少女は卒業しないのレビュー・感想・評価
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2023年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️✨
Filmarksでの評価も良くて、前からなんとなく気にはなっていたんですが、明日は仕事も休みで、たまたま時間もあったので観てきました。どうやら、今日が上映最終日だったみたい(笑)
こういった高校を舞台とした青春ものは、多くの方にとっては"あるある"なんでしょうけど、暗い青春時代を過ごし、社会に出てからもあまりパッとしなかった僕には共感出来る部分は、正直少ないです。
しかし、それでも、この作品はかなり胸キュンな物語でした。セリフではなく、一つ一つのカットや"光"で、その心理を描写しているシーンは、ハッとさせられました。
河合優実演じる少女が、いるはずの"彼"に弁当箱をテーブルに置くシーンは涙でした。胸が痛くなりましたね…。
あの頃、その小さな胸にいったいどれほどの思いを私たちは抱えていたのでしょう…。
なんともほろ苦い映画でした。
ひなびた地方都市の風景が良い
原作読んでない。暗い高校時代を過ごした身としては、SFのような話だなと思いながら序盤を鑑賞したが、一つの時代との訣別を丁寧に描いていて、好感が持てる。古びた校舎も味わいがあるけど、高校ぽくないなと思ったら、廃校になった中学校でした。使わなくなった高校の校舎だったらもっと雰囲気出たかも。花火を買いに行く場面で映し出される風景や待ち合わせの場所の すずき の佇まいが良い。この映画を
高校時代、いや、中学時代に見ていれば自分の高校生活が変わったかも…。いややっぱり変わらないな。やはりSFでした。
少女「は」卒業しない。
取り壊しが決まっている校舎。卒業式を翌日に控えた地方のとある高校最後の2日間。交わることのない4人の“少女”。それぞれの3年間。それぞれの恋。それぞれの卒業。甘酸っぱく切ない青春群像劇。
4人の少女の恋と別れをオムニバスのように描く構成でコロコロと主人公が変わりますがちゃんとついていけました。普通こういうのってこのエピソードいまいちやな、とかあるんですけどこれは本当に4つ全てが儚さもあって淡くて心地良かった。
キャスティングも完璧で、みんなものすごく自然体。まるでリアルな友達同士の会話を盗み聞きしているようでした。地方に残る組と都会に出る組の微妙な温度差。細かな表情。柔らかな光。桜の色と花火。返せなかった本。盗まれた音源。まなみのお弁当。笑って泣けた。
河合優実は良作への出演が続いてますね。初めましての役者さんも多かったんですけど、窪塚愛流はお父さんに話し方がそっくりでした。今後も注目していきたいです。
真っ当な無常感と圧倒的な普遍性があった
深く感動した。
地方の高校、取り壊しが決まっている校舎での最後の卒業生となる4人の少女たちの、卒業式の前日、そして当日の2日間を繊細に捉えた。
抗うことのできない別れが目前にあった。
それぞれが秘めた想いを形にした。
しかし、それとて長い人生の束の間。
そう、これは真っ当な無常感と圧倒的な普遍性をもつ青春映画の金字塔と言って良いかと。
脚本も凄いが、河合優実さん、小野莉奈さん、小宮山莉渚さん、中井友望さんという4人のキャスティングこそが奇跡。
今年の日本映画のベストの一本だろう。
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ホントどうでもいいことだけど、自分の卒業式は藤原季節さんが演じた先生が語る卒業式と100%同じだった😢
多くの人が通る道
卒業式前日と当日の二日間の物語、
卒業って多くの人が通る道、期待を胸に別れを経験する通過儀礼、だからこそ、この物語は観る人達の多くに刺さる。
誰もが経験するみんなの物語
物語は全力で卒業しようとする4人。
4人ともに卒業というデバイスで僅かな時間にも関わらず、大きく成長を遂げる。
青春ってそんなもの。
きっと花火みたい。
個人的には、図書室の作田さんに持っていかれました。彼女のアルバムがカラフルになって良かった。
それも心優しいクラスメートがいればこそ。
4人ともみんな熱演、4人のこれからに更に期待です。
さまざまな卒業
高校生の卒業時期らしい青春の悩みがたくさん詰まった素敵な作品。4人の子がそれぞれ素敵でした。様々な卒業の形。重すぎる卒業も含めて見応えがありました。
河合優実の演技目当てな感もありましたが、全体的によかったですね。男性たち、なんて名前なんだろーと思ってエンドロールを見ても女ばっかだなと思ってたら、愛流と緋美が男子なのね。最近の名前は難しい。
高校生、いいね!
