ヤジと民主主義 劇場拡大版のレビュー・感想・評価
全17件を表示
終始、憤ってしまう。
権力への忖度による警察の違法行為。
暴行行為があったとする道警の意見を受け入れながら、暴行者を現行逮捕すらせず被害者を取り抑えた事には触れもしない裁判官。
ああいう雰囲気に大衆が染まってしまっているのは忖度メディアに相当の責任があると思う。
HBCはドキュメントを制作したくらいでメディアの責任を果たしたとは思わないで欲しい。贖罪の入口に立てただけ。
理性と感情をわけること
座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルて鑑賞
観ている側として、いろいろ思う事はあるけれど、
どんな主義主張で、どんな人だから、自分には受け入れられなさそうという感情があっても、特定の主張が意図的に退けられることは理性的に考えて許されない、という話が刺さる。
ただ、この世の中は理性だけで成り立つわけでもないので、どちらにも偏ることなく認識するのが大事であるけれど。
権利はみんなにある
政権を批判する権利は誰にでもあるけど、
演説を聴きたくてあの場所にいた人たちには、演説を聴く権利がある。演説を聴いている人の横で 安倍かえれ とか バカヤローとか大声でどなれば、聴いている人は聴きにくいし、不快に思うはず。こえをあげた方はご自分の権利ばかりを主張していらしたが、自分が、気に食わないと思っている政治家の演説を聴いている人には人権がないと思っているのか。映画だからそれぞれの主張で作品を作るのは良い。しかし、映像に映っている2人の行動はどうなのか。不快に思った聴衆が危害を加えようとするかもしれない。それを未然に防ごうするのは警察の仕事。その後の銃撃事件や爆発物事件を考えても、警察の対応には合理性があるのでは。政権を批判するのは良いし、それが民主主義。それはあの場所でなくてもできるはず。
民主主義とは名ばかりで終わってならない!
メディアの前で起こった"ヤジ排除問題"
政権批判をした事に対して法的根拠がないまま排除された一連の流れのドキュメンタリー映画は言葉を届ける事すら出来ない社会的に一刀を投じていた。
憲法で保障されてる日本の法治国家が疑わしい方向を向いている。そんな感じを受けたけど最高裁の審判が待たれてる様だ。
原告ふたりの言い分を司法がどう判断するのか興味ある問題だと思った。
ただ元安倍首相の射殺事件が警護の観点から卑劣な道警へ有利な判決となった高等裁には納得出来なかった。
声を上げることの大切さがよく分かる映画
この映画は声を上げることの大切さを描いた素晴らしい映画でした。自然と涙が溢れてきました。
中さんという女性が桃井さんという女性が警察に拘束された際に寄り添っていたこと、大きな意味があったと思っています。一人でも多くの方に観ていただき、民主主義の大切さを感じていただきたいと思っています。
ドキュメンタリー映画
ドキュメンタリー映画なので賛否があると思いましが、私自身も期待していませんでしたが、問題提起としては良かったのでないか。
ドキュメンタリー映画の大変さがわかるのは、提供がHBCしかついていないは上映迄に大変なハードルを越えてきたのが理解出来ます。
裁判を闘った二人は素晴らしい。結局、もと安倍秘書官の忖度。しかし、...
