劇場公開日 2023年1月20日

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「我が我」ヒトラーのための虐殺会議 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5我が我

2024年1月8日
iPhoneアプリから投稿

全員ナチだから、そうならざるを得ないが、それぞれが人間臭く描かれているのが特筆すべきことで、ハイドリヒがここではしたたかな政治家に見えてくる。穏健派も法の権化も結局はナチでしかなく、組織の論の中でのポジショントークのようでもある。酷い差別発言が目立つホフマンの意見にあまり耳は貸されていないようであるが、空気を十分に醸成しているようでもある。
人間臭いだけに観ている我らも同じレベルで引きずり下される。「結局あいつらナチだから」が許されない。自らが埋没せぬように警鐘を促す。

Kj