ノエルの日記

売れっ子作家の主人公の母が亡くなり、実家の荷物の整理に行くが、そこで見知らぬ女性の訪問を受ける。
昔、この家でお手伝いさんをしていた母を知らないか、と言い出し、疎遠にしていた父を訪ねることに。
割食った婚約者がチョット可哀そう。

ネトフリロマンスでは白人ではないヒロインが出る事が多く感じますが、またかよ他の女を選びたいとガッカリしました。今まで彼女無しで生きて来たのに、突然現れた女が居座ってずっと喋っている事が、またそれをただ許容する主人公が酷く不快に感じました。

故郷に帰り、ゴミ屋敷と化した生家を独り寂しく片付ける、、、つらい状況なはずなのに、いつも静かに対処する主人公の様子がリアルで引き込まれました。クリスマスに起きる奇跡のような出来事が中心ではありますが、誰かに魅力を感じる瞬間が「共感」という点に絞られ、ここまで削ぎ落としてもきちんとクリスマスを感じさせるのはすごい、と思いました。「彼女」が冒頭、怪しい雰囲気に感じましたが、どんどん洗練されていき、表情も豊かになっていく様子は、知らなかった人を理解していく過程が可視化されているようで面白いです。手入れの行き届いていない家の外見、彼女が乗っている車、父の家に置かれた道具類、彼女の家族、画面だけで語られる立場や考え方などの要素も多く、台詞が必要最低限に抑えられていてうるさくないところも、すごく好きだなと思いました。

クリスマスのご都合主義の恋愛映画。
クリスマス以外はどうなるのか？
アランからすれば、何なんだ？