卒業式間近の、なんだかそわそわしたり、ワクワクしたり、不安になったり、、これって、時代は移っても、普遍的なテーマですかね。
大げさでなく、自然に、リアルに、みずみずしく、若者たちを描いた秀作だと思いました。
タイトルが謎ですね
原作は「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウ、原作未読で観ました。
なかなか面白いです。田舎の高校の卒業式前日と当日の2日間を4人の少女の視点で描く青春もの。ジョージ・ルーカスの「アメリカン・グラフィティ」とか、もう少し日数はあるが「スタンド・バイ・ミー」のような作りなので、キュンキュンする青春もの。
原作は分かりませんが、映画では思いっきり恋愛に振り切って描いているので、前半は「ムッキー」となりましたが、最後は、、、やっぱ「爆ぜろ!リア充」ですわ。でもこういう甘酸っぱい話は大好物です。
役者は「サマーフィルムにのって」のビート板:河合優実が一番の看板でしょうか、PLAN75にも出ていましたね。先生に恋している作田さん役の中井友望って女優さんが、気になりました。Wikiでみると、ミスiD出身ですか〜、ことごとく私はミスiD好きなんだな〜。やっぱ、サブカル臭がするんですよね〜。
さて疑問はタイトルです。原作は知りませんが、映画では4人の少女とも、ちゃんと彼氏とはお別れして卒業しています。でも、何故タイトルは「少女は卒業しない」なのでしょうか?私なりの答えとして、先生に片想いだった作田は卒業しなかったのでは?と。
彼女だけ借りっぱなしの本を交換するところで、ラストは振り返って終わっています。他の3人はちゃんと前を向いて終わっているのに、先生から古い本を渡されて振り返って終わる。だから、タイトルは少女「たち」ではなく、単数で少女「は」なのかな〜。作田と先生って、コレって、コレって、、、、とイケナイ妄想をしてしまったのは、先週末に高校教師を見返しいたから、なのかな。
原作読んで答え合わせをしてみます。
世界のすべてからの卒業
朝井リョウは洞察力に優れた作家だと常々思う。どれだけ平凡に見える日常も、誰かにとっては特別なものであると気づかせてくれる。
彼の作品では大きな事件は起こらないが、それぞれの人間の人生の欠片が集まった時に、そこには感動的な物語が生まれる。
この作品は卒業式を翌日に控えた高校生たちの群像劇である。
設定としてはありふれたものだが、実は今の三年生が卒業した後に、学校は廃校になることが決まっている。
生活の、もしくは世界のすべてだった学校が、たとえもう二度と顔を出すことがないとしても、卒業した後に失くなってしまうというのは、多感な時期である十代の少年少女にとってはセンセーショナルな出来事である。
そしてこの設定が入ることで、これはより儚さを感じさせるエモーショナルな作品になったのではないかと思う。
派手な演出はなく、淡々とカメラは卒業を控えた少年少女たちの姿を追っていく。
心理学を学ぶために東京の大学への進学が決まっている後藤は、地元で学校の先生を目指す恋人の寺田と気まずい関係になってしまい、卒業前に何とか笑顔で別れたいと願っている。
高校三年間で友達の出来なかった作田は、卒業間近の教室の雰囲気に馴染めず、穏やかな物腰の教師坂口がいる図書室を訪ねる。
軽音楽部の部長神田は、卒業ライブを控えた自称刹那四世こと森崎に想いを寄せる。彼女は他の誰も知らない彼の秘密の姿を知っている。
そして卒業生代表で答辞を読むことになった調理師を目指すまなみ。
彼女はいつも同級生の駿のために手作りの弁当を用意していた。
この映画を観て、あの頃はとても眩しかったと懐かしむ者もいれば、高校生活ほど息苦しいものはなかったと思い出す者もいるだろう。
この作品はそのどちらにも共感出来る余地を持たせている。
卒業なんかしなければいいと思っていた者もいるだろうし、早く卒業したいとそればかりを願っていた者もいるだろう。
