劇場公開日 2024年2月9日

「もはや、ムロ版忠臣蔵」身代わり忠臣蔵 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5もはや、ムロ版忠臣蔵

2024年2月19日
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忠臣蔵ってコンテンツは本当に色々と使い手があるみたいで、赤穂浪士のお墓のある泉岳寺には各映画会社や映画スターの名前が刻まれた石柱があるくらいです。吉良上野介の替え玉と言う一発ネタは面白いけど、このネタ一本で最後までお話を引っ張っていく力技に感心しました。これは監督の腕前と言うより、主演のムロツヨシのアクの強いキャラに負うところ大ですね。ムロツヨシの台詞回しはほとんど現代語なんだけど、それで押し切ってしまう強引さが笑えます。とは言え、忠臣蔵の悲劇的ラストは動かせない以上,どう落とし前をつけるのかがまた楽しいです。役者では、ムロツヨシがやりたい放題。永山瑛太は、大石にしては若いような気がするけど、気のいいあんちゃん的なのがいいですね。また、林遣都が意外やコメディアン振りを発揮しているのが新鮮でした。

シネマディクト