劇場公開日 2023年12月1日

ナポレオンのレビュー・感想・評価

全291件中、41~60件目を表示

3.5戦闘シーンにやけに力が入った伝記物

2023年12月24日
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鑑賞方法:映画館

興奮

IMAXで鑑賞。
『最後の決闘裁判』にも思ったが、リドリー・スコット監督は本筋から観るとさほど重要ではないと思われる戦闘シーンをやけに力を入れて撮影しており、またこのスペクタル映像が非常に見応えある出来栄えなので、素直にアクション映画を撮ったほうが良いのでは?などと思ってしまう。

あと、ナポレオンの妻役のヴァネッサ・カーヴィがとても素敵だった。

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イサヤ

3.5壮大。勉強になる。

2023年12月23日
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鑑賞方法:映画館

お勉強と思って見にいきました。

そしてやはり途中で眠くなり、市民に大砲向けたりエジプト行ったりして徐々に頭角を表していくところをうつらうつら見ていたら、王様になっちゃえよ、なシーンが出てきてまずいと目を覚ましました。まあ160分中の10分くらいかな。。あとでwikipediaでおさらいしたけど、まあひたすら世界中を巡って少しずつ偉くなっていったのね。

描かれていたのは決して魅力的でもない、癇癪持ちで無愛想で自信家で執着心が強い、ただひたすら大砲撃ってる軍人、ではあるけど、陣形用いた戦術とか、日本の戦国モノと比較してみるのは面白かった。歩兵が全員銃を持ってるところ以外は共通点が多いように感じた。

ジョゼフィーヌはなんとなく最初奔放さも含めて仲里依紗にも雰囲気似てるなあと思いながら見ていたけど、自分で浮気しておきながらあなたは私がいないとnothingよ、さあそう言いなさい、と開き直るところとか、今ひとつその愛の深さが私には理解できなかった。

ホアキンフェニックスもすごいし、歴史の勉強にはなるし、戦争シーンは見応えあるけど、壮大すぎて見つかれるなあという感想でした。まあ見る前からわかってたけどね!ナポレオンの人生濃すぎ!

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alvo

4.0歴史物が好きな人にはドンズバ!

2023年12月23日
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鑑賞方法:映画館

世界史を勉強してなくてもナポレオンという名は聞いた事があるだろう。
下町のナポレオン!私の辞書に不可能はない!など聞き馴染みのあるフレーズは置いといてレビューを。
先ず映像として最高でしたね、全体的に変に大袈裟に描かないのが逆に生々しくリアルでした。登場人物も華美に加工されない衣装や髪型などが匂いがするほどで、当時はこんな感じなのかと目を凝らして観てました。
物語りも劇的ドラマチックいうより、人間臭い仕立てで戦争シーンの間でさえナポレオンの内面にフォーカスしてしまう構成に脱帽。
意外と取り上げられない重要な歴史的な出来事もありますが、制作側も描きたい事があり過ぎて削ぎ落とす苦労があったんなろうなと思います。
実際にこの世にあるナポレオンのありとあらゆる文献を集めまくって作ったそうです。
臨場感たっぷりで映画好きには響きますが、ミーハー的エンタメ感はあまりありません。

賛否分かれるとこですが、つまらないという人がいそう。もっとわかりやすく、歴史に忠実で、あそこはこう描いて欲しいとか思うタイプの人がわきそうな映画。
私が好きだなと思ったのは、歴史上かなり有名な人物であってもそれを神格化せず一個人として描き、心の葛藤や人間模様を残された文献から探り肉付けし、想像した世界を映画として作り映した所。もっとドラマチックにオーソドックスに描く道もあったのに。何というかナポレオンの半生をホリエモンが逮捕されるまでの騒動と同じくらいのスケールでその現場と当時を駆け足で覗き見た感じ。なのに映像は超一級という。
まぁ贅沢な映画です。こういう映画って最近なかったなぁと思いました。
とにかく有り余る程の見所と細部までの気付きにくい拘りなど満載で、当時の出来事や人物の解像度を上げてくれる映画です。

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MR POPO

2.5ある意味「首」

2023年12月21日
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鑑賞方法:映画館

冒頭のシーンだけだけど w
あ、あと馬の死体と自殺し損なったオッサンのシーンか

うーん、ナポレオンの歴史物みたいなのかな?と想像してたけど、結構違った映画だったかな。どちらかというとナポレオン個人に焦点を当てた映画、、風。

で、面白かったか?というと…もう一つだったかなあ…
とりあえずナポレオンに魅了が全く感じられなかったせいかと。。

合戦シーンももちろん壮大さは感じられたけど、細かく何やってるかは分かりにくくて、とにかく大砲ドーン!ばっかりになってマンネリ

映像は全体的に綺麗でした

ナポレオンの衣装はどうなんでしょうね?
こんな時もその格好?と何度か思ったり… w

観終わってからナポレオンとその辺の歴史を見直してみようと思いました(^◇^;)

