VIRUS ウィルス：32

ゾンビものでは珍しくゾンビの行動に縛りがあるのは良かったがあまり活かしきれて無かった様な気が・・・。
お母さんちょっとバカっぽいのに直ぐにゾンビの行動にルールがあるのに気づいたりキャラに一貫性が無い様な。
ラストは娘の為に体張るシーンは良かった。

ちとヤンチャなママが突如発生した危機的状況の中で娘を守るべく奮闘するパンデミック・ホラー。だらしない親が何かのタイミングで子どもの為に戦うという定番のネタだが、ドラマパートはそれなりにしっかりしていた為、見応えはある様に思う。
一応、ゾンビ映画の括りだと思うが、人を襲った後で32秒間動きが停止する極めて燃費の悪いウイルスが原因であり、ゾンビの様に人を喰う様な事は無い(グロシーンは控えめなためあえて映していない可能性もあるが)感染者たちである。ただ、「うおーーっ！」と怒鳴りながら追いかけてくる様は怖く、ここが何故か癖になるのだ。

何故、何処では明かされず、主人公の勤め先の潰れたスポーツジム(？)の建物内でのみで物語が進んでいくため、外部の状況は分からず、近いのに中々会えない娘と合流すべく突き進むストーリーである。途中優しいのかイカれてるのか分からない人物が登場したりなどイベントが少なかずあるが、タイトルにもなっている32秒間を生かした様な展開がわずかしかなく、視点を変えればもっと面白い作品になったのだろうと思う。だが冒頭の1ショットで撮ったようなシーンなど、作品の雰囲気は良く、ゾンビ好き、ホラー好きならばそれなりに楽しめるのでは無いか。

意外とちゃんとしてた。32秒設定はホントただの道具立てでしかないけれど、限られた舞台と登場人物(と予算)の中できちんと組み立てられていると思った。
プールはもう少し有効活用できたかも…ヒイイッ！

母親が職場ではぐれてしまった子供を探し出し脱出する話です。
登場人物は少ないですがその中でも広い施設を利用してゾンビ映画としてはまずまずの内容。良くありがちな話ですが、制限をかけると面白いですね。それが32秒停止するゾンビ。
最後は予想通りに終わりますが普通に面白い映画でした。