スモール・カントリー

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スモール・カントリー

解説

アフリカのブルンジ出身でフランスを拠点に活躍するラッパーのガエル・ファイユが自身の生い立ちをもとにつづった小説「ちいさな国で」を映画化。

アフリカの内陸部にある小さな国ブルンジの外国人居住区で暮らすガブリエルは、ごく普通の子どもで、友達や兄弟と一緒に楽しく日々を送っていた。しかし、隣国ルワンダのフツ族とツチ族の対立による緊張がブルンジにもおよび、ガブリエルの平穏な日常は崩れていく。

「母との約束、250通の手紙」「蛇男」などで知られるフランスのエリック・バルビエ監督がメガホンをとった。出演は「グランドジャーニー」「ローラとふたりの兄」のジャン=ポール・ルーブほか。

2020年製作/112分/PG12/フランス・ベルギー合作
原題:Petit pays
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2022年10月28日

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(C)2019 JERICO FILMS - SUPER 8 PRODUCTION - PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINEMA SCOPE PICTURES - PETIT PAYS FILM

映画レビュー

3.5地政学的に不安定なアフリカ大陸の国にしては父親がフランス人だからか...

2022年10月30日
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地政学的に不安定なアフリカ大陸の国にしては父親がフランス人だからか裕福で平和な暮らし振りだなぁなんて思っていたら ルワンダ虐殺に至った事情が分かるとても重たい内容 元々は大統領選で民主化失敗に始まり、民族間の紛争、大統領暗殺、そして虐殺へ 母親の後のトラウマも大変だし、根深い民族間の問題なので、おそらくまだ続いているだろう 検問が厳しくて早々に離れられなかったのかも知れないが、自分ならあんな状況下で故郷に留まってアイデンティティや愛国心を保って闘えるだろうかと考えた

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ゆう

3.0根拠のない区分と支配と差別の果て

2022年10月29日
Androidアプリから投稿

悲しい

怖い

ルワンダ紛争~ブルンジ内戦下、ブルンジ共和国の外国人居住区でフランス人の父親とルワンダ人でツチ族の母親と妹と暮らす少年の話。

時折激しい口論をする両親のもと暮らしていた家族だけど、母親が別記することになると共にルワンダの情勢が激化していき…。

ルワンダ紛争や虐殺は知っていたけれど、隣国にも及んでいたのは知りませんでした。

金持ちのボンボンではあるものの悪ガキ5人組の1人として仲間と楽しくやっていたけれど、
子供たちの中でも何が違うのかも解りもせずフツ族だツチ族だとケンカが始まったりと、こんなもの植え付けられた頭でっかちなアイデンティティとしか思えない。
自分さえ、自分達さえ良ければの極みなんだよね…。

日本人の自分には民族どころか部族の違いなんて実感として理解するのは難しいのだろうし、外から何を言っても所詮は他人事なんだろうけれど、助けてくれないフランスや世界にモンクを言うのはお門違いだでそんなんだからという思いや、こんなヤツらいっそのこと勝手にやって燃え尽きたちゃった方が良いのではなんて考えが正直過る。

母親の変化も、それはそれでわかるところもあったけれどちょっとしっくり来なかったし、自分の仲間は自分の身内だけは大丈夫という根拠のない甘い考えがあったのかなという印象も…ドライ過ぎですかね?

人ごとだから愚かだと簡単に思えるのかも知れないけれど、世界では寧ろ日本人的思想がマイノリティなんだよな…とあらためて考えさせられた。

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Bacchus