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mocAgAcom

3.0チェスを見ているようで退屈

2023年12月19日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

寝られる

枕詞に巨匠と記されている場合ろくなことが無い。誰もが認める偉大なムービーメーカーでこれまでリドリー・スコットの作品を観て一瞬たりとも「退屈」と感じたことが無く最もハズレなしで安心して鑑賞できる監督のはずなのだが今回少し「退屈」と感じてしまった。日本の豊臣秀吉同様コルシカ島生まれで無名の貧しき軍人がフランス革命後の激動の時流に乗って皇帝にまで昇り詰めるという成功譚、連戦連勝のフランスの英雄を描くのだが視点が定まっておらず「自軍300万の兵隊を殺した悪魔」というテーマになるべきはずが、彼の生涯と幾つかの歴史的戦いを総花的にダイジェストで見せる凡庸な作品となってしまった。制作費2億ドル8000人のエキストラを使い11台のカメラで戦争スペクタルを描いたというのだがそれが何なのだろう?生身の人と人が殺しあう悲惨が描けていないのだ。ホアキン・フェニックスはもちろん素晴らしく彼とジョゼフィーヌの芝居は十分に楽しめるのだが、悪人にしきれないのがこの偉大な英雄を描く難しさなのだろうか?死屍累々のエンドクレジットが長いこと長いこと・・私史上最長

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たあちゃん

4.0大作(R.スコット✕ホアキン)

2023年12月18日
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鑑賞方法:映画館

フランス革命後、頭角を表していく軍人ナポレオンの話。
最期までジョゼフィーヌへの変わらぬ愛を抱きながら戦い続ける。

マリー・アントワネットの処刑とロベスピエールの自決シーン(後に断頭台)が気持ち悪かったが、戦の場面は壮大なスケールで描かれ、映画館で見る醍醐味があった。
氷上の戦いで大砲をぶちこむところが印象的な映像だった。
ベルばら世代なもんで、ちょっとだけマンガに出てくる美しい顔のナポレオンが自分の中に刷り込まれていたが(苦笑)、ホアキンのナポレオンは実像に近いのかな?流石でした。
戦死ではなく、それこそアントワネットのような悲劇の人生ともちょっと違うので、ジョゼフィーヌとの関係に焦点を当てた作品としても胸に迫るようなものはなかったのと、若い時も若く見えなかったのが残念。

「アナ・カン」のルパート・エヴェレットが出ていて懐かしくなった。今や共演してたコリン・ファースの方が有名かな。

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ふわり

4.0痛快なアクションを期待してはいけない

2023年12月18日
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鑑賞方法:映画館

難しい

フランスの英雄、戦争の天才と謳われた皇帝ナポレオンを1人の弱い人間として描いたのがこの映画のテーマに繋がっている。
そこのギャップが大きいほど伝えたいことが伝わると思うので、フランス史やナポレオン史の概要は知っておいた方がいい。
ナポレオン?誰それ?って人が観るような映画ではない。
流石に現代日本に生きていてナポレオンを知らない人はないと思っていたが、この映画のレビューの中にそのような人がいて低評価を付けているのでビックリした。

北野武監督作品の首で信長をとことん小物に描いて現代的な価値観の秀吉との対比を見せたのと同様、妻との関係性次第で傑物にも凡人にもなる弱き愛国者ナポレオンと、時に寄り添い時に支配するように関わる現代的価値観(観客)の拠り所たるジョセフィーヌの対比で物語が進む。

上映時間が長く、間延び部分もあり、かつ当時のフランスと周辺国との関係性は知っている前提の映画なので、中世ファンタジー世界でドンパチやってるアクション映画みたいなものを期待した人には大変つまらなかっただろう。

派手な戦争シーンはあるものの、観客の感情的には凪の時間が多い。
評価が凄くしづらい作品だけど、このナポレオン像にホアキンフェニックスを配役したのはとても良かったと思う。

