劇場公開日 2022年4月22日

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カモン カモンのレビュー・感想・評価

全173件中、101~120件目を表示

4.0「子供との接し方なんて誰にも分からない」

2022年4月30日
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途中、「クソ世界へようこそ」というセリフと共に、表題のような母親のセリフがあった。途轍もないパンチラインでした。

自分は独身で子供も居ないので、このセリフは子供が居る親ならより響いた筈。

奇をてらわずに自身をさらけ出しながらの子育てロードムービー。モノクロの映像でスクリーンいっぱいに子供に苦悩と困惑を覚えながらも瑞々しく自分自身も成長していく様を見せつけたホアキン・フェニックスの演技が白眉でした。

また、随所に盛り込まれる地方ごとの様々な人へのインタビュー、これは日本人だとどうしても人種や地域ごとの特性が分かりづらくて完全には響かなかったが、映画全体の会話劇を構成する上でのグルーヴ感の醸成に役立ってたと思う。特に、バプテスト派の彼の死後の世界描写「草原に風がなびき大きな木が一本ある」ってのが良かった。

同じくモノクロ映像のベルファストと共に今年ベスト10には入りそうな傑作でした。

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トニー

4.0物心ついてからこれ迄の人生で自分が思った事・感じた事・考えた事・気付いた事・楽しかった事・悩んだ事・夢見た事・悲しかった事等々…の中で何かを置いて来てしまったのではと振り返った時に観たくなる映画だ…

2022年4月29日
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鑑賞方法:映画館

①自分は子供の心を忘れていない大人だとずっと思って来たけれども、観ている途中で自分はずっとジョニー目線で見ていてジェシー目線では見ていない事に気付いてその自信が揺らいでしまった。②インタビューに対する子供達や若者達の答えを聞いていると、自分が同じ年代の時に同じ質問をされたら“さてどう答えるか”直ぐには思い付かない自分がいることにも気付いて、生活の為に忙しく働いているうちに摺りきれて“あの頃”に直ぐには戻れない自分になっていることにも気付かされた。③所詮人は自分というゾーンの中でしか生きていけないのだから、そのゾーンを豊かなものにしようとこうして映画を観たり本を読んだり音楽を聴いたり尊敬出来る人の生き方を取り入れようとして生きているわけだけれども、結構ボロボロと忘れたり置いて来てしまっているものですね。ジョニーはジェシーに一緒に過ごしたこの日々をジェシーが忘れたら「思い出させて上げるよ。」と約束したが、私も人生の中で何か大切なものを忘れてるな、どっかに置き忘れたな、と思った時は再度この映画を観てみようと思う。④『子供と動物とを相手に演技するのが一番難しい』と言われるが、天衣無縫なジェシー役の子役の自然な演技に的確にリアクトするホアキン・フェニックスにはいつ観ても上手いなぁ、と今更ながらに唸らされるが、ヴィヴ役の女優の面影にどっかで見たことあるなあ、と思っていたらギャビー・ホフマンが成長してこんな大人の女優になっていたとは。⑤結局人生は何が有っても前に進むしかないのだが、それが9歳の子供の口から出てくる(“C‘mon, C‘mon”)のが微笑ましい。⑥あと、私も弟を精神病で何回も入院させたし、自分も軽い双極性障害なので他人事には思えなかった部分もあります。

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もーさん

3.5哲学映画

2022年4月29日
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子供から大人への問い

大人から子供への問い

会話のキャッチボールを通して
見えてくるなにかを一生懸命に拾い上げたくなるような。

そんな映画でした

おしゃれすぎるし
キャッチーだし
今生きてる子たちに響く映画。

抜かりなく良い映画でそこがすこし悔しくてつまらなさもあるかなと思って星3.5です

是非観てね。

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aiueo

3.5英語が勉強したくなる作品(笑)

2022年4月29日
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鑑賞方法:映画館

作品は良かったし、好きな映画だが…

言葉が多く、字幕じゃなくて英語でしっかりと理解出来ないと、字幕ばかり目で追い、読んでから理解するからなかなか映像を楽しめなかったのが残念

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moonsing

3.5実に A24制作っぽい

2022年4月29日
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地球や社会の将来に関する現代の子供たちの素直な考えを全米各地で拾いつづけてきたジャーナリストが、世間の常識よりもだいぶ自分の感情に素直な甥っ子と、諸々般々の事情で二人で過ごした一ヶ月くらいがおこした心の変化の物語

