水は海に向かって流れるのレビュー・感想・評価
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おとぼけお父さんが物語をドライブさせる
北村有起哉のおとぼけぶりには、何度も笑ってしまった。虫も殺せないような気弱な見た目なのに、過去に色恋沙汰を起こしているなんて。絶対、信じられないよね。
それでいて、やることなすこと裏目に出て、一悶着を引き起こす。いるよね、こういうおじさん。相手のこと考えているようで、的外れなことをする人。
原作マンガを読んでいないんだけど、広瀬すずは完璧に演じていると思う。それくらい、気持ちが伝わってきた。直達と因縁があることがわかった時の表情、母親に対して怒りを露わにした時の震え方。役に没入している。
終わり方も自分好みだし、これは傑作でしょ。帰ってから原作を読もうっと。
これはファンタジーか?
広瀬すずと同じ屋根の下で住み、
その上、JKから告られる。
ただただ妬ましいヤツなんかに共感できるわけないだろう。
しかも、告白した當真あみのその後には、何のフォローも無し。
周りの配慮に欠ける作品だ
広瀬すずワールド全開
シェアハウスを舞台にして年の差10歳の男女が織り成すヒューマンドラマ。10年前から止まっていた時間を因縁のある相手との運命の巡り合いによって少しづつ動いていく姿を絶妙に描いている。
主演を演じた広瀬すずは癖の強い主人公・榊千紗役にピッタリの印象で彼女の世界観に吸い込まれた。そしてもう一人、次世代の注目女優である當真あみも経験を積むごとにどんどん実力をつけていて目が離せない存在になっている。
2023-86
広瀬すずが魅力的
予告で観た広瀬すずさんの演じるキャラに興味をもって鑑賞してきました。
ストーリーは、通学の関係で叔父・茂道の家に居候することになった高校生・直達が、叔父の家を訪れるとそこはシェアハウスで、叔父以外に3人の個性的な住人が暮らしており、中でもいつも不機嫌そうな年上女性・榊さんが気になっていると、彼女と自分には過去に因縁があることがわかり、二人で過去に向き合いながら、その関係がしだいに変化していくというもの。
高校生の頃の出来事がショックで、そのまま時が止まってしまったような榊さん。きっとその時に心に刺さった棘はそのままで、今でも心の傷は癒えることなく、抱いた怒りや悲しみもそのままだったのでしょう。それをなかったことにしなくていい、忘れなくていい、表に出していいんだと、直達の存在が優しく背中を押してくれたのでしょう。そんな二人の関係性に、後味のよさや爽やかさを感じる作品でした。大きな感動を得られたわけではありませんが、不思議と穏やかで温かな気持ちになれましたし、浜辺のシーンは美しく、胸が熱くなりました。なんなら、あのシーンで余韻を残しながら終わってもいいくらいでした。
ひとところに長く留まった水が澱んで濁ってしまうように、人の心も過去に囚われたままでは重く暗く沈んでしまうのでしょう。そして、幾筋もの川が合流して注ぐ先が豊かな大海であるように、人もまた誰かと触れ合いぶつかり合いながら前を向いていくことで、自分らしく生きられるのかもしれません。タイトルにはそんな意味が込められているのではないかと感じました。
ただ、そのテーマであるなら、直達まわりの恋愛要素はなくてもよかったように思います。それよりも直達目線で、シェアハウスの個性的な住人と榊さんとの日常をもっと描き、榊さんの人物像を掘り下げてほしかったです。あと、まあまあご都合主義的な偶然が重なり過ぎているのも気になりました。直達の居候先に榊さんがいる(まあこれがないと始まらないので許します)、シェアハウスを訪れた直達父が榊さんと鉢合わせ、榊さん訪問時に母の帰宅、その後にレストランで再会、直達父と榊さん父の出会いなど、いくらなんでもと思える偶然が多かったように思います。