裁判を闘った二人は素晴らしい。結局、もと安倍秘書官の忖度。しかし、亡くなったもと道警のような人もいるというのに、一般の警察官の民度のあまりの低さ。ヤフーコメントは廃止しろとは言わないまでも規制しろ。彼女が言ったように反対派が暴力を振るえば、ヤジが排除できるとか恐ろしい。最高裁、頑張れ。
札幌高裁の裁判長、忖度だろ
2019年7月15日、安倍元首相が札幌駅前で遊説中に、安倍やめろ、とか、増税反対、と政権批判のヤジを飛ばした市民を警察官が取り囲んで強制移動させた「ヤジ排除問題」を4年間にわたって追及したドキュメンタリー。
表現の自由がおびやかされたとして、排除された市民2人が原告として警察を訴え、1審は勝訴したものの高裁では判断が分かれ、双方が上告し裁判は続いているとのこと。
最初にナチスが共産党を攻撃した時・・・、から始まるマルティン・ニーメラーの言葉は、自分はその集団の関係者じゃないから、と見て見ぬふりをしていたら、自分が迫害対象になった時、誰も声を上げてくれる人はいない、と言うことになり、声をあげる事の大切さ、を知ることになり、心に響いた。無関心ではいけないのだと。
このヤジ事件で、法的根拠がほとんどないのに拘束する警察もどうかしてるが、札幌高裁の裁判長も政権に忖度しすぎだと感じた。
国会でもヤジくらい飛ばしてるのに、あれくらいで何がいけないのかと、憤りを感じた。
大杉雅栄さんのヤジはちょっと品がないところもあったが、
桃井希生さんは増税反対だけだったし、声をあげたのは勇気あるなと思った。そして可愛かった。
アベノノロイはまだまだ続いている
本日、検察は安倍派の裏金問題について起訴しない方針を固めた。もはやこの国の政府に自浄作用を求めるのは、魚屋で野菜を求めるような物なのかもしれない。閉塞感で一杯になる。
ヤジとは表現の自由か?
ヤジとは自分の思うことを 周辺の状況も考えず吠えることは言論の自由とも言えるが、その行動を止める事が 民主主義を抑制することか?と言えば 違うように思う。ただ 政治家も国民が自己主張する場を設けて 意見を戦わす事も考える必要がある。
ヤジと民主主義
なかなかの秀作だと思います。
観ながら怒りで身体がふるえました。
ヤジに対しての警察の取り締まりは、まるで治安維持法の復活さながらでした。
この作品を観ながら、結局警察然り、自衛隊然り、国民を守るために存在するのではなく、国家権力の手先として存在しているということが、心底わかりました。
このことは肝に銘じておかなければならないな、と。
反権力の集会時に、拡声器で大きな声、音で集会を妨害する右翼団体を、全く取り締まらない警察。ヤジは取り締まるのに右翼の妨害は取り締まらない。
おかしなことです。
日本もだんだん独裁国家の道を歩み始めているような気がします。
自由民主主義を目指すのか、体制維持を目指すのか、それが問題だ
今年ひとつのトレンドとなった(?)選挙や政治を扱ったドキュメンタリーの掉尾を飾る作品でした。選挙を取材する人が主人公となった「劇場版 センキョナンデス」、「シン・ちむどんどん」、「NO 選挙, NO LIFE」、選挙に直接関わる人が主人公だった「ハマのドン」、選挙を離れて安倍元首相の国葬の日が行われた1日の全国の風景を取材した「国葬の日」と、取り上げ方は様々ありましたが、本作はこうした類型からすると「ハマのドン」と同様のジャンルになるように思われます。ただ「ハマのドン」と決定的に違うのは、「ハマのドン」は主人公が選挙運動をする側だったのに対して、本作では安倍元首相の演説中にヤジを飛ばして警察に排除されたお二人の一般の方である大杉さんと桃井さんが主人公でした。
”事件”が起こったのは2019年の参院選挙。札幌で応援演説をしていた安倍首相(当時)に対して大杉さんがヤジを飛ばすと、大勢の警官が飛んできて排除されてしまう。それを見ていた桃井さんも、大杉さんが排除されたことに触発されてヤジを飛ばしたところ、同様にこちらも排除されてしまう。その後二人は不当な排除であったとして北海道警を相手に国家賠償を求める裁判を起こす。一審は二人の勝訴だったものの、その後2022年の参院選挙期間中に安倍氏が狙撃され亡くなるという大事件が発生。さらに2023年4月の統一地方選挙期間中に、岸田首相が応援演説に出向いた先で襲撃されるという事件も発生。その2カ月後に出た二審判決では、安倍氏銃撃や岸田首相襲撃の影響があったのか、大杉さんは敗訴、桃井さんは勝訴という結果になり、二人の明暗が分かれることになるところまでで映画は終了。二審判決に不服な大杉さんも道警も上告したため、現在最高裁で争われているようだけれども、現時点では結論は出ていない模様です。
