映画 窓ぎわのトットちゃんのレビュー・感想・評価
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「わたしはトットちゃんなのに」
始まって10分以内だと思うが、「どうしてみんな私を困った子っていうの?わたしはトットちゃんなのに」というセリフが出てきて、心から猛烈に素晴らしいと思った。予告編にも使われていた有名な「君は本当はいい子なんだよ」というセリフは実は好きじゃなくて、それも子供頃に原作を読んだ時からひっかかっていた。あの校長先生の言葉で黒柳徹子は救われたというのだから、そのことにケチをつける気はさらさらない。ただ、「いい子」という言葉は、他人がの評価軸によって規定される言葉に思えて、幼児だったころから苦手だという個人的な事情がある。しかし、それに比べて「わたしはトットちゃんなのに」に込められた、子供のやるせなさ、悲しみ、表現の限界、それでいて自分というのもがしっかりある感じ、そんなものが全部このひとことに詰まっている。子供映画として完璧なセリフに感動して、原作を読み返してみたが、特にこのセリフは出てこない。マジか、これ映画のオリジナルなのか。予告編では気持ち悪く見えたほっぺの赤いキャラデザも、作品で見れば違和感もなく意図が伝わってきたし、丹念に書き込まれた作画のクオリティも凄まじく、忍び寄る戦争の描写も容赦ない。実にいいものを観させていただきました。
トットちゃんの強さと優しさに号泣
原作を読んだことがなかったので、映画で初めてストーリーを知りました。
黒柳さんの愉快な幼少期のお話かと思いきや、周囲から押し付けられる“普通”・身体障害を持つ友人との出会いと別れ・戦争によって壊される日常…考えさせられる内容でした。
また、教育において、一般的に間違っていると行動だったとしても、すぐに否定するのではなく“見守る”という選択肢も持つべきなのだと学びました。
大人になって置いてきてしまった大切なものをトットちゃんのお陰で思い出せました。
見に行って本当に良かったです。年齢を問わず、沢山の人に見てほしいです。
かわいいアニメってだけじゃない。
黒柳さんは裕福な家庭で産まれたセレブな方だったんですね。同級生の死の理由がわかりませんでした。個人的には自殺なのだろうと感じました。黒柳さんは彼と仲良しで彼のために良かれと思えば無理をしてでも行動をおこし手を差し伸べ、いつも寄り添って過ごしていました。彼は体が不自由でしたが黒柳さんのおかげで1人なら諦めていた事を2人なら実現させ彼に様々な困難を乗り越えさせ喜びを与えていました。ここからは私の想像ですが、楽しい事を知り生きる事に対して色々な欲がうまれた彼は何か乗り越えられない壁を感じて結果的に死を選んでしまったのでは?
その死に追いやってしまったことに黒柳さんは少し責任を感じているのではと思いました。(私の勝手な解釈にすぎません。)この話の中でとても衝撃的な出来事で意味が深いような気がしてしまいました。
実話としては素晴らしいが、映画はもう一息
原作未読。
実話としては素晴らしいことだと思います。
今で言ったら多動症などの名前が付くのでは?と思うトットちゃん。多くの人には困った子として扱われてしまうが、それを魅力的な個性として受け入れる校長先生やトモエ学園は素晴らしい。
ただ、映画としての完成度が高いかと言われると、少し疑問。やすあきちゃんが亡くなるところは、本人は気づいていたようですが、そうであればもう少し予兆があったりするのでは? なんとなく「泣ける」演出にされた感じで、実際泣いてしまったけれど、嫌な気持ちでした。
