[窓]MADO

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[窓]MADO

解説

横浜・副流煙裁判の実話をもとに、化学物質過敏症が引き起こす問題を描いた社会派ドラマ。

郊外の団地で暮らす家族「A」は2016年2月より、階下に住む家族「B」の部屋から来るタバコの煙害に苦しめられていた。2017年、A家は化学物質過敏症を発症したとして医師から診断書をもらい、B家に対して4500万円の賠償を請求する裁判を起こす。

実際の裁判で提訴された男性の息子である映像ディレクター・麻王が長編初メガホンをとり、社会から取り残された原告家族と、それぞれ捉え方や受け止め方の違う被告家族、双方の視点を通して裁判の顛末を描き出す。西村まさ彦が主演を務め、「朱花の月」の大島葉子、「台風家族」のMEGUMI、「轢き逃げ 最高の最悪な日」の小林涼子が共演。

2022年製作/82分/G/日本
配給:towaie
劇場公開日:2022年12月16日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
麻王
製作
藤村政樹
プロデューサー
藤村政樹
撮影
平野哲朗
照明
高橋朋裕
録音
菊池秀人
美術
内藤愛
衣装
五月桃
ヘアメイク
高千沙都
音響効果
滝野ますみ
整音
菊池秀人
編集
藤村政樹
コンポジット
林剛志
カラリスト
亀井俊貴
音楽
板倉文
Ma*To
主題歌
小川美潮
制作担当
東海林純
撮影コーディネート
佐藤可居
キャスティング
ヤマウチトモカズ
佐野良太
ラインプロデューサー
真山俊作
タイトル・アートディレクション
高木公美子
HIGUNZ
スチール
中村理生
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フォトギャラリー

映画レビュー

4.0事実に基づくフィクション

2024年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

長野市相生座にて、西村まさ彦さんの朗読劇と、舞台挨拶のある回を観映。
横浜・副流煙裁判の被告の子息である、麻王氏による脚本、監督作品。
私は、この裁判の事を何も知らずに、この映画を観ました。
原告となる父の姿を、西村まさ彦さんが怪演。
監督は家族が訴えられていたにもがかわらず、被告目線ではなく、原告の目線から描いていた。
家に帰り、横浜副流煙裁判についても、調べてみた。個人的には、被告目線も、もう少し描いて欲しい気がした。
私は、この映画を観ながら、コロナが流行り始めた頃の、異常な犯人探し的な社会風潮や、昨今の紅麹騒動の一連報道に感じたモヤッと感と似ているなあと思った。
誰かを悪者にしていく事で、生きる糧としている愚かさ。
自分は子供の頃からアレルギー体質でなのですが
「アレルギーって精神的なものでしょ」
と事ある毎に言われてきたので(今はだいぶアレルギーに対しての知識が世の中に浸透してきたが)、化学物質過敏症当事者の辛い気持ちも分かる。
でも、あらぬ疑いをかけられ、ある日突然裁判の被告になり、団地という狭コミュニティの中で、村八分になって行く原告の辛さも、田舎の狭いコミュニティの中での生きずらさを感じて生きている身としては、こちらのご家族の気持ちも分かり、こちらもしんどい。
映画の前に、西村まさ彦さんによる映画導入部の朗読劇があった事も、色々考えるきっかけになった。
多様性社会とは言うけれど、視野の狭い人達が増え、自分の考えと違う人は排除する風潮がある。
世の中で起きる事は、多角度から観るべきだと改めて思った映画だった。
たくさんの人に見てほしいと思う。

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あやか

5.0副流煙裁判 化学物質過敏症

2023年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

難しい

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大岸弦

3.5#30 意外と面白い

2023年7月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

自主制作映画とのことで出演者とかミニマムなんだけど、ある意味スピルバーグの『激突』みたいに面白い。

主観がどれだけ恐ろしいかを作品の中に詰め込んでいて、主人公のA宅は主観のみでB宅をどんどん憎むようになっていく。
それは単なる主観なのに、B宅はそこまで恨まれる筋合いはないのに悪者にされてしまう。

ストーカー事件をはじめ、ほとんどの犯罪は主観がキッカケで起きているんじゃないかと改めて気づかされる秀作。

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chicarica

3.0とっても不思議な映画

2022年12月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

化学物質過敏症で実際に起きた事を題材に映画化。
ドキュメンタリーでもモキュメンタリーでもなく
物語として時は進むのだが、
真っ直ぐ描いてる様に見せて
気持ち良く裏切ってきたり
フューチャーさせる人の替わり方も
独特な演出の空気に包まれる。
それを推すのが撮影部で綺麗な色彩だったり
やばいくらいスロートランスの音楽だったり。

そしてラストは「え?うそ!?」

テーマの描き方が変わってるだけに
賛否分かれそうだが
メッセージ性の強い作品だ。

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