劇場公開日 2024年3月1日

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「趣旨を理解するのがかなり困難か…。」愛のゆくえ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0趣旨を理解するのがかなり困難か…。

2024年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年104本目(合計1,196本目/今月(2024年3月度)22本目)。
(前の作品 「セッション」、次の作品「ビニールハウス」)

 久しぶりに「趣旨が本当に不明」な映画にあたったかな…(なぜか大阪市では砂の惑星ほかに混ざって2週間遅れの放映)といった感じですが、ここのサイトによると監督の方が初レビューということで、仕方がないかな…といったところです。

 ストーリーをおうのがかなり難しく、北海道の自然を描くのか(北海道の宣伝的映画なのか/なお、エンディングロールで北海道の補助枠といったような表示は出る)、漁業を描くのか、野球部ほか学校でのいじめを描くのか、個々飛び飛びがすごく、どうにも理解が難しい上に、後述する問題(後述)もあり、何がなんだか…といったところです。ストーリーを半分も理解するのが難しく(なお、もちろん、パンフレットなどというものは存在しない)、個々個々飛びまくるストーリーを追いかけているとエンディングを迎えるという摩訶不思議な映画ではあります。

 ただ、初監督の作品ということまで考えた場合、ストーリーの伝え方が観客とあっていなかったというようにも思えるし、また、不愉快にさせるような発言ほかまではないので、評価上は考慮したものです。

 採点は以下のようにしました。

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 (減点0.7/ストーリーを理解するのが極端に難しい)

 他の方も書かれている通り、5割でも理解するには数回は見なければ、といった作品ですが、大阪市では2週間遅れの上に、ドラえもんや砂の惑星ほかが混ざっているので1日3回放映といった状況で(というより、砂の惑星が多すぎる…)それも難しいんじゃないか…といったところです。せめてパンフレットがあれば、といったところです。

 (減点0.3/エンディングロールで気になるところ)

 ※ 以下、評価のために記すものであり、個人攻撃に及ぶものではないのでこの点は断っておきます。

 実はエンディングロールの途中で「協力:~~」という表示があり、ここにこっそりと行政書士事務所が混ざっています。

 ただ、この映画、個々にストーリーが飛ぶことはあっても法律的な話題をすることがなく、まぁしいて気になる点といえば、子供が親の許可なく漁業などの労働につくことができるか?という問題ですが、これは本来的には社労士ネタではなかろうかと思います(行政書士もある程度はわかるが、資格としては完全に別)。

 ほか、いじめに関することなどで「いじめはやめましょう」などはエンディングロールに出ないし、またでなくてもダメだというのは当然のことで、行政書士事務所がクレジットされているということは、公法(憲法・行政法)関係での法律監修での扱いではなかろうかと思うのですが(映画内では行政書士も事務所も出ない)、そういう枠でもないんですよね…。

 もっとも、映画を撮るにあたって道路の使用許可を取るには(監督の方が自身で行うのでなければ)行政書士が代行することはありますが(これを司法書士ほかがやるとアウトなので注意。弁護士はできます)、そうだと大半の映画で行政書士事務所がクレジットされることになってしまうところ、そんなことはないので(あるほうが珍しいくらい)、どういう事情なのだろう…といったところが気になるところです(この映画を憲法論ほかの解釈で見るのは難しく、実はこっそり出ているとしても誰も話題に出していない(ここで感想を書いていない)以上、おそらく「存在しないか、存在しても誰も気が付けない」状況になっているのではないか、と思えます。

yukispica