NOPE ノープのレビュー・感想・評価
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メッセージを理解できる人ならいいと思う
UFOみたいなものが現れたので
それを撮影して一儲けしようとする兄妹の話。
前作に引き続き、作品に込められてる
メッセージを理解しきれずこの評価になりました。
とりあえず自分の得ばかり考えたらダメなんだな
ってことはよく伝わりました。
聖書や実際にあった時間との関係性もあるらしく、
ネタバレや解説を読むと
「なるほど、そういうことか!」と納得できますが
これらを初見で理解するには知識不足でした。
理解できなくてもSFとして楽しむことはできます。
UFOみたいなものとのスリリングな駆け引き、
それをひきたてる音楽と俳優陣の演技は
間違いなくよかったです。
猿の映像や元子役の登場など、
先が読めない展開もよかったです。
やっぱりダニエルさんの顔芸はすごいですね。
魂抜けたような顔大好きです(ほめてます)。
海外にいたので英語音声、英語字幕で観たので
理解間違ってるところがあるかもしれないです。
人間関係等におけるブラックカルチャーのノリに好き嫌いが分かれる作品では?
解説に「『ゲット・アウト』『アス』で高い評価を受けるジョーダン・ピールの長編監督第3作」とあり、これが3作目かと驚いた。どれも大きな話題となった佳作ばかりではないか。
1、2作と同様、本作もストーリーが念入りに作られており、意外性があるのに決して奇をてらっていないのがいい。
ストーリーとしては、①自分の飼育する馬をTVドラマで売り出し成功を狙う主人公ヘイウッド兄妹のチョンボの連続によるあえない沈没、②子役時代にショービジネス界で成功しながら今はつまらない西部劇パークの経営者に収まっているリッキーの数奇な運命、③UFOらしきものの撮影によりぼろ儲けを企む人々のドタバタ劇――の3つをサブストーリーに、後半から④UFOならぬUMAの襲撃と、その撮影と撃退に挑む人々のアドベンチャーがメインストーリーとして浮上する重層性に特徴がある。
また、登場人物のキャラクターは主人公たちだけでなく、脇役の造形もしっかりしている。
主人公のヘイウッド兄妹の性格、言動のアンバランスさ、過去の栄光を売物にしつつ、大きなPTSDを抱えているリッキー、儲け話に抜け目なく手を突っ込む男エンジェル、芸術家肌のカメラマン・ホルスト…これらの人物像が個性的な魅力を持って丹念に描かれている。
ピール作品の特徴はまた、全編を貫く黒人要素にある。1、2作では黒人差別に対し必死に抵抗して、勝利を収める黒人の姿が描かれていた。
本作では黒人差別の色彩は薄らいだものの、キャラクターや人間関係のノリにおけるブラックカルチャーが色濃く打ち出されており、それに慣れていなかったり、好きになれない観客には、特に前半部分でなかなか映像にのめり込めない原因になっている。
実は小生もこの手のノリに違和感があり、主人公兄妹に感情移入できず、退屈のあまり途中で眠り込んでしまった。特に妹エムの鬱陶しすぎる自己アピールや軽薄さにウンザリさせられたのである。これではイカンと再度見直してから、本作の面白みが分かってきたのだった。他のレビューを見ても、似た感想を持った人も少なくないようだ。
この辺は慣れの問題なのか、もっと奥深い価値観に根差しているのか、残念ながら今はまだ分からない。
ピール監督にいつか”和製ホラー(日本が舞台)”を作ってほしい…(ネトフリとか活用して)
タイトル見て「なに馬鹿言ってんの!?」⇒振り返ってみる。
前半の神がかり的なじっとりめの想像力を掻き立てる演出と間の取り方を、そしてゲットアウトとは違う後半のアクションを。
前半★★★★★☆
後半★☆
=評価★★★☆
わかりやすさは前半★2。後半★3。
皮肉。演出。メタファー。
ゲットアウトのときも多少は感じたが、「正体見たり○○」みたいな直球過ぎる後半のネタバレ&アクションはあまり好きになれなかった。前半だけなら、印象に残るシーンや心の深層を逆なでするような演出だけでご飯三十杯。
もう正体わかった後なんて数分で映画終わらせてもいいんよ……。「わかるまで」に重きを置く意味不明の連鎖+この監督の演出+和製ホラーって相性いいと思うんだけどなあ……。遠くでなんか動いてたり、画面の隅に情報隠したりとか、パニくる陽のホラーじゃなくてじっとりした陰のホラーの意味で。
暗がりに溶け込む黒人の肌と、目と歯のコントラストほんとう上手いよね。
あと他レビューでも語られる社会派スパイスは健在。
おさるのジョージは何者やったんや?!
「ツイスター」と「サイン」と「ゴジラ対オルガ」をごった煮したような作品。
ゲットアウトもアスもギリギリ意外性を保っていたので
この監督は見続けようと思うのですがうーん、てなところ。
山場にたどり着くまでが摩訶不思議な雰囲気だけで抑えようとしていたので
ちょっとキツかったですねえ。最終決戦も腹下しだけが攻略法なのに
これだけ持たすのは大したもんかもしれないが。
あーそれと監督の志向なのかもしれませんが主役が黒人である必要は
全くありません。それと洋画でアジア系は見たくないなあ。
60点
3
TOHOシネマズ日本橋 20220915
ハラハラ時々ドキドキ一時ビックリ後ゲラゲラ
まあ、タイトルの通りです。
・IMAX4Kレーザーで鑑賞。音を上手く使った「恐怖」「脅威」の演出が秀逸でした。また、牧場の壮大さだったり「スピード感」がきれいに表現されていました。
・ストーリーは、牧場主が長男の前で死んでしまいます。不気味な物音と共に空から何かが降ってきてそれに貫かれてしまうのですが、散々見てきた予告ティーザーから想像もつかなかったものでびっくりしました。そして予想通りの伏線でした。馬の尻に注目してみて下さい。
・話が進むにつれて恐怖からギャグ(おふざけ?)が混ざっていきます。徐々に気づかないうちに仕込んでいく様は伏線回収しながら、お!と気づいていきます。
・で、ラストは壮大な作品のオマージュ?(パクリw)でした。なんか、「何者か」の弱点が推定された時点で予感はあったんですけど、まさか、テツ・・・なんでもないです。まんまのアレをぶっ込んでくるとはw
そして、ラストは脱力と爆笑でした。あまりに予想通り過ぎて・・・
・早々に結論が見えたアスよりは、話そのものも楽しめました。でも、雰囲気はなんとなくアスだったり、メッセージだったりを想起しました。
ということで、単純なSFホラーではないです。ホラーからコメディへの転換は見事じゃないでしょうか。そこは全然予想してませんでした。
UFO?てかエイリアン?