そしてそのどちらにも等しく卒業の時はやって来る。
三年間など長い人生の中ではあっという間だ。まだ自分が何者であるかも自信が持てないまま、学校を少年少女たちは卒業させられる。
場面のひとつひとつがとても愛おしく、それぞれの登場人物の想いに共感させられた。
大きな事件の起こらない作品だが、ひとつだけミステリーの要素があり、それもまた物語に厚みを加えていた。
観終わった後に、もう二度と戻らない10代の貴さを改めて考えさせられて切ない気持ちになった。
まなみ役の河合優実を筆頭に、皆が等身大の自分を演じているようで、とても好感の持てる空気感をまとった作品だった。
初長編・商業作品監督
気に入っている河合優実初主演ということで観にいったが、高校生が楽しくまた切なくてよかった(TBSの朝ニュースTIMEで6:50からやっている全国中高生ニュースが好きで楽しく見ており、これも楽しみにしていた)。原作を読んでいないこともあり、途中のあるシーン以降でびっくりして、そこから引込まれていった。エンディングもよい。初商業監督ということであったが、とても器用な洗練された演出であるように思った。
卒業を控えた4人の女子高生を描いた群像劇。 立場は違うが、それぞれ...
卒業を控えた4人の女子高生を描いた群像劇。
立場は違うが、それぞれに共感して楽しめる。
特に、図書室に通う作田に共感して、勇気を持った行動にすごい恥ずかしくなって、でも良かったね〜ってなった。
苦い思いもある女子高生たちだが、後味の良い結末だから観て良かったなと思えた。
桐島みたいな登場人物全員がリンクしていくあの衝撃はないが、ちょっとした発言が後になって効いてきたり、そこが自然にはまってて良い。それに実は…驚きがあってさすが朝井リョウ。
河合優実の演じ分けはさすが。てか映画出まくりで凄い。
高校生の中に教師として藤原季節のいる安定感、役者としての成長に驚き。
少女の思いがスクリーンを通じて伝わる作品
今年公開の邦画では初めての作品。卒業前2日間の物語は、この作品もそうだが、何年たっても思い出すもの。私もその一人。少女たちが彼氏、男性教師への思いが物凄く、伝わった。彼女たちの息遣いも感じとることができた。個人的には作田と坂口先生、山城と彼氏の佐藤のストーリーが良かった。また、卒業式後に廃校が決まっていてこの学校での最後の卒業式もまたいい。高校時代に自分が戻ったつもりで観るとまたこの作品への思いが伝わる。女性の方は高校時代を思い出して観るとまたいいと思います。二度と戻れないけど一瞬だけこの作品を観て戻ってみるのもアリです。
青春の日々
まなみ(河合優実)を堪能しに行くつもりだったし実際堪能もしたのだが、魂に刺さったのは「詩織と森崎"刹那四世"」だった。図書館とゲームセンターとプールバーが生きる糧だったあの頃を思い出しながら、少しだけ切ない気持ちを物語と共有出来たのかもしれない。オジサンでも気持ち良く頂ける、二日間でした。
女子高生の繊細さを描く。次はおっさんを主人公に。
4人の女子高生の卒業2日前から描く。原作未読。女の子ってやっぱりおませちゃんだなって思います。男子高生に比べたら、コミュ力めっちゃあるし、恋愛というよりは、男子をあやして、見守る感じ。
不器用な男子とのコミュ力のギャップに悩んでいるようにもみえるけど、4人の中で一番共感できたのは、友達がいない女子高生。わたしは男子ながら、卒業のときって、友達ほとんどいなかったし、卒業式のあとって、この女子高生の先生が言うように、地獄のアディショナルタイムだったので、友達とじゃれ合うこともなく、将来を語るわけでもなく、たださっとひとり、いつものように自転車こいで帰った。自転車置き場まで校内を歩いても、誰に声をかけるのでもなく、声もかけられることもなかった。
これ、トラウマみたく、寂しい光景としてふと思い出される。というか、高校時代を象徴するような思い出って、その日、自転車でひとり校門を出るときの光景。