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Annex

3.0予告編で見せ過ぎてた⁈

2023年12月18日
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鑑賞方法:映画館

期待し過ぎてたか?予告編で良いシーンをほとんど見せてしまっていたので、映画館では「グラディエーター」を観たときのような衝撃がなかった。
でも他の方も書いていたように、ホアキン・フェニックスとヴァネッサ・カービーの演技は良かった。そしてあくまでも、ナポレオンを情けなく、人間臭い男として描きたかったんだなと、リドリー・スコットの意図は感じた。
それにしても、ナポレオンって歴史上の人物の中でファーストネームで呼ばれているの、珍しくないか?ヒットラーのこと誰も“アドルフ”って呼ばないし、ナポレオンのこと“ボナパルト”って書いている教科書もない。

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TK

3.5愛憎劇でもスペクタクルでもない余韻

2023年12月17日
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鑑賞方法:映画館

膨大な金と労力をかけたであろう戦場や政治や儀式の場のカットを
深掘りすることなく交差させることなく正確さもなく
ただただ淡々と進め
主役も脇役も壮大な戦場もすべてぼやけた背景にして
粘度の高い糞な部分だけがぐっと浮き出て残る感じがいいね。

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rusque

3.5ホアキン・フェニックスでよかった。

2023年12月17日
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鑑賞方法:映画館

歴史の教科書と肖像画だけしか印象のなかったナポレオン。動くナポレオン、人間ナポレオン、ナポレオンの声がホアキン・フェニックスでよかった。強いは弱い、を演じられる人なので。
軍事オタクで、マザコン。そしてコルシカ島出身コンプレックス。生涯フランス語にも苦労したと聞いたことがある。でも映画は英語ベースなので、その辺りの事情は表現不能。ここが冒頭から残念に思った。
英雄あるあるの独占欲・行き過ぎた愛国心・恐妻家。
そして大衆はあっという間にどちらの勢力にもスイッチする。現代社会にも実装された危険に背筋が凍った。

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Kumiko21

4.0妻を中心に据え描く

2023年12月17日
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鑑賞方法:映画館

個人評価:3.8
料理に対しての逸話も多いナポレオンだが、本作は妻を中心に据え描く。それが過去作の「最後の決闘裁判」の妻に対する対比の描き方にもなっていて面白い。
歴史モノを撮らせれば右に出る者はいないリドリー
・スコットの技、流石です。あの氷上のシーン。凄かった。
ジョゼフィーヌ役に抜擢されたバネッサ・カービーが凄くよい。当初はジョディ・カマーだったらしいが、彼女にして良かった。ハマり役だ。
リドリーさん、長生きしてもっと歴史モノを作って下さい。

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カメ

3.0知らない歴史を知る為&ホアキン好きは義務⁈

2023年12月17日
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無知過ぎる自らの恥ずかしさを学びつつ、先々の記録の1つとして此処(ココ)に記録させて頂きます。
世間一般的に?常識なんだろうが,マリー・アントワネットはあの若さでギロチンにも驚かされたが…。
愛する奥方ジョゼフィーヌとに子供が出来なく,
この当時の身分の上で必要と言う時代(相続させなくてはならん子孫が必要である)なんて処(トコロ)とか…。
実際壮大(ソウダイ)だった事は、話のスケール感(対戦中の映像)からも想像は突(ツ)くが…⁈
※失礼?無礼?な観方だが、そりゃ「ナポレオン」なんて映画タイトルから、単純にしてはいけない感?も感じちゃったりもしたし…ʕʘ‿ʘʔ。

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サクちゃん

3.0個人的評価保留作品

2023年12月17日
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鑑賞方法:映画館

見てから直ぐに感想が書けなかったのですが、2週間以上経ったので感想というよりもまた雑談的に書き残しておきます。
私の苦手な伝記ですが、『首』の「今更、何故本能寺の変?」と同様に、本作も「今更、何故ナポレオン?」という、鑑賞前からそのような「?」を付けたままでの鑑賞となりました。
それは私が年取ったせいでもあり、若い人はそんな疑問など浮かびもしないのでしょうけど、同じ題材の過去作が数え切れない程ある歴史上の人物の作品となると、今までの作品との違いの興味しかないのですよ。
ちなみにギネス記録かどうかは分かりませんが、ナポレオンは過去作られた映画の最多登場人物だそうです。映画以外でも小説・ドラマ含め様々な作品でも触れてきた人物でもあります。なので好き嫌い興味の有る無し関係なく、それ程知識のない私でも彼に対するイメージは持っていました。
でも、ナポレオンそのものが主役の作品ってこれだけ多くの映画を見てきた私でも初めてであり、それでちょっと興味が湧き、監督もリドリー・スコットだし予告編を見てもそれなりの作品にはなっているだろうという期待で鑑賞しました。

