「キャラクターの造形で入り込めなかった」映画 窓ぎわのトットちゃん ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5キャラクターの造形で入り込めなかった

2024年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作大ヒット直撃世代だが、この手の著者の人気にのっかったようなベストセラーはへそ曲がりのため未読。当然、イヤというほど流れていた劇場予告からはまったく興味が持てず、鑑賞予定はなかったが公開後の各方面の評判がやたらと良いのでそれではと観てみた。

アニメは結構、キャラクターの造形で好き嫌いがはっきりしてしまうほうなのだが、本作の、特に女の子のキャラはなんでそんな厚化粧しているの? という描き方で作品に入り込めない要因の1つだった。

時代考証はよくできていて、ディティールも、いつのまにかいなくなっている愛犬(軍用犬として徴用された)や駅の改札が女性にかわる(男性は予備役だったのが徴兵)などコトバにしない戦争の激化を表現する細かい作劇はうまいとは思うが、全体としてはやはり富裕層のお嬢様のワガママ物語りにしか見えなかった。

同時代を描いている「この世界の片隅に」と比較されることもあるようだが、自分としては別物でした。
良作というかたの気持ちはよくわかる。わたしの趣味ではなかっただけ。

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ばとー