明日になれば アフガニスタン、女たちの決断

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明日になれば アフガニスタン、女たちの決断

解説

アフガニスタンを舞台に、異なる社会背景を持つ3人の女性が人生の試練に直面する姿を描き、2019年・第76回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されたヒューマンドラマ。アフガニスタンの首都カブール。妊娠中のハヴァは、認知症の義母の世話をしながら家事に追われる毎日を送っている。ニュースキャスターのミリアムは7年間浮気し続けた夫との離婚を決意した矢先、自分が妊娠していることに気づく。一方、結納の日を迎えたアイーシャには家族に言えない秘密があったが、問題を解決するためには多額のお金が必要だった。それぞれ人生の岐路に立たされた彼女たちは、時を同じくしてある場所へと向かう。アフガニスタン映画機構で初の女性会長を務めるサハラ・カリミの長編監督デビュー作。

2019年製作/83分/アフガニスタン・イラン・フランス合作
原題:Hava, Maryam, Ayesha
配給:NEGA
劇場公開日:2022年5月6日

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(C)2019 Noori Pictures

映画レビュー

2.5ひとことReview!

2022年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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極東新天地

4.5イヴとマリアとアーイシャの物語

2022年5月29日
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鑑賞方法:映画館
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正山小種

5.0イスラム社会の女たちの現実は夢も希望もないが、この映画が作られたのが唯一の希望かも。(タリバン勝利以前だったけど)

2022年5月19日
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たこ姫

4.0あまりの悲惨さに息が詰まる

2022年5月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 カブールで暮らす妊娠した3人の女性のそれぞれの生き方を描く。それにしても、アフガニスタンの男性権威主義と女性差別は酷いものである。

 ハヴァが暮らすのは、妊娠中の妻の身体を心配するよりも世間体を優先する夫と、嫁を家政婦扱いする横柄な舅と痴呆症の姑のいる家だ。ルーティンワークの家事の他にやたらに命令する舅の言うことをこなし、痴呆症の舅の面倒を見て、身勝手な夫が急に連れてくる大勢の客の飲み物や食事の準備もしなければならない。自分で客を連れてくるくせに、買い物を頼むと渋る。
 マリアムの別居中の夫は、愛情よりも欲望優先で浮気を繰り返す。マリアムが7年間の無為な結婚生活に疲れて離婚を決意すると、よりを戻そうと必死になる。人格の破綻した夫にマリアムはとことん疲れ果てる。
 アイーシャの元彼氏は、アイーシャに飽きて自分から別れたのに、未練の電話を掛けてくる。

 女性たちの相手の男たちに共通するのは、女性は男の所有物という感覚だと思う。邪険に扱ったことを顧みもせず、離れていこうとする女性を引き止める。妻になって妊娠したら、もはや何処にも行けない。だからハヴァが一番悲惨である。お腹の子供だけが唯一の希望であり、頼りはアッラーだけだ。

 製作は2019年だから、2021年夏のタリバンのカブール侵攻より前の話である。女性差別主義で権威主義のタリバンの統治下の現在はもっと酷い状況であることは想像に難くない。経済的にも困窮していて、娘を金持ちに売り飛ばす人が後を絶たない。女性にとって、女の幸せよりも生き延びることが優先される状況である。このような映画が製作できたのも、タリバンの統治下より前だったからだろう。あまりの悲惨さに息が詰まる。

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耶馬英彦