劇場公開日 2024年2月16日

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ボーはおそれているのレビュー・感想・評価

全287件中、121~140件目を表示

3.0壮大なこけおどし

2024年2月20日
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鑑賞方法:映画館

真っ先に思ったのは、本作が、A24が同社史上最高額の製作費を投じてアリ・アスター監督に自由に作らせた(実際のところ、どうだったのだろう?)結果、出来上がった「壮大なこけおどし」ではないか、ということ。

次に思い浮かんだのは、作風こそアスター監督とは全く異なるが、ウディ・アレンの初期監督・主演作だ。『アニー・ホール』『スリーパー』『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』など一連の作品において、ウディ・アレン演ずる主人公はいずれも、母親の影に怯え「信じられるのは死とセックスだけ」とつぶやくような「こじらせ男」だ。

一方、本作の主人公ボーも神経衰弱気味で、映画も精神科医とのカウンセリングのシーンから始まる(正確にはその直前に“プロローグ”があるが)。いかにも「ウディ・アレン」風の幕開けだ。また主人公が巨大なチ●●コに襲われるシーンは、映画『SEXのすべて…』の中でアレンが母乳をまき散らす巨大おっぱいに襲われるシーンを思い出させる。

ただ、アレン作品とは決定的に異なる点もある。それは、ボーが母親に刷り込まれたトラウマのせいで異性との性交渉を恐れていることだ。それだって、いかにも「精神分析的」ではあるけれど。

そんな心配性の彼が、ゾンビみたいな連中?で溢れかえったスラム街を後にして、母の元へ旅立つ。怪しげな外科医夫妻の邸宅に滞留したり、森の中の芝居を見ながらしばし妄想に耽った後、なんとか母の葬儀が営まれる実家の豪邸に到着。棺に収まった母の首なし遺体と対面し、さらに初恋の女性とも再会するが…。

この後しばらく辻褄合わせのような「あのヒト」の説明セリフ(?!)が続く。ここまでのいきさつで、フェリーニの『女の都』みたいな「幻想譚」、あるいはベルイマンの『野いちご』みたいな「相剋譚」であると、一応了解しているつもりだが…。

長いなぁというコチラの思いは置き去りにして、なおもボーの“地獄めぐり”は続く。開かずの屋根裏部屋を覗いて腰を抜かし、思わず「あのヒト」に手を上げてしまい、湖水に小舟を滑らせて、いよいよラストかと思ったら…。

羊水に始まり、羊水に還る? 胎児が見た悪夢??——いかようにも括れそうな本作だが、これで上映時間179分は長い、長すぎる。正直あと60分は切ってほしい。たとえば中盤の「森の芝居」のくだりや後半の「読み解きセリフ」のシーンなどほんとに必要?と思ってしまった。

ボーが、一歩出ると死体も転がる自室で、バスタブにお湯を張って呑気に入浴していると、ぽたりぽたりと…っていうイミフ過ぎる「恐怖シーン」とか、妙に心惹かれた描写も散見されるだけに惜しい…。

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ドミトリー・グーロフ

3.0難解すぎでしょ…

2024年2月20日
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鑑賞方法:映画館

発達障害の精神世界?とも思ったけどそうでもないらしい…。ホラーなようなそうでないような。ヘレディタリー同様なエグいシーンもあってなんとも微妙。ネタバレ解説読んでなるほどとも思ったがそんなん初見でわからん。不思議な展開と映像楽しむのみ。

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peanuts

4.0分からないけど、面白い映画

2024年2月20日
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★世の中には「分からなくて、つまらない映画」と「分からないけど、面白い映画」がある。本作は間違いなく後者だ。

★アリアスター監督の映画は、ヘレディタリーもミッドサマーも「身近で温かいはずのもの(家族や共同体)が、実は一番恐ろしい」ということで共通していると思うけれど、本作もそこは同じ。ただ、あくまで主人公の主観(幻覚、幻想)で物語が進んでいくので、観客は恐怖より滑稽さや不可思議さに目がいってしまう。多くの人が、本作の感想として「笑えた」「可笑しかった」と言っているけれど、素直な感想だと思う。

