ウイング・アンド・プレイヤー

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映画レビュー

3.0実話に基づくが、脚本に難あり

2023年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

主人公の薬剤師ダグが冒頭、指導者付きで単発のセスナ機を操縦する場面が描かれ、どうやら操縦があまり得意でなさそうな様子が示される。そんなダグが後妻と2人の娘と一緒に双発のビーチクラフト・キングエア機(セスナより少し大型で、計器類もより複雑)に搭乗して移動するが、飛び立ってほどなくして高齢のパイロットが急死。ダグは無線経由で管制官とキングエア機の操縦経験があるパイロットの助けを借りながら、初めて操縦する機体で何とかフライトを続け、指定された軍の飛行場に着陸させようと試みる――。

パイロットが何らかの事情で操縦不能になり、経験が浅いか素人の登場人物が代わりに操縦を任されるという航空パニックサスペンス映画は過去にもあったが、本作は実話に基づいている。ちなみにタイトルに含まれるプレイヤー(prayer)は「祈り」の意味で、クリスチャン映画としての要素も若干ある。

主人公にデニス・クエイド、その妻役にヘザー・グラハム、監督は「ソウル・サーファー」のショーン・マクナマラと、座組は期待が持てそうだ。ちなみにデニス・クエイドは実際に小型機を操縦するライセンスを持っていて、2010年代にはプロペラ機と小型ジェットの計3機を所有していた。過去の出演作でも、「ライトスタッフ」と「フライト・オブ・フェニックス」でパイロット役を演じている。

しかしながら、本編102分という決して長くはない尺のうち、余計なプロットが多すぎて唖然。最たるものは航空マニアの子供2人をめぐるエピソードで、ダグと管制とのやり取りを傍受してパソコンとネットで機体の現在位置をチェックし、さらには着陸を試みる基地に駆けつけるのだが、びっくりするくらい本筋に絡まない。メインのストーリーだけでは物足りないと思ったか、それともファミリー層へのアピールを狙ったのか。なんにせよ、もっと締りのある脚本だったらデニス・クエイドの好演も活きたのに、と惜しまれる。

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高森 郁哉

2.0実話の重みに頼っただけ・・

2023年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza
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