配信開始日 2022年7月8日

「海のヒックとドラゴン」ジェイコブと海の怪物 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5海のヒックとドラゴン

2022年7月13日
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この面白さと気持ちよさ、風通しのいい爽やかな感動は避けられない(inevitable = "イネビタブル"号)。アイ!
昔々、人々は海を恐れていました…その中でも伝説の怪物レッド・ブラスター。作品序盤では、そうした謎めいた"怪物"への恐怖を植え付けるように大きさを感じさせる演出/描写も多く、巨大モンスター(+暗い海?)恐怖症の自分としてはしっかりと効果的に喰らいました。そんなブラスターへの復讐に燃えるクロウ船長率いるハンター一行。ハンターは人生を謳歌し、最高の死を迎える。
主人公はいつかの船長と親が怪物によって命を落としたことから海賊好き(?)の子ども。親なき子という似た境遇の者同士、お互いしかいない。大人が子供から教えてもらえるもの、時に目を見開かされるような思い。例えば大好きな『ヒックとドラゴン』よろしく、その世界の常識が覆るようなお話。社会通念を疑え、見たものを素直に信じてみろ。ハズれない内容と新鮮な風でキレイにまとまっていて心温まる、美しい絵とカラフルな怪物クリーチャー。
そして国王夫妻と作られた歴史から搾取される現場という構図も見て取れるようだった。ナイフという小物使いの他にも色々な印象的なアイテムや展開があった。「仕返ししたらいつまでも終わらない」言いたいことはすごく分かるんだけど、これを現実に置き換えたら差別されてきた人たちは…。考えすぎかもしれないけど、それを黒人少女に言わせるというのもパワフルだった。けど本当にあるべき望む未来はそういうこと!

勝手に関連作『ヒックとドラゴン』『オクジャ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』
Congratulations, Captain Someday.
No more moster hunting!!
Let it end.

I'm inevitable!! ←はい、これはサノスのセリフです

とぽとぽ