絶唱浪曲ストーリー

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絶唱浪曲ストーリー

解説

浪曲師・港家小柳に弟子入りした新人浪曲師の成長を通して浪曲の魅力を追ったドキュメンタリー。

独特のうなり声、節回し、キレのよい啖呵(たんか)、そして曲師の三味線との絶妙な掛け合いで見る者を魅了する浪曲。伝統あるこの世界にも平成生まれの浪曲師や曲師が育ち、女性の演者が増えた。芸豪と称される港家小柳の芸にほれ込み、浪曲の世界に飛び込んだ港家小そめもそのひとりだ。小柳に弟子入りした小そめが、晴れて名披露目興行の日を迎えるまでを、曲師・玉川祐子、沢村豊子といったレジェンドたちの芸が若い世代に継承されていくさまを捉えながら、カメラが記録していく。

2015年に港家小柳を追ったドキュメンタリー「港家小柳IN-TUNE」を発表した川上アチカ監督が、8年の歳月をかけて完成させた。

2023年製作/111分/G/日本
配給:東風
劇場公開日:2023年7月1日

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(C)Passo Passo + Atiqa Kawakami

映画レビュー

5.0浅草などを通ると、チンドンには時々遭遇するのですが。浪曲はたまにテ...

2023年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

浅草などを通ると、チンドンには時々遭遇するのですが。浪曲はたまにテレビで見聞きしたぐらいでした。
そのへんの親子よりも遥かに濃密な師弟、訓練模様の凄み、年数を経た積み重ね…
晴れ舞台の口演場面、ライヴ感がビシビシ伝わってきました。
いずれ口演をじかに見に伺いたくなります。

当日 (2023/09/01 田端) 舞台挨拶でうかがえた、監督や主演さんのお言葉も、深みを増してくれました。

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woodstock

4.0生きづらさを抱える女性とおばあちゃん

2023年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

生きづらさを抱える女性が、運よく探し当てた場所が「弟子」。
「師匠」との一対一の関係、「育てる」まなざしと「育てられる」やすらぎは、
信頼できる大人を求める「孫」と優しく包み込む「おばあちゃん」の関係と重なる。
修業という名の、手ごたえのある成長によって「生き先」を掴みつつある女性と、
メンターとしての女性師匠の姿が描かれる良作。
減点の理由は、
修業中とはいえ「浪曲」とは言い難い節回しを何度か聞かせられることと、
監督の港屋小柳師匠への熱い思いが制作の契機となっていることが、
画面からは伝わってこないかな、ということ。

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師匠

1.5浪曲に興味ないとキツイ

2023年8月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

最盛期は全国に3000人もいた浪曲師は現在約100人にまで減ってしまった。しかし、近年、平成生まれの浪曲師も育ち、女性の演者も増えた。港家小柳の芸にほれ込み、浪曲の世界に飛び込んだ港家小そめが、小柳に弟子入りし、名披露目興行の日を迎えるまでを記録したドキュメンタリー。

あの潰れたような声が芸だと言われれば、やっぱり自分には合わない。
聴いていて、終始苦痛で、浪曲に興味がない人にはキツかった。
主人公がもっと綺麗とか可愛いとかなら我慢できたかもしれないが、それも無く、観るのがしんどく、ウトウトしてしまった。
完全に個人的な趣味の問題だとは思うが、合わなかった。

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りあの

3.5浪花節はいいなあ。

2023年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

画面には、すでに鬼籍に入られた港家小柳師匠。力強い唸りをみせるが、徐々に衰えをみせていく。その時間経過が残酷だった。しかしそれはすべての芸事が次代へ受け継がれていく過程の記録でもあった。寄り添う戦友のような玉川祐子師匠。生まれ故郷の茨城弁のままのキツメの言葉使いの奥には、人情味があふれている。そう、浪曲は人情を謳う。そして、義理も唸る。語る物語そのままの世界。その後ろ姿を、弟子である小そめさんが身をもって体験しているのは、ご自身にとっても財産だろう。はじめ浪曲界の重鎮を目に焼き付けようと思っていたのに、いつのまにか、小そめさん目線で二人を敬い、見届けようとしている自分がいた。
沢村豊子師匠の矍鑠としたお姿や、楽屋裏の若手の方々のさらに若々しい姿や、たった数年前の映像なのに、すでに目の前のすべてのことがもう戻ることのない過去であることを見せつけられる思い。幸いにも、浪曲界には若手が育っている感があり、将来に悲観はない。

ただこのドキュメンタリ、浪曲に触れたことがない方には、多少説明不足感はあるのではないか。そこが惜しい。

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栗太郎