インフィニティ・プール

劇場公開日:

解説

「アンチヴァイラル」「ポゼッサー」など独自の世界観を持つ作品でカルト的人気を集める鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督の長編第3作。

スランプ中の作家ジェームズと資産家の娘である妻エムは、高級リゾート地として知られる孤島へバカンスにやって来る。ある日、ジェームズの小説のファンだという女性ガビに話しかけられた彼らは、ガビとその夫と一緒に食事をすることに。2組の夫婦は意気投合し、観光客は行かないよう警告されていた敷地外へとドライブに出かける。実はその国には、観光客は罪を犯しても自分のクローンを身代わりにすることで罪を逃れることができるという恐ろしいルールが存在しており……。

「ノースマン 導かれし復讐者」のアレクサンダー・スカルスガルドが作家ジェームズ、「X エックス」「Pearl パール」のミア・ゴスがガビを演じ、「タクシー運転手 約束は海を越えて」「戦場のピアニスト」のトーマス・クレッチマン、「月影の下で」のクレオパトラ・コールマン、「イヴ・サンローラン」などの作品で監督としても活躍するジャリル・レスペールが共演。

2023年製作/118分/R18+/カナダ・クロアチア・ハンガリー合作
原題:Infinity Pool
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2024年4月5日

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映画レビュー

4.0無限に沈み続ける悪夢の沼

2024年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

普通名詞のインフィニティ・プールは、高級ホテルの屋上などにある外縁がないように見える設計のプールのこと。ブランドン・クローネンバーグ監督は、ドミニカ共和国のインクルーシブリゾート(施設内での飲食や娯楽のすべてが料金に含まれている高級リゾート)で休暇を過ごした体験に、以前に書いていた身代わりのクローンが処刑される短編小説を組み合わせ、本作の脚本を書いたという。

父親のデビッド・クローネンバーグ監督から受け継いだボディホラー要素はこの長編第3作でも健在で、直接的な暴力がもたらす人体破壊のほか、ドラッグの影響下における幻想的な乱交シーンでのデフォルメされた性器の描写、奇形を思わせるグロテスクな伝統的マスクなどにも表れている。

アレクサンダー・スカルスガルドが演じる主人公ジェームズがかつて貧乏作家で出版社社長の娘と結婚して逆玉の輿に乗ったという設定もうまい。妻とその親のおかげでリッチな余暇を過ごしているという引け目があるからこそ、金持ちたちの悪い遊びにずるずると引きずりこまれていく不安とおそれが幅広い観客層に共有されるのだろう。

ミア・ゴスのファムファタールっぷりも見事だ。彼女が主演する「X エックス」「Pearl パール」に続く米7月公開予定の第3作の日本公開(邦題の法則性に従えば「MaXXXine マキシーン」になりそう)も今から待ち遠しい。

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高森 郁哉

3.5エログロミアゴススゴ

2024年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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***

3.0走り出したら止まれない

2024年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

薬物中毒者の頭の中にお邪魔する、不気味で超過激なエログロカルトムービー。
親子共々何やってんだか笑 一体どんな人生を過ごしたらこんな映画が撮りたくなるのか、凡人には理解し難い。男女問わず多くの裸体が、恥ずかしげもなく堂々と出てくるもんだから、ここまで"赤裸々"にされたら無性に気持ち悪くなる。これは性ではなく、アートなのです、と熱弁している監督の姿が何となく浮かぶ。感覚が違うとかのレベルじゃないよね。人を人として捉えてない。家で解剖実験とかしてそうだもん。そのくらい、頭ネジが何本も外れた監督の映画だから、脳天ぶち抜かれるほど刺激的ではある。

真面目な話すると、クローンを身代わりにするという設定がストーリーにあまり生かされておらず、むしろ粗の原因になっているのが非常に勿体ない。
こんなツッコミは野暮かもしれないけど、きっとクローンを作るのにはかなりのお金と人員がいるだろうし、わざわざ死刑の様子を公に見せなくとも(そもそも被害者の様子が謎)大金払えばそれなりの施設提供するからそこで大人しくしてね、の方が断然楽だしそのまんまお金をゲット出来て政府は超ハッピーだと思うんだよね。ただただ、あのラストを描きたかったが為なら、相当回りくどいことしてるよね笑

まあ、相も変わらずミア・ゴスが目が痛くなるほど強烈かつ有り得ないほど体当たりで、終盤はバチバチに気色悪かったから、それだけで元取れたし、正直設定なんてどうでも良くなった笑 でも、もうこの人は常人役絶対に無理だろうね笑

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サプライズ

4.0苦手なホラーで意外に好きな作品でした

2024年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これまでの人生、極力ホラー映画は観ることを避けて通ってきているためホラーに関する情報ストックが無さ過ぎて、これが正しいホラーのあり方(?)なのか判別できません!!観終わった直後の感想としては『なんだかよ〜わからん』だった。
鑑賞してから10日ほど経過した今改めて思い返すと、わからんことはわからんこととしてさておき、わかる(気になってる)事にだけフォーカスしてみると意外に好きな作品だって事に気がついた😊

まず設定。
罪を犯した人が大枚はたいて自分のクローンを作り、それを殺す事で罪が許される〜ってどんな道楽ワールド!?そんなぬるい世の中では人間ってどんどん堕落の一途をたどり、底なし沼にずぶずぶしちゃうぢゃ〜ん!と思ってたら案の定、金持ちの道楽仲間はみんなずぶずぶでした。なるほど、そーゆーものね。同じずぶずぶ環境下でもメンタル崩壊しちゃう奴と普通でい続けられるヤバメンタルの持ち主とで枝分かれしていく様が面白い。
ミア・ゴス出演作品って初めて観たけど、あの『破壊的狂人力』とでも言えばいいのか、すごい才能を見た気がする。
タイトルの『インフィニティ・プール』は抜け出せない無限ループや底なし沼的な意味合いで使われてるんだろうけど、舞台となるリゾート地に建築家のアルヴァンがインフィニティプールを建設するために島に呼ばれたという取ってつけたような地味設定にウケたw
数少ない自分のホラー映画体験の経験から感じたこととして、この映画も含めホラー作品ってやたら「死」と「生」(とその象徴としての「SEX」)がフィーチャーされてる気がするんだけど、ホラーってそーゆーもん??だとしたらある意味非常に尊いジャンルとも言えるのかしら🍀

全然関係ないけどポスターの紫が妖艶で好き💜

#映画好きと繋がりたい

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らまんば

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