劇場公開日 2022年12月23日

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「怒涛の伏線回収 本音は3.85くらい」かがみの孤城 すんさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0怒涛の伏線回収 本音は3.85くらい

2024年2月10日
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鑑賞方法:TV地上波

幸せ

家族とテレビで見ました。
普通にいい映画だと思うし、まあ感動する人は感動するだろうなという感じ。
結構分かりやすく伏線もはられていて、家族と「ここ伏線だよね」「ここ○○だよね」と話ながら見てましたが、後半ですべての伏線をきれいに回収していったのがすごい。赤ずきんと思わせてのミスリードもうまい。辻村深月ってすごい。
いじめや性暴力(未遂ですむ)の描写(かなり見てて辛い)やいじめに対して無能な教師なんかはかなりリアルさを感じたし、だからこそ奮闘するフリースクールの先生やその親友が引き立ってた。主人公たちも丁寧に描かれていて、いじめなんかの描写もあり主人公たちに感情移入できた。
A1なだけあってキャラデザは好きだし、作画や映像もかなりよかった。
名探偵コ○ンの中の人ネタしてきたときは不覚にも笑った。
テーマも良かった。「いじめなどで悩む子には、守ってくれて安心できる人や場所が必要」というのは、自身の経験もありむちゃくちゃ共感した。
ただ、
1:鍵探しが11ヶ月もあってほぼ進歩なしってどういうこと?
2:主人公とサッカーボーイなんかはいいけど他の子たちの問題は別に解決してないやん
3:展開のスピード変わりすぎ(前半山手線、後半北陸新幹線ってくらい変わってた)
4:ラストに違和感+主人公とサッカーボーイ以外の子たちのエピローグをチラ見せしろよ
5:あの城は結局どうやってできたんだ?(映画で示された部分だけだと納得できない)
とか普通に気になる点は結構あった。
あと、願いの部屋と背景が歯車の部屋が思ってたのとかなり違った。なんか不穏で少し怖さも感じた。もうちょい明るい感じの部屋だと思ってた。
最後に、主題歌担当の優里はまじですげぇ。

すんさん