新橋探偵物語2 ダブルリボルバーラヴ
解説
「OP PICTURES+ フェス 2022」(22年12月2~15日/テアトル新宿)上映作品。
2022年製作/92分/R15+/日本
オフィシャルサイト「OP PICTURES+ フェス 2022」(22年12月2~15日/テアトル新宿)上映作品。
2022年製作/92分/R15+/日本
オフィシャルサイト日活ロマンポルノリブートよりもAV依りにメーターを振っているOP映画Rー15作品群の中で
シリーズ物として続けたい想いがマンマンの作品である
元々、18禁作品を再編集等で、よりストーリー性を重視し、構成として過度な濡れ場を抑える形を取ることで、より年齢層の広がりを目論んでいることを狙っているのだが、今作はコメディ要素に加えてラブストーリーを加えたことで、テーマ性が弱くなってしまった様に思われる
そもそものテーマ性は昨今のミソジニーに対する、ジェンダーの躍進を唱う展開なのだが、根源として『どうして人は人を好きになるのか?』という部分の明確な説明が足りないように思われた
同じ趣味、それもジャンルが狭まる程に同志感が湧くシチュエーションは、最近では『花束みたいな恋をした』が記憶に新しい そしてその同志感が恋愛へと勘違いしていく脳内のすり替えが、その先の行く末に影を落としていく構図も一緒なのだが、そのシーンを重ねる数が余りに少なかった為に、ヒロインが実は敵側であり、でも主人公への恋心との狭間に苦しむシーンが残念なことに淡白なのだ
濡れ場の必然性が雑に描かれてしまっている為に、結局は上野オークラ劇場と同じクオリティに納まってしまい、今回の企画に則っていない様に感じてしまった 大胆に女優陣をカットして、もっと主人公とヒロインのシーンを増やした方が心情を丁寧に演出できたのではないかと思う
それと、普段の役者見習いとしての主人公、そして探偵としての主人公の明確な演技やシルエットの違いがきっちり描けているのだから、その切り替わりも丁寧さが欲しかった 要は裏表の間も演出して欲しかったのである まるで二重人格の様な編集になっているので、観客としても同一人物の認識に怪しさを感じてしまい、ストーリーに集中できないのではないだろうか
学生映画の延長といえば失礼かと思うが、しかしこの企画は何年も続いているので、ブラッシュアップを期待したいと願うばかりである
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