戦争の影が忍び寄る不気味さはよく表現されていたものの、トモエ学園の教育方針で育っていくトットちゃんの成長過程は、戦争の話でぶつ切りになり、最後は反戦映画のよう。何を一番伝えたいのか分からなくなってしまいました。
こんな時代だからこそ
明るい未来がなかなか見えないこんな時代だからこそ、子どもたちには明るい未来が来るよう、大人たちは生きないといけない。子供達に明るい希望のある未来を残さないと。
良作でした。
子どもがのびのび育つ環境とは…。
トットちゃん、めちゃ親近感わきますー。
私の小学校時代の通信簿の特記事項欄には、6年間、「授業中のおしゃべりは慎みましょう」と書かれていました。
お行儀よくできるようになったのは、中学生になってから。
それでいいと思います。
昭和くらいまでは、大人もホントいい意味で、いい加減でした。
神社の神木に登っても、よそんちの果樹から果物を取っても(私はこれでしぶ柿を食べて、天罰が当たって死ぬんだと覚悟しました)、空き家に忍び込んで秘密基地を作っても、見逃してもらえていました。
今は、なんだか大人も子どもも、息苦しい生き方を強いられているような気がします。
だからか、やけにトットちゃんの世界がキラッキラッに見えました。
トットちゃんが喪失を味わうシーンは、泣きました。
縁日で飼ったひよこの死、一番近くにいた友達の死。
今日バイバイと言って別れた人と、明日も会えるとは限らない。
一緒にいるこの時を、大切にしようと改めて決意しました。
この前に「パーフェクト デーズ」を観ました。
まさかの役所広司さん2本立てにびっくり。
この映画でも、いい味出してます。
大忙しですね。
「窓ぎわのトットちゃん」は、小学生時代に2回読みました。
細かいエピソードは忘れていたけれど、面白かった思い出はあります。
3回目、映画に触発されて近々読もうと思いました。
40年ぶりに読むとどう感じるのか、楽しみです。
あの時代の中で生き生きと
第二次世界大戦前夜から末期の日本を舞台に自由奔放なトットちゃんの成長を通して、暗く苦しい時代でも明るく過ごすトットちゃん。
そして知り合う先生、友達との触れ合いにより大事な人との繋がりや思いやり、そして人としての大切さをトットちゃんの目を通して描く。
そのトットちゃんの姿が愛らしくてとても素敵に感じられた。
子供たちの世界
大人になるにつれて自分の型や過剰な気遣い・臆病さが定着してきてしまう。
小学校低学年くらいのこどもたちは、世界の色々なものが新しく見えて色々なものに興味を持ち、物おじせずに世界に触れていく。そんな子供たちの様をしっかりと魅力的に時には痛々しく描いた作品だった
ただ通学しただけなのに空想的な色鉛筆のタッチで想像が描かれたり、暗い帰り道をカラフルな照明が彩ったり見せ方も良かった
小児麻痺の泰明ちゃんとの交流は多岐に渡り痛々しい部分もあった。こどもだから乗り越えられた部分(プールにつれていくシーンや木に登るシーン)も見えたし、大人になるにつれて出てきてしまった気遣いも見れた、それに対して正直に泰明ちゃんが感じたことを発しているのも沁みた
泰明ちゃんが服を泥だらけにして帰った時のお母さんとか、トモエ学園いい学校♪の時の校長先生とか涙腺に染み渡るポイントもたくさんあったなあ
縁日のひよこを欲しがるトットちゃんをおとうさんが叱ったり、下水に財布を落として探すとっとちゃんを校長先生が全く手伝わず放っておいたり、高橋くんのしっぽの件で校長先生がむちゃくちゃ怒るシーン・あるいはとっとちゃんがそれを見るシーンなんかは教育的に貴重だ、子供を持つ人が見たらより貴重な体験になりそうだ
戦前〜終戦の雰囲気が丁寧に描かれた傑作!
言わずと知れた黒柳徹子氏の同名小説のアニメ化作品ですが、鑑賞前は若干否定的だった。
・ドラマや映画(実写)で幾度も映像化されている。なぜ今更…?