★物語を通して、ボーが常に不安であり、その根底にあるものが「罪悪感」であると明らかになる。この「罪悪感」が難しい。アブラハムの宗教を信じる人々は、神に対する罪悪感(原罪と言い換えてもよい)を意識の根底で抱いていると、聞いたことがある。ボーもユダヤ人だ。欧米の人々には理解できるのかも知れないが、日本人にとっては、ちょっと理解しづらい面があるかもしれない。しかし、敢えてその意識そのものを鑑賞(観賞)するスタンスで臨めば、本作は楽しむことができると思う。演技や音楽は素晴らしいし、何より画が美しい。見とれてしまう場面がいくつもあった。

★アリアスターの映画が好きなホラー好きはもちろん、ホラーがあまり得意でなくてもホアキン・フェニックスが好きならば間違いなく楽しめる。上映時間が長尺なのが些か気になるが、ホアキンの全力の演技を見れば納得。監督がカット出来なかった気持ちが分かる。劇場で見たほうが没入感も増すと思うので、上映中にぜひ。

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ふぃじー

2.0最近こういうのヤオイ映画が流行ってますね

2024年2月20日
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鑑賞方法:映画館

主人公が障害持ちってのは最初のカウンセリングで分かるし

そういう人がやること成すこと悪い方向へ行っちゃうっていうのも分かる

所々、コントかな?って笑いどころ(ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にまちカドまぞくのご先祖様の顔が付いてるのは笑ったよ)も数カ所あるんですけど

面白さでいうと最初のマンションが一番良かったかな?

あと、出てくる登場人物が軒並みキチ◯イで誰一人まともなキャラがいないし誰も主人公の言うことを聞こうとしない上に自分の言う事は主人公に聞かせようとする(送ってくれた人以外)

ネタバレもはっきり言わずに察しろ系だし正直見せ方がダルい

ハズレでした

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レッド

2.0やっぱりこれで3時間は長過ぎ

2024年2月20日
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この手の作品は嫌いではないがとにかくストーリーが繋がっておらず意味不明 これは3人のゴーストの様に過去を振り返る物語の様だがあちこち場面が変わって理解不能?

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ゆたぼー

2.0つまらん

2024年2月20日
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訳分からん

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ピピ

3.5これでもかこれでもかと続く悪夢のオンパレード

2024年2月20日
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普通の映画だと登場人物が悪夢をみる。で、例えば子供時代のトラウマが原因でしたとかその理由を探っていくことで話が進む。つまり悪夢はドラマのきっかけとかにはなるがそれ自体は別に主題じゃない。
ところがこの映画は全編が悪夢といって良い。ボーが体験するすべてが抜かりなく悪夢である。悪夢を力技で繋ぎ合わせて一本の映画にしちゃったという感じがする。
映画の最初の方の悪夢の例を上げると
・扉の隙間から騒音の苦情のメモを入れられる。身に覚えはない。メモはどんどん入り苦情のトーンもだんだん高まる。
・絶対に水で服用しなければならないくすりを飲んだら断水する。向かいの店のペットボトルを買いに行きたいが鍵を盗られ外に出られない。
・外に出たら今度は建物に入れなくなる。そのうち路上にいた人たちが部屋に入り込み好き放題しているのが外から見える。
体調が悪い時とかに実際に我々も見てしまいそうな、悪夢あるあるネタを次から次へ繰り出してきているという感じがする。
これが映画が中盤にさしかかると、精神を病んだ元兵士が何処までも追いかけてくるとか、森の舞台で別の人生を経験するとか、悪夢がエスカレートしてくる。
子供の頃、再会を約束していたエレインがボーの目の前に現れる。これでボーも救われたかと思いきや、それもまた次への悪夢に繋がるという念入りなことなのです。
子離れできない母親、親離れできない子どもの関係が映画の軸にあって、最後で一応の決着がつくのだが、これだけ主役に悪夢を体験させるしつこさ、ねちっこさがこの監督の持ち味っていうことなんでしょうね。

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あんちゃん

3.0映像シュールレアリズム

2024年2月20日
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アリアスターという作家の映像シュールレアリズム。
観客それぞれが解釈するも良し、しないも良し。

