鯨のレストラン

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鯨のレストラン

解説

「ビハインド・ザ・コーヴ」の八木景子監督が、「食」と「科学」の観点からクジラに迫ったドキュメンタリー。

かつて日本人のタンパク源のトップはクジラであり、牛や豚や鶏よりも多く食されていた。しかし現在、日本のクジラ産業は全盛期の消費量と比べて1%にまで衰退した。そんな中、東京・神田のクジラ料理専門店「一乃谷」は、全国のクジラ料理店から一目おかれる存在だ。大将の谷光男が東北から上京して同店を構えたのは、国内最大の捕鯨基地である宮城県石巻市が東日本大震災で被災する1年前のことだった。

映画ではクジラの食材としての魅力のみならず環境問題にもスポットをあて、自然資源のルールを決める国際会議の主要人物や専門家たちの証言を交えながら、現代におけるビーガンブームや森林伐採、タンパク源のバランス問題などに向きあっていく。

2023年製作/77分/G/日本
配給:八木フィルム
劇場公開日:2023年9月2日

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(C)2023 YAGI Film Inc.

映画レビュー

3.0鯨肉食文化の豊かさ

2023年10月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

「ビハインド・ザ・コーブ」の八木景子監督による鯨ドキュメンタリー第2弾。日本人の鯨肉食文化にスポットを当てた作品。

仙台出身で神田で鯨料理店を営む大将に密着。鯨料理のバラエティの豊かさに心躍るが、欲を言えば鯨獲りの町の一般家庭で食べられている鯨料理も見たかった。

作中には基本的に捕鯨擁護派の論客しか登場しない。反捕鯨の国際世論に対抗するための作品ゆえだろうが、反捕鯨派に鯨料理を食べてもらっての感想も聞きたかった。

ってか、それだと「美味しんぼ」の鯨料理回の丸パクリになっちゃうか。

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ku-pa-

4.0優れた食文化

2023年9月5日
iPhoneアプリから投稿

前作『ビハインド・ザ・コーヴ』は、「環境保護団体視点」の『ザ・コーヴ』に対し、捕鯨漁師や鯨食文化をつなぐ地域の「鯨を獲る人々視点」での実態を描くものだったが、本作は「鯨を提供する人々視点」のドキュメンタリー映画。
神田にある鯨レストランの大将を主人公に据え、大将の半生やご家族の姿を追う中で、食事としての鯨のすばらしさを明かし。
大学教授が鯨肉の栄養バランスの良さや、日本国民にとっての歴史、重要な食資源であることを解説したり。
元ワシントン条約事務局長が「捕鯨しても差し支えないほど十分な数の鯨の増加」を示し、その科学的な根拠を無視して「お気持ちや利権で捕鯨の排除が決まる国際会議の無意味さ」を証言したり。
安全な食を維持できる森林伐採や、山と海の関係など、環境問題へもメスを入れていて、見どころの多く、非常に興味深い内容の作品だった。
決して過度に獲らない日本の在り方も含め、適切な捕鯨であることは世界に認識してもらいたいと思いました。

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コージィ日本犬