・ポスターなどで見たトットちゃんのキャラが可愛らしすぎて時代設定にそぐわないと思った。
・主人公の声優が子役(良い場合もあるが、失敗も多い)
などが主な理由だったが、公開後に良い評判が多く、ならばと正月休みに映画館へ。
観終わってみれば、当初の懸念点は全て杞憂で、非常に丁寧につくられた良質なアニメ映画だった。
戦前〜終戦までの東京郊外の風景・風俗が非常に丁寧に描かれている。
背景の美術に嘘がないので物語に没入できることが素晴らしい。
また、数箇所ある感情やイマジネーションを描いたシークエンスがそれぞれ作画担当が違って競う様に描かれ、それぞれ素晴らしかった。個人的にはトットと泰明がプールに入るエピソードの、鉛筆のタッチで描かれた二人が空に舞い上がるシーンが良かった。
その簡略化されたり、デフォルメされたアニメ表現は、本編の背景に至るまで緻密に描かれた世界があるからこそ最大の効果を生んでいる。
そのアプローチは手書きアニメでしか表現し得ないものだ。
なんとなく観るのを躊躇している方には一言「観るべき!」
トットちゃんの周りの大人が素敵です
窓際のトットちゃん
誰もが耳ししたことがあるだろうし、原作は多くの人に愛されている黒柳徹子さんによるご自身の幼少期の物語。
私はその書籍は未読でしたが、映画化は初めてとのことでとても気になりました。
トットちゃんはかなり突飛で変わった子。好奇心旺盛で目まぐるしい。しばしば周りを混乱に巻き込み、みんなから困った子と言われる。
そのため前の学校を辞めることになり新しい学校に転校することに。
新しい学校のトモエ学園の小林校長先生はすごく優しく、子どもたちの個性を尊重し、自主性を育てる先生。
きっと他の生徒たちも前の学校では馴染めなかった子どもたちで、トモエ学園では皆が生き生きしている。
トットちゃんの突拍子もない取り止めの無い話も全部受け止めて
ちょっと悲しげに「みんな私のこと困った子って言うの」
と言うトットちゃんに、
「君は本当はいい子なんだよ」と小林先生。すごく温かみのある優しい言葉で、トットちゃんを安心させる。
トットちゃんのパパとママもそんな天真爛漫なトットちゃんを優しく見守っていて、だからなお素直で個性あふれ、のびのびとしてる様子。
お友達のやすあきちゃんとはとてもいい関係を築けてたけど、亡くなってしまって残念でしたね。そんな葛藤も後のトットちゃんの成長を促すきっかけとなったのでしょう。
最後のお別れの時に、校長先生がトットちゃんを抱きしめて「君は本当にいい子だね」と言った時、変わらぬその優しさに包まれました。
PERFECT DAYSを観たあとだったのですが、役所さんて、声だけでも素晴らしい演技なのだなと思いました。
小林先生みたいな先生
さあ なんでも話してごらん
話したいこと 全部
って言ってくれる先生に出会えて良かった
役所広司さんの声も強くて優しくて
こんな大人になれたら良いですね
ただ心がギュッてなるので
繰り返し観るのは大変かも
お正月は役所広司だった
1/4の今年2度目の鑑賞映画は、トットちゃんでした。妻のリクエストで家族3人で観に行きました。
黒柳徹子さんの幼少期を描いているようですが、ちょっと個性的な、自分の興味を貫ける子が、戦前の日本でどう育ったのか、その境遇を垣間見る事ができました。
子供の可能性を信じ、大人の常識で縛り付けない両親や学校の先生たちに囲まれて様々な経験をさせてもらえたトットちゃんは、とても幸運だったと思います。
そんなトットちゃんだからこそ、麻痺の残る少年の良き理解者になれ、心を通わせられたのだと思います。少年が急逝されたシーンはとても悲しく思わず涙ぐんでしまいました。
疎開に行くシーンで映画が終わるので、いつかパート2も観てみたいです。
ところで校長先生役は役所広司さんでしたね。元旦に観たパーフェクトデイズで役所さんの演技力に感服したばかりだったのに、この校長先生役も素晴らしかった。今度はセリフもたくさんあるので、観所(聞きどころ)満載です!
丁寧に練られた、少女の世界
久しぶりに、丁寧に心情表現を丁寧に描いていた作品を見れた気がした。
物語の前半に出てきた、徹子が興奮したことで、尋常小学校を辞めさせられるきっかけになったチンドン屋が物語最後で再び出てきたことで、徹子の心情の変化をより際立たせていた。
また、学校での授業のシーンなど音楽を用いて、徹子がリズムの世界に没頭していく様も、とても軽快に描かれている。
また、その描写自体、同級生の泰明ちゃんとの関係性を描く上でも、重要なファクターになっていた。
その泰明ちゃんとから、借りた本を読んで、父親が軍歌を演奏することを躊躇う流れも、またにくい。
泰明ちゃんとの関係が、父親にも響いていくのだから、脚本の構成自体が上手くできているのではと、圧巻だった。