で、見終わった結果が満足感と消化不良感と両方を感じたので感想が中々書けませんでしたが、決して見て損したとは思いませんでした。
とりあえず満足感の方は、いかにもリドリー・スコットらしい絵作りというか映像に関しては十分に楽しめました。
消化不良の方は、後で知ったことですが本作には4時間バージョンが存在して、そちらは配信で公開する予定という事を小耳に挟み「なるほど」って思いました。
公開版の2時間半が長いか短いかはさておき、戦闘シーンの見応えに比べ人間ドラマについてはかなり中途半端だったので恐らく4時間版を見るべきなのでしょうね。
結局2時間半版の本作の全体的な印象は今までに沢山見て来たナポレオンが登場する過去作品の寄せ集め感しか残らないのが残念でした。
いつも言うように基本的に伝記や偉人伝に関心のない(若しくは苦手な)私には、もう一つ心に突き刺さるものがないのですよね。(まあ、4時間版を見てそれが解消されるのかどうかは分かりませんが…)
しかし、バージョンが最初から二つあるというのが、いかにも今日的な映画界の問題点や側面が垣間見え、今後本作の様な作品を鑑賞するにあたって、その情報を事前に知っておかないと失敗する可能性が高まる懸念があります。
でも個人的にはもっとナポレオンという人物を詳しく知りたいという、興味が湧いたのがもう一つの良い点でした。

あと、御年86歳のリドリー・スコット監督ですが、彼の特徴として多作の人であり、多ジャンルの人であり、映画作家としての特質が読み取り難い人でもあります。私が思うに、基本的には映画作家というより徹底した職業監督の様な気もしています。
だからなのか、個人的には凄く面白い作品もあり、全く興味のない作品もある訳で、結局のところ彼がその作品で一番何を伝えたいのか?だとか、何に興味があったのかが、私(観客)の興味とバラツキが目立つ監督なので、評価がし難い監督の一人なのですが、今回は4時間版を見るまでは評価は保留ですかね。(でもサブスク加入していないから、結局見れないのだが…アコギな商売してるよなぁ~)

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シューテツ

3.0テーマは一貫している

2023年12月17日
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これまで描かれてきたような英雄ではなく、あくまでナポレオンを一人の人間として撮ろうとしたテーマはすごく好感が持てる。
しかもそれが全編で一貫していて、監督のやりたかったことはしっかり形になっている。

ただそのせいで、なぜこのキモいだけの男がフランスの英雄になったのかが説明できておらず、画面からも伝わってこない。

英雄か悪魔か、というキャッチコピーではあるが、ここで描かれているナポレオンはそのどちらでもなく、ただの下品で臆病なオッサンでしかない。
それはそれで一人の人間の描き方ではあるので、別に悪いとは思わないが、実際ナポレオンは英雄視される人物ではあるのだから、そこには確実に何らかのカリスマや魅力があったはずで、それを描けていないのはちょっと消化不良。

史実と違う点は映画なのでそんなに気にしないが、2人目の奥さんも史実では結構曲者だったり、息子のライヒシュタット公も興味深い生涯ではあるので、そうした面白い部分が掘り下げられていないのももったいなかった部分。

とはいえ、全体的には可もなく不可もなく楽しめました。

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klopstock

4.0ジョセフィーヌ可愛かったあー

2023年12月17日
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ジョセフィーヌ可愛かったあー

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まるぼに

2.52時間ぐらいにまとめて欲しかった

2023年12月16日
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知的

戦いのシーンはさすがです。ただ残念ながら特に感動もしなかった。2時間ぐらいでもう少しテンポが良ければなぁと思った。

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グレート遠州

3.5ラブストーリーが主軸の歴史映画

2023年12月16日
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鑑賞方法:映画館

ナポレオンとジョゼフィーヌのラブストーリーが主軸で戦争が史実として織り混ざった話の展開。冒頭のギロチンから戦闘シーン(特に氷が爆破されて沈む様)は非常にリアルで、スケールの大きさを感じられた。3時間は長く、最後の最後で睡魔と戦ったが集中して観れた方だと思う。

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may 929

2.5戦闘シーンは圧巻だった。 同時期に見た首と比べたら段違いで。 時間...

tさん
2023年12月16日
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戦闘シーンは圧巻だった。
同時期に見た首と比べたら段違いで。
時間に対しての内容が比例してなかったかなと。
映画感じゃないと見れねーわ。