主演は広瀬すずさんで、ぶっきらぼうなヤサグレ榊さんが、徐々に心を開き、前へ一歩踏み出す変容を、見事に演じています。ちょっとした表情やセリフのトーンを微妙に変化させる演技が秀逸で、大人の女性としての魅力が増した彼女をずっと観ていられるほどです。直達役は大西利空くんで、演技が上手いというわけではないですが、変に作ってないところが逆に自然でよかったです。脇を固めるのは、高良健吾さん、生瀬勝久さん、戸塚純貴くん、北村有起哉さんらです。高良健吾さんは、イメージとは異なる役どころで、少々作りすぎなきらいはありましたが、新たな一面を発掘した感じです。生瀬さん、戸塚くんは、ストーリー上のアシストに徹していましたが、もっと存在感を発揮させてほしかったです。
當真あみのブレイクを確信する一本
日本人として産まれて良かったと思うことが定期的に広瀬すずの新作をスクリーンで観れることだと思うので、今回も良かったです。
當真あみちゃんが本当に良かった。実質当て馬の役だけど、視線の配り方、水晶体の美しさ、声の強弱など初々しさもありつつ円熟した演技にも感じました。これから少女漫画の実写化のヒロインや朝ドラのヒロインなど、永野芽郁→浜辺美波みたいな育て方をしてくれれば。ここまでのドラマやCMのキャリアの積み重ね方を観ていけば、安心はしています。
高良健吾も良いし、生瀬勝久も良いし、両親も良いし…。それだけに主役の男の子は完全に食われてしまっている感じでしたね…。少なくとも前半のシーンの相槌の頷きの入れ方とか、どの角度で立ち振る舞うかは、監督の演技指導でどうにかなったレベルだと思う。まだまだこれからだと思うので、楽しみにしています。
そうした演技力のバイアスを抜きにしても、この男子高校生の行動もその行動原理もずっと気持ち悪いなあという印象が拭えず…。最終的にラストシーンで広瀬すずがポジティブな言葉を返してたらもう噴飯ものだったのですが、そこは何とか。怒りたかったら怒っていいのは彼の背景を知ればそれはそうだけど、だからと言ってその行動を起こしていいの?が続く。
子役の「ジャパニーズドリーム」も明らかに声は後撮りなのも、サボるんじゃないよと思う。「っていうことは〇〇ってこと?」で状況説明させるのももったいないし、あまりにも偶然が不自然に重なってるところも残念だった。當真あみちゃん演じる役柄がモテていることを示すシーンも一つは欲しいし、最近ポリコレ映画を見すぎたせいか、あまりにも「異性愛の成功=幸せ」感あるメッセージもちょっと厳しかった。それも幸せの一つくらいに描いてくれたら。
あと、たくさんご飯が出てくるのに、あんまり美味しそうに見えなかったのも残念。卵を使ったメタファーは面白く見ました。
演出も漫画チックなスローがややあざとく、自分とは相性が合わなかったです。でも役者の演技とスピッツの主題歌の下支えによって、鑑賞後感は悪くなかったです。
氷も溶けて水になる
氷も溶けて水になる。そして水は紆余曲折を経て大海に戻る。人の心も同じ。頑なに心を閉ざしていてもきっかけさえあればいつかほぐれて解放される。そして頑なだった心が消し炭に火が灯るように暖かくなって行く。
淡い恋を抱く少年の純粋な気持ちに心を動かされていく歳上の女性を広瀬すずが見事に演じていた。そしてその少年を演じた大西くんと、大西くんに恋心を抱く同級生を演じた當間あみさんの演技が等身大で良かった。また主人公たちを取り巻く人々がクセはあるものの素敵な人たちでテンポも良く2時間があっという間だった。
最後に、笑いのツボが作者と同じなのか何度も笑わされたのが後になって悔しくなった。
ポトラッチ
高校入学を機に叔父さんの住むシェアハウスで暮らし始めた少年と、実は彼に因縁があった10歳歳上の同居人の女性の話。
親切だけど何処か冷たく不機嫌な態度で接してくる榊さんと教授の会話が聞こえてしまい…。
本人達は何も悪くないのに胸の内で燻るモヤモヤ。榊さんは圧倒的に怒りだけど。
そんな過去と2人が対峙していくストーリーでそこそこコミカル要素はあるし、空気感も重苦しくはないけれど結構堅い感じで、とりあえず自分の頭に浮かんで来たのは拗らせてるなという感想。
突然10年前のしかも親のことで気になるおね~さんに冷ややかな扱いされた直達の機微はわからんでもないけれど。
所謂女脳と男脳の違いですかね?