【私の考察】
これはボーがみていた悪夢。
だから支離滅裂だし、だけれどボーにとってはまさに悪夢のような出来事が繰り返されるという本筋はブレない。
冒頭でストレスを抱えたままの眠りに就き、ラストでおそらく覚醒している。

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はりねずみ。

4.0アリアスター、芸域を広げるの巻

2024年2月20日
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最近YouTubeで見たフィラデルフィアの下町はドラッグゾンビでほぼ主人公の住んでる地区と同じ状態で、決して誇張とも言い切れない状態であった。そんな街に住むわりとビビりの男が抱える家族(母)との確執を、ゆるいホラーと悪夢的映像で謎解きする映画。どっからどこまでが夢なのか、騙したのか騙されたのか?
そう、、テリーギリアムの「ブラジル」をマザコンにフォーカスしたような作品です。あとちょっと長かったファンタジー駒撮り部分はチリの「狼の家」チーム絡んでるのかな?色んな表現があってミシェルゴンドリーのようでもあった。

監督の家も家庭事情複雑だったらしい。
ユダヤネタ満載なのは町山氏の監督インタビューを見て知った。どうりで私念も入りここまでの大作になったのではなかろうか。
アリアスターはこんなシニカルなコメディもやれるのね。本来恐ろしいシーンが笑えて死ぬ気がしないのに、不意打ち的に爆死する。
そんな巧みな肩透かしでたっぷり楽しんだ後の強烈な虚無感をお楽しみください。
家族の確執って、結果そういう事だよね。

PS.噂だが制作費全然回収できてないらしい。

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masayasama

4.53時間

2024年2月20日
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難しい

愛からの憎悪

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こえん

1.5一言でいうとへんてこりん!二言でいうと意味わからん!

2024年2月20日
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ポスターや予告編見た限りホラーコメディかと想像していたが全然違った!
坊の脳内?現実?それとも彼はオーバードーズで幻覚みてる??申し訳ないが自分の足りない頭ではついていけないストーリーだった。
行く先々で異常者達に絡まれて命からがら逃げ回る坊ちゃんが紆余曲折を経て自宅に帰って来るのですが坊ちゃんは何をおそれていたのだろう?毒親気味のママ?(ちょっと血の轍を思い出したな)
パパの正体?(なんだありゃ?)それともママが坊ちゃんをおそれてる??
3時間が正直苦痛だったが1つ共感出来たのはたとえ血の繋がった親子といえど別々の人間である以上は解せない許せないところはあるもんです!口直しにミッド.サマー見るか〜!ホアキン・フェニックスのはジョーカー続編に期待しますわ!

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ミケ

僕はミシュランマンが怖い

2024年2月20日
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怖い

幼いころ白くてモコモコしたものが怖かった。
ソフトクリームすらミシュランマン見える時があった。
人は分からないものが怖い。
正体不明のミシュランマンは何するかわからない。だから怖い。
僕にとってのミシュランマンはボーにおける全身タトゥーマン。
ボーは劇中、何度も「なぜそんなことをするの」と聞く。
非難よりも疑問に近い。
全裸の殺人鬼に襲われた時もトニーがペンキを飲んだ時もそう聞く。
分からないことが多すぎるから恐れるものを多くなる。
ボーはまるで子供だ。彼をそうさせたのはもちろんママ。
支配の悪魔モナ・ワッサーマンは念能力者で領域展開までする。
そんな悪魔すら何かを恐れてる。
続きはnoteで書いてます。無論無料。
リンクはプロフィールにあります。

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mattoz

3.5狂瀾怒濤

2024年2月20日
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ブレミン

2.5いったどっちなんだろう・・・?

