GREEN GRASS 生まれかわる命

作品中の台詞は少なく、公式サイトで書かれているストーリーですらはっきりと描かれず、好みは分かれる映画だと思う。親子の愛と、死を表現した映像アートと捉えると良いかも知れない。

おすすめの鑑賞方法は、意見の言い合える家族や友達、恋人と一緒に見て、複数で考察をするとおもしろい。
その際、パンフレットや映画のウェブページなどで、映画制作の経緯などを知ると考察が深まる。

以下、ネタバレあり

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誠が迷い込んだのは、何故かそれぞれの言葉で話しても通じたり、強く願ったものが現れたりする不思議な世界。
一方、場面を日本に移し描かれるのは、清が震災で亡くなった息子である誠が、死を悼む姿。
なお作中では、清の名前、誠の父であること、震災で亡くなったことについて、説明されていない。

誠という名前、古い車などの時代を感じさせるもの、現代との対比、向こうの世界の人々の言動、石をはじめとする死の象徴、海辺のシーン、考察するといろんなことに気づかされる。

東日本大震災で亡くなり死後の世界をさまよう若者と、息子を失った父親の話。

観賞中は猿の惑星の自由の女神並にあらすじ紹介がネタバレし過ぎなのかと思っていたけど、最後まで観てもあらすじ紹介読んでいないとどういうことか全然わからないつくり。
というか読んでいても父親の喪失感ぐらいしかわからなくないかこれ？

欲しいと思ったら…も今更？という感じだし、欲しいのは道具じゃなくて完成品でしょうにww

何の努力もしないで人に聞いて、答えが貰えないとブチ切れて、変化があるとしたら自力で帰ろうとするぐらいの人物像をみせられても何も響きませんって。