ホアキン•フェニックス伯父さんと張る甥っ子、ウディー•ノーマンがとにかく凄い、その年端でそこまで深く人間を描けるかね

ロサンゼルス・ニューヨーク・ニューオリンズ、とても彩度の高い街をあえてモノクロームで撮ることで一人一人の感情が際立つ、普通にフルカラーだったら燻んでしまってたろう

いまのアメリカにとって制作陣が大事だと思うメッセージを子供の声に載せて届ける、演出も内容も、なんとも A24っぽい

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sysr

3.0寄り添う事の難しいさ

2022年4月29日
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難しい

「叫んでいいよ!ゆっくりでいいから…」
認知症の母を看取り、夫の看護…不仲だった兄に息子を託し…
主人公ジョニーの妹ヴィヴを優しく抱きしめてあげたい

彼女の進む方角が少しでも煌めく未来であります様に⭐️

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ねもちゃん

4.0本当にアメリカ映画なのかと疑ってしまった

2022年4月29日
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 伯父さんと甥っ子。シーンの多くがふたりのやり取りに割かれる。情緒の発露とその後の反省、そして人生観。ふたりの演技があまりにもハイレベルで、本当の伯父さんと甥っ子にしか思えなかった。ホアキン・フェニックスの演技が名人級なのは映画「ジョーカー」で納得していたが、甥っ子のジェシーを演じた子役が凄い。

 子供たちへのインタビューは、用意された台詞を話しているのだと思う。子供たちの答えがあまりにも哲学的すぎるし、洞察力に優れすぎている。こんな子供ばかりだったら世界はあっという間によくなるだろう。そう願っての台詞かもしれない。本当にアメリカ映画なのかと疑ってしまった。もちろん肯定的な意味合いである。

 ジェシーが自問自答のインタビューで答えた「予想したことは何も起こらない。そして思いもよらないことが起こる。僕たちは進み続けるしかない。どこまでもどこまでも(カモンカモン、カモンカモン)」という台詞が、おそらくコロナ禍を踏まえてのものだと分かる。奇しくも寺田寅彦の名言「天災は忘れた頃にやってくる」を思い出した。

 ドビュッシーの「月の光」がジェシーとジョニーの心模様を彩る。何度も使われるこの名曲が流れるとき、ふたりの心が揺らいでいくシーンが映る。この曲を聞く度にこの映画を思い出すことになりそうだ。

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耶馬英彦

3.0ビックリするほど

2022年4月29日
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鑑賞方法:映画館

なんの感動も感情も湧かなかった😅

綺麗に整えられたホアキンのお髭が素敵だと思ったことと、オズの魔法使いのお話ってちゃんと読んだ事ない事を思い出した。

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らまんば

4.0伯父と甥のストーリーというよりもコミュニケーションのお話?

2022年4月28日
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泣ける

知的

人は完璧ではない。それは大人も子供も。良いところもあれば悪いところもある。
でも子供は良いところも悪いところもひっくるめて親を鏡にしたように取り込んでしまう。
憎い時もあれば、愛しさが溢れる時もある。
話さなければ解らないけど、話しても解らないことがある。
自分を表現する術を教えてもらえる幸福。
なんか抽象的になってしまったけど、そんな感じの映画。

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梅★

3.5育児は育自のあるあるでしょうか。

2022年4月28日
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 独身の伯父が、期間限定で甥っ子の面倒をみることになる、という状況を生み出すためのプロットがちょっとあざとかったかな。それと、モノクロ映像の必然性?同じ週に見た「ベルファスト」ほどにもなかったように思えた。
 辛口になってしまったのは、自分がワンオペ育児経験者だからか?
けだし名言が散りばめられている。とりわけ訳知りな少年ジェシーが言っていた(再現の正
確性に欠けるのですが、)「起こると心配していたことは起こらない。思いがけないことこそが起こるものさ」という人生訓がひどく腑に落ちた。

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Kumiko21

4.0アメリカ映画の底力

2022年4月28日
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観客は一人だった長い人生の中で子供は別の生き物アメリカ映画はどんなものでも素晴らしいものができるんだ。
すごい子役がまた出てきた。大人と違う生き物。
すごい子役がまた出てきた。

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kubonbich

4.0二人の演技力凄い。

2022年4月28日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

ホアキンジョーカーの演技に魅せられたため、ホアキン目当てで映画館に行きました。ホアキンのほんとにこういう伯父さんいそうだなぁっていう雰囲気が最高でした。そして子役の演技もめちゃくちゃ自然で約二時間ずっとこの世界に浸ってました。白黒の映像もなんだか新鮮に感じました。