ただ、欲を言えば、ただ、綺麗には心情を描いているが、徹子自身のキャラクターなり、何かもっと心に引っかかる何かが欲しいなとも思った。
その辺は、これからのこの監督の次回作に期待したいと思う。
トットちゃんが可愛い
黒柳徹子さんのエッセイのエピソードを時系列で並べられている為、ストーリーと言える物は深くはなく小学生の日常が描かれている。
自分が小学生の頃を思い出してしまいました。
SPY×FAMILYは上演回数が7.8回毎日やってますが、この作品こそもっとやるべきだろう。
子供たちの日常が戦争が進むに連れて変貌して行く様は観ていて辛いものがある。
この作品は今を生きる大人達こそ観るべきです。
子供や女性の生きづらい世の中にしてはいけないことを痛感させられます。トットちゃんがとても可愛いから尚更に。
是非続編を作って欲しい。最初は髪飾りを付け、ワンピースを着て学校に通ってた徹子さんが最後には自宅を取り壊されモンペ姿で疎開していきますが。。。
トモエ学園という存在
トットちゃんや泰明ちゃんのような事情を抱えた子どもたちにとって、トモエ学園の存在は本当に大きかっただろうなと思いました。
子どもたちを優しく見守り、好奇心や自由を大切にする教育は当時は今以上に斬新だったと想像します。
トットちゃんと泰明ちゃんのエピソードはどれも心温まるものばかりでした。
特に泰明ちゃんがトットちゃんに挑んで、手加減されて「ずるいです!」と怒るシーンは印象的です。
戦争や小児麻痺など今と時代背景が違う部分がありますが、トットちゃんのような好奇心や優しさは大事にしないといけないなと感じました。
”父の葛藤”
「トットちゃんの父が軍の音楽家になるか否かを葛藤するシーン」が特に印象に残っている。
満足に食べるものが得られない家族のため、自分の音楽が戦争に利用されるのを良しとするのか。自分の音楽が利用されるのを許さず、自分の音楽に対する”思い”(誇り・プライド)を優先するのか。
家族の為、自分の音楽に対する”思い”を捨てて軍に協力するというのが、合理的な選択であるように思う。鑑賞中には、自分の”思い”を優先し、家族に我慢を強いるという選択をした父に、「それでよいのか?」という感想を抱いた。
しかし今、振り返って考えると、どちらがよかったのかがわからなくなった。
家族の為を思って、自分の音楽に対する”思い”(誇り・プライド)を犠牲にするというのは、”父として”よいことのように思われる。
ただ、その重要な”思い”を捨ててしまえば、父自身の精神はどうなるのだろうか。
自分にとって本当に大事な、根幹の部分を曲げてしまったら、父の人間としての何かが狂ってしまうのではないだろうか。
他者のために自分を犠牲にするのは確かに美しいように思う。
家族のために父が自分の”思い”を押し留めるという方が、どこか正しいような気がしてしまう。
しかし、本当にそれは”よい”ことなのだろうか。自分にはわからなくなった。
やすあきちゃんの生きた証
自らのハンデから、家でも学園でも本を読む事が生活の中心であったやすあきちゃん
校長先生やトットちゃん友人たちとの交流の過程で、観ながら思わず声を上げて応援したくなる木登り、二人三脚などの場面
腕相撲でわざと?トットちゃんが負けた時のものすごく怒った顔、
そして水の中で手足の不自由を感じる事なく思いっきり身体を動かす姿の描写、
どんなにハンデがあっても周りとの関わりの中で成長していく、彼の秘めたエネルギーがとても伝わり感動し泣きました。
そして土で汚れた彼の洋服を微笑んで見つめるお母さんの嬉しそうな顔、受け止めきれないであろう葬儀での悲しみ
この映画を観て彼の成長から死がとても丁寧に描かれていたところに一番ひかれました。
そしてやすあきちゃんの短い生涯の中に、凝縮された生きた証を無意識のうちに与えた窓ぎわの席を選んだトットちゃん「ほんとにいい子・優しい子」でした。
もう一度すべての画面にゆっくり触れてみたいと思う、とても印象に残る映画を観る事ができて幸せでした。
原作者の黒柳徹子さん、この映画の制作に携わった関係者の方皆さん本当にありがとうございました。
私の身近に生まれた7ヶ月の子にも「すごいエネルギーで優しく」成長してほしいと思いました。
40年越しに見たなあ
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天真爛漫過ぎて小学校に合わなかったトットちゃん。
転校した先は愛に満ちた校長のいる、自由な校風の学校だった。
そこで仲間達と打ち解け、楽しい小学校生活を送る。
同級生に小児麻痺のヤスアキくんがいた。
うまく体が動かないが、共に木登りに挑戦したりした。
そんなヤスアキくんが唐突に死亡。悲しみに暮れる。
トットは将来この学校の先生になると、校長に約束した。