なので、この4人ともに、結局は、卒業式に絆を語れるひとと過ごせた(ひとりは亡くなってしまった学友の思い出だが)のは、素晴らしい人生の光景なんだなと。こんな絆を語れる思い出ばかりではないので、もっとリアリティを伴ってほしかったと言いたいところですが、原作があるので、そこは踏み外せないところだったんだなと思います。
あと、中川駿監督。「カランコエの花」に続いて女子高生もので、今回もクライマックスに向けて編集が匠みで、また、女子高生の繊細なこころの動きも演出されていて素晴らしかった。
が、いち映画監督としてまだ認めたくない部分は、次、おっさんを主人公に撮ってほしいってのがある。可愛くて若い女子だけを主人公に撮っているだけで終わるなら、守備範囲が狭くて、懐が狭そうなので。おっさんを撮ってみて素晴らしい映画つくってくれたら、監督として存在感増すだろうなって思います。
戻れないからこそ彼女たちが眩しい
原作は読了済み。でも卒業間近の女子高校生の群像劇ということしか覚えていない。
映画はその印象通りの群像劇の作り。4人の女子生徒の物語だ。高校生って大人になる直前なのに、社会的にはまだ無力に近い。これからどんな人生が待ち受けているか全くわからない。卒業するということは大人になるとほぼ同義だ。希望もあれば不安もある。そんなあやふやな存在だからこそ感じる悩みや喜び、悲しみが存分に描かれた物語だった。とても切ないのに希望にも満ちている。自分にはもう戻れない日々だと思うからこそ彼女たちが眩しくて仕方ない。
下手をすると時間の経過がわかりづらくなる物語だが、それをうまく映像として演出していたのもいい。そうだった、原作がその時間軸が変わる小説だったことを思い出した。
4人の女子高校生が登場するが、誰よりも注目なのは河合優実だ。この数年の日本映画でよく見る女優となっていた印象。まぁ、とにかくいろんなタイプの映画に出ているのだが、これが初主演らしい。ちょっと驚きだが、初主演にふさわしい存在感と透明感だった。
この映画の私的に思われる短所と長所
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
この映画が俄然面白くなるのは、料理部部長・山城まなみ(河合優実さん)にまつわる真相が明らかになるあたりの、それぞれの生徒(少女)の独白が始まるところからだと思われました。
それぞれの生徒(少女)の独白は、まだ何者でもない卒業間近の高校生の孤独で不安定な感情の揺れを表現していると感じて心が揺さぶられました。
特に森崎剛士(佐藤緋美さん)がアカペラで歌う場面は、卒業生の全員の卒業を祝っているようで、森崎と中学から友人の軽音部部長・神田杏子(小宮山莉渚さん)の誇らしげな表情と合わせて感動しました。
(そのアカペラを聴いた生徒からの森崎の人気を嬉しくも寂しそうに見る神田杏子の表情も合わせて‥)
作田詩織(中井友望さん)が坂口先生(藤原季節さん)から、代わりに同じ新しい本を買って来たのに、その同じ新しい本の方を学校に返却するように言われ、作田詩織がずっと借りて持っていた本の方を渡された場面。
東京の大学に行くバスケ部部長・後藤由貴(小野莉奈さん)が地元に残る寺田賢介(宇佐卓真さん)と花火をした後に寺田と別れる場面。
山城まなみが佐藤駿(窪塚愛流さん)に対して上着を掛け、最後、彼に対して卒業生への答辞を読む場面。
それぞれに素晴らしい感動があったと思われます。
しかし、これは残念ながらなのですが、私的にはこの少女(生徒)たちの独白が始まるまでのシーンは、正直に言うと若干退屈だなとは思われていました。
その理由は、
1.それぞれの独白
2.(1とはまた別の)<周りの人物との関係性>
での、(1それぞれの独白とはまた別の)2<周りの人物との関係性>が、この映画では曖昧ぼんやりにしか表現されていないところにあると思われました。