上記のような内容の作品でしたが、これを観て思ったのは、究極的に日本がどういう国を目指していくのか、ということだと思いました。それこそ『外交の安倍』と言われた安倍氏は、首相時代の国会での演説などで、その外交方針について「自由、民主主義、基本的人権、法の支配という基本的価値を共有する国々との連携の強化する」とたびたび発言していました。これは覇権主義的に勢力拡大をしている中国を念頭に置いたものと解説されていますが、これを読むと、安倍政権としても、日本は「自由」や「民主主義」を標榜し、「基本的人権」を尊重し、「法の支配」を行う国であることを自認しているようです。
しかしながら、実際は当の安倍氏の選挙演説でヤジを飛ばしただけで警察に排除されてしまうのが実情で、これではまるで中国と同じ路線ではないかと思ってしまいました。
先ごろ香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏が、カナダに亡命したという報道がありました。一連の香港民主化運動に対する中国政府の”弾圧”には、日本の世論も概ね批判的ですが、中国政府にしてみれば周庭氏は反政府活動を行った不逞の輩です。でも中国は共産党支配を絶対視し、それに反する分子は徹底的に取り締まるのが国家の方針であることを隠しておらず、「自由」も「民主主義」も「基本的人権」も看板にしていません。そうした中国の態度を念頭に、上記の安倍演説があると解説されている訳ですが、当の日本、しかも安倍氏の演説において、どちらかと言えば中国風のことをやっているとすれば、羊頭狗肉そのものでしょう。
勿論安倍氏銃撃や岸田首相襲撃というあってはならない事件が起きたことは事実なのですが、本作に登場する専門家による解説によると、これらの事件の犯人は、ヤジを飛ばすどころか気付かれぬようにターゲットに近づいて犯罪行為に及んでおり、ヤジを排除すれば防げた事案とは到底思えないとのこと。テロ行為を事前に察知して防ぐというのは当然目指すべきところですが、ヤジを飛ばしたら即排除というのは、チト違うのではないかと思うところです。
この辺りの解釈は人によって様々と思いますが、「自由、民主主義、基本的人権、法の支配を基本的価値とする」ならば、軽々に排除などすべきではないし、逆に体制維持のための秩序を最上の価値とするならば、現在の「基本的価値」という看板を取り下げるのが筋と言うものではないかなと思った次第です。
あと、本作はHBC(北海道放送)という地元テレビ局が制作したとのことで、その点で大いに価値があるものだと思いました。とかく権力に阿るのが昨今のメディアであり、特に放送法の許認可権を握られているテレビ局は、委縮しがち。それがこうした作品を世に出したというのは、称賛に値するものであり、今後も続けて貰いたいものと思います。
そんな訳で、評価は★4とします。
襲撃事件以降をもう少し掘り込んで欲しかった。
札幌で安倍氏応援演説時に起きた道警のやらかし事件のドキュメンタリーです。
HTBの食い付きを激しく評価したい。
映像みると道警が全く法律をわかってない、またはただ上から言われた通りやってるのは明白。
しかし安倍氏殺害、岸田襲撃事件以後が司法もぶれがでて怖い。
女性が言っていたが、、、こういう言論封殺、全体主義的な権力行使の結果として岸田襲撃事件は有るかもなと思う。もっと大規模な爆破や核施設への襲撃などパンピーを巻き込み大規模な事が起こる事を私は一番恐れている。
企業との関係、アメリカとの関係、宗教との関係で肥大した与党にどうやら自浄作用はもう無い。
庶民舐めると怖いでー、血見るどー。
不満は溜めるとまずいよ、小出しにさせないと、、。
安倍氏の件は根本が私的な恨みなんで少し違うが、要人警護と人権の落とし所探しと言う問題はある。
ちょっとコミカル
社会問題を取り上げているのですが、なぜかコミカルに感じてしまう場面も。。特に道警が作成した再現動画は、ギャグにしか見えません。
どっちもどっちみたいな気もしますし、ヤジを飛ばすのは馴染めない行為ですが、「排除するべき人」「排除してもいい人」を作るのは良くないと思いました。。
全17件を表示