劇場公開日 2024年2月9日

「昭和」身代わり忠臣蔵 みみずさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0昭和

2024年2月11日
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泣ける

単純

萌える

巷が騒がしく、どうしても原作者と脚本家が気になってしまう昨今、
原作者が脚本担当なのを確認して出かけた。
だが、観ていて演出はこれでよかったのだろうかと不安がよぎった。
かなり頻繁に挿入される笑いを取りたいであろうシーンは
大部分を占めた高齢観客に大ウケだったが、
私にはそれほどセンスのいいものとは感じられなかった。
ベタベタの昭和でピクリとも響かなかった。
ちなみに妻は好きだそう。

手垢に塗れた題材で正直私の優先順位は高くなかった。
妻の希望で付き合ったが、結果オーライ。
従来の忠臣蔵とは一味違った武士の矜持に目頭が熱くなった。
前半の上記のドタバタを後半一気に挽回した。
(ラグビーは余計だったが)
今更言うまでもないが、ムロの演技が素晴らしすぎる。
だからこそ、過剰な演出を入れずともラストのような上品な笑いは取れたはず。

久しぶりに凛とした背筋の伸びる時代劇を堪能した。

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みみず