この映画の長所は、1それぞれの独白がしっかりと感動的に描かれている点だと思われます。
しかし短所が、2(独白とはまた別の)<周りの人物との関係性>をしっかりと捕まえられていない所にあると思われました。
この映画は1の独白が始まるまでは、彼女たちの内面は描かれず、2<周りの人物との関係性>が主に描かれて進行して行きます。
しかし例えば私達は、自分が日頃、様々なことを独白的に思っていたとしても、周りの人物と出会った時は(自分の内面(独白)とは別の)2<周りの人物との関係性>を踏まえた会話をすると思われます。
この時の2<周りの人物との関係性>は、例えば職場の上司や部下や、最近の友人や幼馴染、家族などで、微妙にそれぞれで関係性は変わって行きます。
そこには上下関係や距離感、感情の起伏、話題の選択など、様々な要素が出現すると思われます。
私達は、1独白内面と2<周りの人物との関係性>とで、いつもズレていて、その点をしっかり意識して映画(作品)は描く必要があると思われるのです。
そして2<周りの人物との関係性>は、対面している人物によってもズレが違ってくると思われます。
この<周りの人物との関係性>である2.(独白とはまた別の)他の人物との関係性がきちんとこの映画では意識されて描かれていないのではないかと思われました。
例えば、内向的でクラスの生徒と話せない作田詩織が、図書館担当の坂口先生には思わず自分の想いを語ってしまう場面で、なぜ彼女は坂口先生にその時にポロリと(他の生徒とは違って)話すことが出来たのか?
(独白内面とは別の)2<周りの人物との関係性>(つまり作田詩織と坂口先生との関係性がどういうものなのか)が意識されてその場面が描かれていない(つまり作田詩織の独白が明らかになる以前はこちらに伝わって来ない)のが気になりました。
つまりこの映画は、それぞれの独白が始まるまでは、一体何をこの映画は描いているのか?が、2<周りの人物との関係性>においてそれぞれで曖昧にしか描かれていないのでずっと不明のままなのです。
それがこの映画が、独白が始まるまでは退屈さがあった理由だと思われました。
この映画の欠点は、1独白の明確さと、2<周りの人物との関係性>が曖昧でぼんやりしている、両極端なところにあると思われました。
もちろん2<周りの人との関係性>が曖昧ぼんやりなのは、まだ何者でもない卒業間近の高校生の不安を表現しているのだとの評価もあるとも思われます。
しかし私的には、2<周りの人との関係性>をしっかり意識し繊細に深く表現した上で、卒業間近の高校生の内面の不安を描くことは可能だったと思われます。
(曖昧ぼんやりと、繊細に深くとは、似ているようで全く違うと思われるのです)
そうすればこの映画は、前半は2<周りの人との関係性>の面白さ、後半は1内面の不安の独白の感銘、が描かれた傑作になっていたように思われました。
その点が本当に惜しいと思われ、今回の点数となりました。
2回目。 1回目は彼女たちのストーリーを追いかけるだけでも、観てい...
2回目。
1回目は彼女たちのストーリーを追いかけるだけでも、観ていてすごいすごいと思いながら観て‥
2回目の今日は、もう、最初からラストまで泣き崩れながら観た。
卒業式を迎える通学風景、教室のざわめき、空気…
みんな本当の卒業生だった。先生だった。
俳優さん達が秀逸。
せつなくて、やさしくて、折れそうで…
そんなあの時の空気や空間がこの映画にはあった。
自分にとって、かけがえのない映画の一本。
……今気がついたけど(鈍感…)、4つの淡い恋の物語でもあったのですね。この映画。
「少女は卒業しない」けど、大丈夫、女子は(ファイルは保存せず)上書きしていくから。大丈夫。
だからこそ、あの切なく儚いひとときをキラキラと切り取ってみせてくれた映画なんだなと、かけがいない瞬間をみせてくれた映画。
全100件中、21~40件目を表示