2024年2月20日
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アリ・アスター監督が「ミッドサマー」の<名声>で資金を集め、珍企画に乗るのが趣味なホアキン・フェニックスを迎え、結末までの構成なんぞしないまま<状況&ビジュアル>先行の脚本を書き始め、とりあえず順撮り?した風な、そこらの「頭でっかちな学生映画」のような究極のマザコンテーマの珍品。というのを計算づくで狙って作っていたら、きちんと意図をキャッチできたと思うが。それでも超駄作なのでは?という不安も半分以上ある。笑。

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t2law

4.0最悪な気分が加速する

2024年2月20日
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まず、タイトルでは「ボー」なのですが、作中は「ボウ」と呼ばれる主人公名に「統一しろよ」と、心の中の校閲モードが炸裂したところから、不安を煽られた気分。

脅迫神経症のきらいがある私は、冒頭のマンションエピソード内で若干ボウの狼狽ぶりに共感しつつも……

ボウの目の前(部屋の外)に広がる光景に「?」の違和感。
路上に溢れる狂った人々などの姿は、きっとボウが狂ってるんだろうなとすぐに気づいた。
これ、『ビデオドローム』に近いような。
気持ち悪いし、飲み込まれるような感覚。

登場人物が全員頭おかしい。
人(ボウ)の話を聞かないし、ボウに必要最小限の情報も与えない、全員碇ゲンドウ状態。
そしてボウの嫌がることしかしない。
ボウが狂っているのだとしても、ますます絶望させるような、画面を見ている我々観客にさえ、居心地の悪く気分が最悪などん底になっていく展開。
後半に行けば行くほど、不快感が加速していく。
ヘンテコというか、観客に対する嫌がらせのようなフィルム。
きっと監督の狙い通りなんだろうけども。

ただ、事故の後の医師の家のシークエンスで「ボウがひどい目に遭うのは全部仕組まれたもの」だと寝間着から察せられたので、オチには驚かなかった。

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コージィ日本犬

3.0長すぎるし、変な映画…

2024年2月20日
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長すぎるし、変な映画…

知ってたけど…

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ぱんちょ

2.5トゥルーマン・ショーかと

2024年2月20日
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極度の心配症?不安症?から来る妄想ストーリー・・・がどこまでなのか。ONOFFの表現が無いし種明かしも無いから世界観が観客の理解を前提としていて、映像をそのまま観ていると、は??っていう印象。ラストがホントという意図のような気がするが、それも現実味を帯びてないシーンなので、もはや何でもありのように感じてしまった。観た人の感性や解釈次第ではきっと面白く感じるのであろう。
劇中では眠りや気絶するシーンが多く、これは夢なのか現実なのか、ずっと夢なのか・・・
結局、母親が見返りの愛を求める毒親のように見えるが、ボウの主観構成であれば真実も曖昧だ。
演劇パートで睡魔に襲われたので、何かを見逃した・・事もないと思うが、期待値は高かった作品だけに、自分には刺さらなかった。ミッド・サマーが特別好きだったわけではないが、なんかメディアに持ち上げられすぎ作品。

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映画感

3.0ヨブ記の基礎知識が必要。

2024年2月20日
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アリ監督曰く「ユダヤのロードオブザリング」

神に選ばれた選民ユダヤ人は歴史では
国を奪われ常に住む場所に追われた人種。

ユダヤの聖典・ヨブ記の中ではヨブという人は
神を信じ、家族と仕事に恵まれた清い人であった。
ある日の神々の話し合いでヨブに受難を下せば神を信じなくなるでしょう、と
言われ主はヨブに受難を与え続ける。
その日からヨブの人生は過酷の一途を辿る。

ボーが常に生活の中で不安を感じ続けるのは
ユダヤ人の持つ、神を信じていてもいつ受難が来るかもしれないという
極度な不安症から来るものであるとわかる。

明るい童話のように進むシーンもあるが
どこか奇妙な雰囲気が常に漂う。
難解な話と長尺3時間は苦痛と捉える人も多いだろう。

次回作はホアキン主演続投でウエスタンだと言うアリ監督。
良くも悪くも今、最も注目される監督であると言える。

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taka

1.0初めまして&さようなら、アリ・アスター

2024年2月20日
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割と絶賛してる人もいるくらいなんだから、監督の中での傑作なんでしょ。私にはつまんなかったけど。
途中から早く終わってくれよって思い続けた。
おーっとか、え〜っとかのポイントもなかったし。終始、生理的に受け付けないのもヤな感じ。
だいたい、字幕が「ボウ」で、タイトルが「ボー」ってなんなのよ。「ボーっと生きてんじゃね〜よ」ってか。

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Route193

4.0良い

2024年2月20日
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予習しといて良かった 笑

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G列は貸し切り