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t

4.0愛を得るために戦った男

2023年12月15日
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鑑賞方法:映画館

難しい

本作は18世紀末フランス史作品ではなく、ナポレオンの生涯を描いた伝記作品でもなく、ナポレオンの本質的な人物像を描いたドラマ作品でした。なので、史実が飛び飛びだったり、偏ったシーンが多かったり、登場人物もごく限られていました。

というより、純粋なラブストーリーだったと感じました。ナポレオンとジョゼフィーヌの出会いから始まり、二人は夫婦生活や夫婦喧嘩を繰り返しながら歴史をたどる。軍人気質な堅物であるナポレオンが自由奔放な年上のジョゼフィーヌに振り回されながらも心の拠り所とした姿を時に手紙で美しく、時に淫らな肉欲のままに描いていました。ただ、もう少し美しく描けなかったものか、評価が割れた一因になったと思います。

その後、ナポレオンは多くの戦争を勝利に導くと同時に多くの戦死者を出してしまう。そこが英雄でもあり悪魔と言われるゆえんだけど、二人の関係性も変わっていきます。作中、ナポレオンがロシア遠征中に語った「人は足りないモノを得るために戦う」というセリフが印象的でした。ナポレオンはジョゼフィーヌの心をいつまでも掴み続けたい一心が心の片隅にあったから戦い続けた気がします。夫婦の悲願というか。

その他、戦争シーンも見どころでした。特に、ワーテルローの戦いは大人数のエキストラが開戦から退却までがほぼノーカットで模擬戦争を行っていました。緊迫感のある険しい表情、重々しい兵士の動きがリアルでした。

主演のホアキン・フェニックスはナポレオンの二面性をうまく表現していました。仏頂面で感情を表に出さない軍人の顔と、ジョゼフィーヌの前だけだらしない顔と。さらに、往年の小太り体系まで。対して、ジョゼフィーヌ役のバネッサ・カービーは関係性の変化を見事に表現していました。ナポレオンを手玉にとる妻の姿と、離れてもなおナポレオンを見守る元妻の姿と。二人とも人間的な脆さと強さを感じました。

私的に悪くなかった作品でした。ナポレオンが戦争に明け暮れた理由、帝位を手にできた理由、流刑の地から蜂起した理由、亡命してまで生き続けた理由など心理的な視点が加わりました。「歴史の影に女あり」と言われるように、裏にこそ答えがあった気がします。単に、ヨーロッパ全土を支配した英雄で多くの兵士を死に追いやった悪魔ではなく、ナポレオンが一人の「男」として記憶に残った作品になりました。

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sumichiyo

2.0イギリス人がこんな映画撮っていいものなのか

2023年12月15日
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鑑賞方法:映画館

人種差別的な思想は持ってないし書く気もないけど、それでもどうしても言いたい。
リドリーさん、あなたイギリス人よね?
イギリスの映画監督がまぁ色々歴史事情のあるフランスの英雄をこんな風に描いてしまっていいものなのか?
ナポレオンと言えば基本的に着目されるのは戦争の一面だとは思うからナポレオンの違う面から撮った映画と言えば面白そうにも聞こえるのだけれど、いくら何でもフランスの英雄を下げすぎなのでは?
劇中のナポレオンの表現のどれだけが本当に史実に基づいているのかは調べる気もないけれど、例え事実だったとしても明らかに悪い面を恣意的に強調しているように思える。
そもそもこんなクソみたいな切り方をする映画だと予告編で言ってくれていたら100%見にいく事はなかった。
予告編でナポレオンの戦争部分をやっていたから格好良いナポレオンを期待してウキウキで見に行ったのに内容がこれでは実質詐欺なのでは?
フランス人ではないからフランスの人の心情を体験する事はできないけれども、歴史的経緯のある隣国の人間に自国の英雄を勝手に映画題材にされた上にこんな醜く描かれたフランスの人たちが本当に可哀想。
少なく自分がフランス人であったならブチギレる。
歴史偉人の負の側面に焦点を当てると言ったような事はその国の人間がやるからこそ見ている側もそう言う側面もあるのだなと思わせられるのであって、関係ないどころか因縁が深い国の人間がそんなことをやったら、例えそれが事実だろうと何だろうと見ている側が気まずくなるとリドリースコットは考えなかったのか。
ネトウヨみたいなしょーもない隣国下げをやりたいのであればチラシの裏にでも書いてろと言いたい。世界中に公開して観客に金払わせてまでやるような事かこれは。
とんでもなく下品に思える。

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うんぴ