劇場公開日 2022年12月23日

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「上下2巻の小説を表現する難しさ。」かがみの孤城 みーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0上下2巻の小説を表現する難しさ。

2024年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

小説を読んだことがある。
昨日テレビで放送されているのを見た。
テレビなので、もしかしたらカットされている部分があるのかもしれない。
でも、それでも、登場人物ひとりひとりの葛藤や苛立ちやクセみないなものが表現されてなくて、淡々と月日が流れエピソードが続いているように感じた。
やはり原作で伝えている細かな表現がアニメでは尺の関係上難しいんだなぁと感じた。
2時間の間で表現するのはやっぱり難しいんだと思う。
小説は上下2巻あるのだから。

3月になっていくまでに皆んながどんな風に思い城で生活してきたか、それぞれの個性や考え方があるのだけど、私はそれを小説で読んで、十人十色というか、人にはクセがあるというか、人にはそれぞれ色んな考え方や感じ方があることや、自分では到底理解できない人間がこの世にはいることを改めて感じた。
自分を殺して人に合わせる必要なんか本当はないのに、嫌われたくない、とか大好きな人が悲しむから我慢しようとか考えて、自分の気持ちを殺してしまう。先生とか親とか友達とかに言われたことを、本当は嫌なのに、みんなが悲しむし、こうした方がきっといいんだって思い込んで、押し込めてた自分の感情は時が経てば経つほどどんどん苦しくなる。
本当の気持ちを伝えればわかってくれる人がいる。
その反面、話しても意味のない人間もいる。
そして、そこから逃げることは悪いことではない。
とにかく、自分の感じる心に、自分だけは優しく味方でいよう。と、思う。
こんなことを考えさせられる小説だったから
映画を観てじゃあここまで伝えられたかを考えた時にどうなのだろうと考えてしまった。
本当に難しい。

こころちゃんのお母さんの声が棒読みで、もっと違った言い方があるのではと思った。

みー