銀平町シネマブルースのレビュー・感想・評価
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希望の希
大学生の頃に住んでいた町に帰ってきた以前はカルト的なファンもいた映画監督の男が、商店街の寂れた映画館で自身と向き合う話。
文無しでホームレスと共にNPOを名乗る怪しげな生活保護申請のサポートをする輩のセミナーを受けた主人公が、そこに居合わせた映画館の支配人に声をかけられ、倉庫に住まわせて貰うことになり巻き起こって行く。
館長以外にも、ホームレスにスタッフに客にと映画を愛してやまない登場人物達に自分から語らなかった正体が知れる中で、映画館を建て直す為のイベントがーと展開していくけれど、映画通ぶって何かの作品を語る様な知らない人を置いてきぼりにする感じもないし。コミカルで温かくてそれでいてシリアスな感じは無し。
「だって映画っていいもんじゃねえか、いいもんだろ?」そう、いいもんなんです!
館長の過去は結構突拍子もない感じではあるけれど、それも間接的に好きなんだなーと印象づけているし、リアリティの無い描写は多々あったけれど、最初から最後まで愉しめた。
温かな映画愛に心が癒される秀作
「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」の城定秀夫監督による「映画に愛を込めて」。偶然にも「バビロン」に続きます。
そして昨年、「あいたくて あいたくて あいたくて」「遠くへ,もっと遠くへ」「神田川のふたり」「甲州街道から愛を込めて」と4本の監督作の上映が重なった、いまおかしんじさんが脚本。
お二人のここ数年の充実ぶりが凄すぎます。
今作も控えめに言って最高でした。
温かな映画愛に心が救われました。
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商店街にある映画館・銀平スカラ座を舞台に、支配人やスタッフ、そしてそこで映画を観る人々を描いた群像劇。それぞれの熱い思いを綴れ織り、映画讃歌、人生讃歌へと昇華した。
小出恵介さん、吹越満さん、宇野祥平さんの男性陣もメチャいいけど、藤原さくらさん、日高七海さん、小野莉奈さん、さとうほなみさんという最強の女性陣が愛おし過ぎた。
ちなみに一番の落涙ポイントは小出さんと娘さんのハグだったかなぁ。片岡礼子さんも名演でした👍
そして、渡辺裕之さんがお元気で、信じられなくて、、、改めてご冥福をお祈りします🙏
映画館って
落ち着きます。いま映画館の近くに住んでいて、週に2回は通ってることもあり、自宅に居るより落ち着きます。また、そこに集う人々もみな映画が好きで集まる、いいですね。見終わった後のそれぞれ異なる余韻、これもいいです。シネコンにはない良さが溢れた映画館が舞台です。
川越スカラ座
最初はゆったりスタート。
映画の中で映画が何本も観れて良かったです。
元妻が主人公の作品、公開出来て良かったです。
映画館満席で良かったです。上映作品の方
久しぶりにパンフレット買っちゃいました。
映画(館)って本当にいいですね
テーマ、ストーリー、キャスト等の情報が出て絶対に観たいと思っていた作品です
映画(館)好きにはたまりません
いいキャストが揃いました
ベテランが多い中2人の中学生役がいいアクセントになっています
主演小出恵介さんの抑えた演技がいい
以下、ネタバレ、誤字脱字、誤認、勘違い等ご容赦を
ナレーションがある訳ではないのですが、吹越満さん演じる銀平スカラ座館主梶原のナレーションでストーリーが進行しているような感覚です
この映画館主が実は弁護士資格を有することが小ネタながら当作品最大のネタバレかも
序盤宇野祥平さん演じる佐藤がカサブランカのポスターを見て「生涯ベストワン映画」というセリフで自分は〇〇だと思う方も多いかと
この「生涯ベストワン映画」数年前twitterのハッシュタグで流行ったと思います
60周年上映会の休憩中スカラ座のロビーでの印象的な長回しシーン、5組の告白がありますが成功したのは1組だけ(笑)
小出恵介さん演じる近藤監督が「撮れるかな?観終わった後に席を立てなくなるようなやばい映画」と言うのですが
私は一度ありました、いったい何を観せられたのかって感じで、しばらく動けなかったこと
その衝撃は今でも鮮明です
終盤の縦1列で8人で川の土手を歩く葬列シーンはトランペットとウクレレの違いはありますが、「川っぺりムコリッタ」を思い出しました
さとうほなみさん演じる一果の「わたしやっぱ許せない」、「愛なのに」でも同じセリフがありました(どうでもいいことですが)
渡辺裕之さんと言えば「ガメラ」って感じでしたがこれからは「銀平スカラ座」って感じになりそうです、渋くてカッコいいです
上映館が少ないのですが、是非映画館で観て欲しいと思います
この作品を気に入った方は仕上げとして、ロケ地「川越スカラ座」で鑑賞されることをお勧めします、4月に上映されます
宇野祥平さん視点の最前列か片岡礼子さん視点の最後列かはお好みで(笑)
なお、作中で小出恵介さんが掃除しているスカラ座のトイレは実在ですが、近藤猛のサインは
ありませんので念のため(撮影後消したとのこと、残念)
映画愛
小出恵介は
パッチギ以来な気がしますが
色々あったのもあったからか
そんな風にみてしまうからか
わかりませんが
深く伝わりました。
奇しくも本日は
バビロンを観たあとに
これを観ました。
偶然
映画愛をテーマにした2つ
を連続で観たのもあり
映画愛が
より一層深まりました。
個人的には
こちらの方が
無理なくシンプルで好きです。
「金なんか有ったって月に二回映画を観る余裕がなくちゃなぁ」・・・映画愛を映画にしたような映画
①映画としてみたら★★★⭐くらいだと思う。でも説明できない『ただ映画が好き』という想いに溢れているので★★★★に。
②小出恵介も大人の顔になったなあ。元々良い俳優だと思っていたので、やったことは良くないことだけれども残念だなとは思っていた。昔はスキャンダルは役者の肥やしみたいなもんだったけど、今はなんと言ってもコンプライアンスの時代なので仕方ないけど。
少し前から表舞台に復帰しているみたいだから今後頑張って欲しいね。
③宇野祥平演じる佐藤みたいに『カサブランカ』が私の人生で一番の映画ではないが、小学生の時に『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンの初登場シーンで“世の中にはこんな綺麗な人がいるんだ”と思った感動は今でも忘れない。
良い映画を観た後、感謝の気持ちでスクリーンに向かって手を合わせるのは今後やってみようかな、と思う。
④ひとつ気になったのが、全く私の個人的意見ながら、“映画を観ながらあんなにゴミを出すなよ(持って帰れよ)”。
ダメなところも認めちゃおう
人生につまづいた人、人生を放棄してしまった人、もがき続ける人。人間は、欠点や失敗はあって当たり前。いったん認めて先に進もうよ。そんな物語。
この作品にぴったりの主演は、小出恵介。同情の余地がないスキャンダルで地に落ちた所からの再スタート。突然のアクシデントで生きる気力を失った主人公は、痛いほどわかるはず。
人のダメな部分は、愛らしくもある。城定監督は、そこを笑いに昇華してくれるから面白い。
明日から力抜いて生きよっかな。
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