空から色々降ってきたら死ぬよね〜、危ない危ない😣
本編と直接関係のない、過去のチンパンジーの事件のが怖い😱
結局は未確認飛行物体というより、巨大エイリアンだよね、なんか巨大なエイ、マンタイが空を飛んでる様。人や動物を吸い込んで、余分なものを吐き出す。OJたち、命懸けでトクダネとろうとしてたのに、結局は他の記者たちに先をこされちゃった、残念。まあ、お兄ちゃん助かって良かったけどね。
映画の話だけれど、コレを観てから、空の雲、ちょっとじっくり観ちゃってる自分がいます。
面白かったすごく快感
大きい映画館で見るべき映画でしたが、タブレット視聴で勿体なかったかも。
話の筋も全体的な雰囲気もやり過ぎないグロさもちょうど楽に見られるものでした。
みんな何かしら突き抜けたい気持ちや何者かになりたい気持ちを抱えていて、空の化け物と出会ったことで変化していくんだけど、遊園地の元子役さんも、カメラマンのおじいさんも、主人公もその妹も、わたしにはその気持ちがなんとなくわかり、オプラに会おう!!それで良い!!と思ったし、お父さんの死を主人公が、こうやって乗り越えて行くのも理解できたし、元子役のギリギリ自分が助かるようなあの体験への興奮を求めてしまうのもわかるし、何よりもカメラマンのおじいさんのもっと欲しい!!!がわかりすぎるし、馬鹿すぎて、人間って結局なんなんだろうって思ったけど、何者かになろうとちゃんと向き合ってもがく人は報われてくれて、最後にスッキリした。前の作品でも思ったけど、サスペンスホラー的な作品なのに鑑賞後の気分が悪くないので、この監督さん好きだなと思いました!
現代ホラー映画の騎手‼️
アリ・アスターの作品は優れているとは思うけど肌に合わない私にとって、ジョーダンピールこそ現代ホラー映画のマスター‼️ホラー映画のみならず21世紀を代表する傑作「ゲットアウト」、第2作「アス」、そして今作とハズレ無しの秀作群を届けてくれて嬉しくなります。特に今作はホラーというよりは、西部劇を思わせるアメリカの片田舎を舞台にしたSFサスペンス・スペクタクル・スリラー版 "未知との遭遇"といった趣きの作品で、より万人向けの作品になっていると思います。
風刺を抜きにしても楽しめる怪作
観終わった後で「この作品は風刺を利かせてるんだよ」というレビューを散見して「なるほど、そういう観点はなかったなぁ」と唸らされた。
とはいえ、カリフォルニアの広い空とそこに現れるUAP(と最近は呼ぶとかなんとか)、荒野を疾走する馬やバイクの映像美だけでも観る価値あり。
ただ、これもあちこちで言及されてるとおり、この映像を心から堪能するならばやはりIMAXでの観賞は必須でしょう。
後日に円盤でも観て、それでも楽しめたけど、あの飲み込まれるような、まるでその場にいるような臨場感はとても敵わない。
年に1回くらい短期間でいいのでリバイバル上映してくれないものか。>グラシネさん
中盤以降、盛り上がる映画でした
【鑑賞のきっかけ】
劇場公開時には鑑賞を逃してしまいましたが、最近、動画配信が始まったので、鑑賞してみることにしました。
【率直な感想】
<原題の意味>
原題の「NOPE」は、「NO」のスラング的な表現で、強い否定を表わすとされています。
本作品での使い方はというと、「こんなのイヤだ、あり得ない」といったところでしょうか。
<本当に、イヤなものでした>
牧場経営の主人公たちの住む田舎町の上空に浮かぶ雲の中に、未確認飛行物体UFOと思われる何かがあることが分かります。
どうやら、飼っていた馬を攫っていったらしい。
主人公たちは動画撮影を通してその正体に迫ろうとするが…。
物語の前半は、正直なところ、平板な感じでした。
面白くなるのは、中盤以降、牧場に隣接するテーマパークで、大事件が発生してから。
ここからは、このUFOらしき物体の正体は何かという点で、物語に引き込まれていきました。
その正体は、本当に、「こんなのイヤだ、あり得ない」だったところが、大変に面白く感じています。
<映画へのオマージュ>
作中、世界初の映画は、数分間の「疾走する馬」だったことが語られます。
主人公たちは牧場経営しており、何頭かの馬が登場します。
そして、主人公たちが馬に騎乗し、疾走するシーンもある。
つまり、本作品は、全体を通して、映画そのものへのオマージュを捧げていると言えるかもしれません。
【全体評価】
内容としての新鮮味はあまりないけれど、これまで観たことのないSF作品であることは間違いなく、一見の価値ありの作品であったと思います。
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