母親のセリフはクソ過ぎたし(-_-)
そういうゴタゴタやアメリカンドリーム!?に向き合い葛藤して進み出す成長の物語として悪くはなかったけれど、自分と両親との関係や感情とはだいぶ違うからかどうも刺さらなかったし、最後のシーンはある意味意外なそっちかよ!でちょっととってつけた様にも感じた。
ムーちゃんはかわいすぎてやばかったw
重いテーマが流れるのにポップな映画
原作は見てません。重いテーマなのに、ポップな映画に仕上がっているのでほっこり見れるいい映画でした。
榊さん役の広瀬すずがとても良かった。
彼女の表情をぜひ見てほしい。
彼女以外は成り立たなかった役かも。
當真あみの初長編作品ということでそこも見どころ。
思ったよりシーンが多かったので良かった。可愛かった。
シェアハウスの住人のキャスティングが最高だったし、料理も美味そうだしセットも可愛いし、見どころ満載。
すずがいいニャー‼️❓キングダム‼️❓
広瀬すずが大石鈴華の地で演じているような、自然な感じで、これが天才女優の名演技なんだな、そう感じた、今までで一番広瀬すずを楽しめる、そんな映画🎞🎬🎦です。
でも、ストーリーは、自分には、共感も、好感もなく、はたまた、反感も無い、無味無臭の感じ、それで、どうした、みたいな。
相手役の男子高校生が、何気に、山崎賢人の若い頃みたいで、キャスティングやばい、そう感じました、関係無いけど。
不倫で家族を捨てたら、もう少し生々しいかも。
広瀬すずが好きなら、是非。
海の中での蹴りが良かった!
自分の恋愛が上手くいかないなを人のせいにするな!
と女子高生に言い放つ恋愛をしないと決めたお姉さん。
まぁ確かにな。
間違っちゃいないがその厳しさは茨木のり子の詩を思い出した。
終始不機嫌なヒロインは、美しい広瀬すずだからこそ観ていられる。
広瀬すずでなければちょっと疲れて観ていられなかったのではないかな。
美しくなければ成り立たない話ではあるなあとも思った。
酷い母親や父親に対してもっと怒りを爆発させてもいい所を子ども二人は随分感情を押し殺していて、3万円カツアゲして募金箱にいらるくらいでは観ていてスカッとしなかった。
目の前のピザを自分を捨てた母親の顔にぶつけてオレンジジュースを頭からかけてやれば良かったんだ。
なんにも知らない今の旦那さんとアメリカンドリームぶつけてきたちびっ子の目の前で。
身勝手な親に振り回される辛さを分かち合い惹かれ合う年の差のある2人、互いに愛情があるのは雨のシーンが出てくる度にわかっていた。
京都銀行のCMのように、相合傘は惚れてる方が濡れるのだ。
ダンボールを傘にする頃にはすっかり恋ができる兆しが見えていたように思う。
あとは海の中での青春ドラマさながらの水の掛け合い。海で蹴りを入れて、水の掛け合いをしたら何となく嫌なこともモヤモヤもなかったことになるのか?
安易な気もしたけどカマキリ拳法の蹴りは良かったな。
うわっ、なにこれ。超面白かった。
普通のなーんでもない最初のシーンから面白かった。
ゆったり流れながらどこか切ない。広瀬すずのちょっと寂しさある雰囲気と大西くんのまだ幼い感じがピッタリはまった。
最後も完璧。上手く終わりをみせてくれた。
分かっていたはずが忘れていた。エンドロールで気づいた。そっか前田哲監督作品だった。
そりゃ切ないわけだ。
更にスピッツの曲。良すぎだろ!
余韻が残るよ。
※劇中のサントラも良かった。
こちらは映画って言うよりTVドラマ2時間枠的な感じ。
ミニシアターに近い。
これが脚本とマッチしていて良かった。
すずちゃん、まだ君を18位に見てたけど、いつの間にかすっかり大人の素敵な女性になっていたんだね。
大西君、永瀬廉くんを何度も思い出したよ。
これからが楽しみです。
早速丼もの、ウインナー、ステーキ、カレー、ポテトサラダ、ゆで卵を食べたい。
犬派、犬飼ってる私は猫が苦手、怖い。。。
でもこの猫ちゃん、超可愛いかった!愛くるしかった。
田島列島の同名コミックを、広瀬すず主演、「そして、バトンは渡された...
