劇場公開日 2023年3月17日

「最近流行り?の試みとして大いに評価」【推しの子】Mother and Children Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最近流行り?の試みとして大いに評価

2023年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

萌える

当然原作を知らないので、このタイトルとキービジュアルから勝手にイメージしていた内容とは、本作は大きく違いました。予想してたのは、アイと双子の乳幼児は姉弟で、親不在の人気アイドルが仕事抱えつつママ代わりとなって弟妹の面倒を見るドタバタコメディ‥‥てかソレだと過去に似たネタがありました、『パパ聞き』とか『学ベビ』とか。日常だけでは膨らみも足りず風呂敷も広がりにくいし、劇場公開する程でもないし。。。

この作品はTVアニメとしてオンエアする作品の冒頭を劇場先行上映するスタイルで、個人的にはこのイベント企画はプラス評価です。『鬼滅』が現在も絶賛上映中ですし、過去には『進撃』も(TVオンエアと前後しましたが)。チョッとマニアックですが『ガルパン』は色んなイベント上映で話題に事欠きませんでした。
今後色んな作品でコレ出来ると良いのですが、当然作品や内容を選ぶでしょうしクオリティは勿論、猫も杓子もとはいかないでしょう。勿論本作は良好でした。

ですがそんな訳で、評価しようにも冒頭の離陸上昇部分だけではイササカ難しいです。自分が「?」と思った部分は実は伏線だったりしそうですし。ただ良い意味で予想を覆す内容で、えるたそ張りに続きが気になります。のでオンエアも配信視聴確定デス(まーたNetflixとかDisnyとかの独占かと思いましたが、普通に各社で配信されるのでヨカッタw)。まァ視聴確定なら≒良作と言えるでしょう。

ただそうは言うものの★4評価は甘めです。微妙な所も当然あって、状況の違和感・掛合いやシーンの不自然さに少々突っ込み所が‥‥ また業界をシュールに描く一方で、アイ本人の『嘘』意外の心理面やソレに伴う素行は深い描写がないので、現状では中途半端なトコもありました。それらはまァ一旦置いときましょう、話が進むと納得できるかも知れませんし。
その他、序盤のオチは何となく予想に難くなかったので、やはりそう来たかと言う感じはありました。ソレもコレもコンテンツとして最終的に面白ければ良いので、今深く考えない事にします。

脚本はシッカリしてましたし話のテンポも良く作画も動画も良好、キャラの個性も引き立ってて作話の建て付けも良好。コレはかなりの良作になりそうです。勿論『注文』はどんな作品にでも付き物ですし、完結までシッカリ楽しめれば全てOK。その期待に充分応えてくれそうな一作です。

超絶余計な余談ですが、歌姫アイの自分の中での不動のセンターは『水野愛』ですw

Geso_de_Nyoro