やがて戦局が悪化してトットは疎開した。
そして空爆を受け、学校はなくなってしまった。
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小学校低学年の頃、この本が話題になってたのをよく覚えてる。
しばらくは黒柳徹子のことをトットちゃんと呼んでたわ。
その後「窓際族」という言葉が生まれ、子供ながらに複雑な気分だったw
一度も読むことのないままにおっさんになり、この機会に見てみた。
おそらく作られた話ではなく、黒柳徹子の経験した本当の話なんだろう。
だから特別面白いというわけでは全くなかったな。
記憶に残ってる小さなエピソードを幾つも並べた作品って感じ。
でも黒柳徹子という偉大な人の幼い体験を知るのは感動するし、
戦争で貧しい時代を垣間見ることもできて良かったと思う。
本当に大変な時代だったと思うが、みんな一生懸命やったんやな。
命と音楽
泰明ちゃんの葬式から飛び出して、出征の列を逆走するトットちゃん
戦争ごっこする子供達、四肢欠損した兵士、戦死した子供のお骨を抱えて泣いている母親、それらを振り払うように必死で走る
特にセリフはないが痛いほどトットちゃんの気持ちが観客に伝わってくる
反戦映画として本当に誠実な描写
また音楽が持つリズムの楽しさを学校で教わってからの、リズムによる全体主義社会への反撃
お父さんの音楽家としての矜持等、音楽演出もとても素晴らしかった
個人的な話になるが、祖母の兄が学校で教師をしており学校に爆弾が落とされて亡くなったという話を思い出さずにはいられなかった
切符切りの駅員さんが懐かしい
昔、家にあって読んでたはずの「窓ぎわのトットちゃん」ですが、大まかな筋しか覚えてなかったので改めて鑑賞。
映像になると、駅員さんの切符を切る姿が懐かしいなぁ、と思い。駅によって切られた時の形が違うのも味わい深かったのに、いつの間にか自動改札が◯にしか穴を開けなくなり、
いまや交通系ICでは切符の存在自体が無い。
たまに訪れる旅行先でICが使えない駅だと久しぶりに切符を買う感じで、切符1つにも時代の移り変わりを感じる。そんなことを思い出させてくれる映像でした。
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トットちゃんや、ヤスアキちゃんが当時としては裕福な家の子ども達だったんだな、と改めて思い、
また黒柳徹子さんが芸能人として自分の特性を活かせる仕事に就けて良かったと思いました。
黒柳さんの逸話で今も覚えているのが昔のテレビ番組「笑っていいとも」のテレフォンショッキングで、ゲストとして出演するも、1時間番組なのにそのほとんど、多分40分か45分くらい??だったかとにかくおしゃべりがあまりにも長すぎてでも司会のタモリさんが遮ったり途中で切り上げさせることすらままならない脅威のおしゃべり故、番組のほとんどのレギュラーコーナーが出来ず〜〜!!という、生放送ならではの、そして黒柳さんならではのハプニングで番組が放送されたというもの。
黒柳さんのおしゃべり好き、自由奔放さ、他の人とは違う行動や考えをするところが幼少期の一般的な学校では「問題児」とされるところ、
大人で芸能人であればそれは「個性として面白い!」となって評価されるというか。。伝説にもなる。そんな長時間話すゲスト、後にも先にも多分黒柳徹子さんしかいなかったんじゃないかと思うし、面白さを追求するテレビ番組という舞台であればそんな奔放な行動も良しとされる(スタッフさん達は進行が滞り、焦りまくりだったかもしれませんが)。
小林先生のような、子どもの個性を受け止めてくれる教師やそんな学校があって本当に良かったと思う。
映画を見ながら、「もし自分がトットちゃんのような性格なら?」とか「もし自分がトットちゃんのお母さんの立場なら?」とか色々考えました。
話を聞いてあげる、って大事なんだなと思い、また戦争でトモエ學園も焼けて無くなってしまいましたが、本にしたことでこうして映画化され、多くの人の目に残る形になり、とても良かったと思います。
校舎は無くなっても、小林先生のような考えを知ることが出来て良かったです。子ども時代にこの本を読んでいてもあまりよく分からなかったこと、感慨深くは思わなかったことが、大人になって実感することが出来て、見て良かったと思いました。
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私も子ども時代にお祭りでヒヨコを買ってもらったことがあって、その子は羽が白く成鳥になるまで育てられましたが、とても可愛いヒヨコだったことを思い出せて嬉しかったです。
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