田島列島の同名コミックを、広瀬すず主演、「そして、バトンは渡された」の前田哲監督のメガホンで実写映画化。
少年時代の年上女性との、、思い出すなぁ~ いいね!
人の心の柔らかい部分に真っ直ぐに触れてくる純情高校生
週末の仕事帰りに、何か映画が観たいなと思い
たまたま時間があって、評価もそこそこだった本作品をチョイス。予告編すら観ていない真っ白な心で鑑賞いたしました。
途中まで、重い話かな?と
少し選択を間違えたかと後悔しかけましたが、
観終わった後は、あらまぁ不思議?!
ひと言で言うなら、
「なんだか清々しい気持ち」でした。
この気持ちの変化をもたらしたのは
紛れもなく広瀬すずちゃんの演技によるものでしょう。正直、世間で評価されているほど好きな女優さんではなかったけれども、今作品においては、彼女なくしては成立しなかったと思えるほど彼女の演技に釘付けになりました。
主人公の高校生を演じた大西くんもとても良かったです。
誰にでもある、こころの奥の一番柔らかい部分-触れられたくない、でも触れない限りは決して次には進めない人生の課題-
そういった課題には、こう立ち向かえ!
というお手本を見たような気がします。
主人公のナオタツくんの
ピュアなハートにやられました。
海は広いな大きいな
広瀬すずじゃなくて広瀬アリスじゃないかと思った。
なんか背伸びしている感じが拭いきれなかった。
偶然が重なりすぎて怖い。
ちょっと詰め込みすぎって感じ。
生瀬さんや北村さん勝村さんなど良いバイプレイヤー持ってきといて詰め込みすぎ故に勿体なさすぎた。
ラストありゃ無いわ。
川っぺりまで降りる必要全く無いしね。
期待値を遥かに上回る素敵な作品
原作未読。
全体的にキャストの皆さんのバランスとキャラクターがマッチしていて観ていて微笑ましい気持ちにさせてくれる作品でした。
広瀬すずちゃんは文句なし。年下の男の子を突き放しているようで見守っている役柄を見事に演じて大人の女性の魅力が出ていました。
高校生の楓ちゃんを演じた當真あみちゃん。ちょくちょく見かけていますがこの役柄はハマリ役でした。胸キュンです。
すずちゃんの「ばっかじゃないの!」
サイコーでした。
是非映画館で🎦
66
ありそうで怖い。純愛ストーリーなのかな。
広瀬すずの可愛さと魅力を感じる作品でした。
実際にありそうな物語でありながら、当事者ではなく家族からの目線で、新鮮な印象を受けました。
最後はちょっと物足りなさを感じましたが良い作品だと思います。
あり得ない設定を導入してまで、登場人物たちに因縁を持たせる必要性はあったのだろうか?
いつも無愛想で、それでいて、たまに豪快な料理でもてなしてくれるミステリアスな年上の女性に、広瀬すずがピタリとハマっている。
不倫という行為が、その当事者の子供の人生に及ぼした影響を描いているのも、目新しいと思う。
ただ、主人公の男子高校生が、過去に不倫した男の息子という設定は、本当に必要だったのだろうか?
年上の女性に対する思いが、父が犯した罪に対する償いの気持ちから生じているように見えてしまい、彼の純粋さや一途さが今一つ実感できないのである。
ここは、何の雑念もなく、いつも不機嫌な彼女に対して、単純に興味や憧れを抱くようになるという流れで十分だったように思う。
そもそも、不倫した男と女の子供たちが、たまたま同じシェアハウスに住むことになるといった偶然は、通常ではあり得ないし、素直に納得することもできない。
同じクラスの女子が、シェアハウスの同居人の妹であるという、安っぽいラブコメのような設定も同様で、あまりのご都合主義に興ざめするとともに、その必要性に疑問を感じてしまった。
物語のクライマックスで登場する、過去に不倫をした女、すなわち年上の女性の母親のキャラクターも、良い人なのか悪い人なのかがよく分からない。
過去の暴言を謝りたかったはずの娘が、更に暴言を吐いてしまったり、のうのうと幸せに生きている姿を娘が見て、腹を立てていることが馬鹿らしくなってしまうような母親なのだが、そうであれば、もっと、ダメな人間に振り切って描いてもらいたかったと思う。
物語の鍵を握る重要な人物だっただけに、その中途半端なキャラクター造形には、物足りなさを感じざるを得なかった。
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