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みくず

4.0心を抉られるコミュニケーション

2022年4月28日
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鑑賞方法:映画館

ひさしぶりに映画館に行くのに、リハビリ的な映画を選んだつもりだったのだが、完全に心を抉られてしまった。
伯父さんと甥っ子の触れ合い映画、回復映画としてほのぼの癒されて観ることも勿論できたと思うけど、皆、誰もが決して全てを素直に口にできないまま抱えていることが多すぎる。だから「ペラッペラ」な言葉で表現するし、決まった理論の台本を使ってコミュニケーションしようとする。
あのような父親を持った子、どこかそこに「将来の自分」を見てしまう子、自分の感情を「奇妙な」様態でしか伝える術を持たない子。そして親と子、兄と妹のうっすらと見える複雑な 関係性を見つめながら、「孤独が怖い、他人のことは完全に理解できない」という子どものインタビューがこだまする。
それでもやっぱり、人と人は近づけるし、分かろうとしあえる。大人は(かつて自分がそうだった)子どもの話を聞き、大人もまた不器用に感情を見せる。「大丈夫じゃなくても大丈夫」なのは、大丈夫じゃないと言える場所があるからなのだ、と思う。そういう場所が誰にでも必要だし、誰かの必要な場所になれたらいい。
ホアキン・フェニックスがこの作品にものすごく複雑味を足していると感じた。インタビューは台本なしで行ったそうだけども、ある時は奇矯にもなり得る性格俳優・ホアキン・フェニックスが子どもの話を聴く、というのが、なんというか、美しかった。そして子どもたちは語るのに飢えているのかもしれないとも。コミュニケーションが美しく見えるなら、それは多分コミュニケーションが足りていないからなのだ。

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andhyphen

3.5ジョーカーよりジョニー

2022年4月27日
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最近のトレンドなのか、モノクロ作品が多く、今回は9歳の甥っ子君を預かることになった中年男性のドラマです。冒頭からインタビューの膨大なセリフに飲み込まれ、とっつきが悪くどうなることかと思いました。ところが、この二人の生活シーンになると、穏やかで淡々とした展開ながらも親子でも友達でもない微妙な距離感や9歳の少年の内面の揺れが上手く描かれていて感心しました。父親がメンタルに問題があっても、母親と離れていても、前へ前へとつぶやく少年のセリフにしんみりします。子役のウッディ君、なかなか上手です。また、決して大人目線にならず対等に9歳児に向き合う、ホアキン・フェニックスの眼差しも優しくていい感じです。『ジョーカー』の演技の評価が高かったけど、むしろこんな穏やかな感じの役柄の方が、彼の演技の上手さが感じられました。

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シネマディクト

3.0ちょっと現実離れしていた印象

2022年4月27日
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ホアキン・フェニックス、
モノクローム、
ヒューマンドラマ、
そして、高評価☆の感想が多い

という理由から観に行きました。

演劇っぽかった。
半分寝てしまいました。
すみません。

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night runner

5.0ジェシーの天真爛漫に振り回されながら大切なことに気づかされるどこまでも優しくてキラキラ眩しいモノクロームが似合うドラマ

2022年4月27日
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物凄く優しい作品。様々な街に暮らすティーンエイジャーにインタビューして回ることに打ち込むジョニー、精神的な問題に悩む別居中の夫と一人息子ジェシーを甲斐甲斐しく世話するヴィヴ。母の死をきっかけにギクシャクするようになった二人の間を取り持つジェシーの天真爛漫さに振り回されながら自分の中にあるのに認めたくなかったものと向き合うことになる過程が美しいモノクロ映像で綴られています。

ティーンエイジャーとジョニーの対話部分はドキュメンタリーになっていて、大人達とは全く異なる感性を持つ彼らの言葉の一つ一つがかつて彼らと同じように世界に対して疑問を持っていたはずの我々の胸に響きます。

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よね

4.5唯一無二の

2022年4月27日
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フィクションの中に、おそらく演出無しと思われる子供たちのインタビューが差し込まれるちょっと独特の作りだが、全編を美しい撮影のモノクロ映像で描く。
そうした効果もあってか、ホアキンと子役の演技の上手さからか、二人が段々と距離を縮めてゆく様がリアリティを持って胸に迫ってくる。
なんてことない、でも、かけがえのない、そういう瞬間が捉えられていると思われる、唯一無二の作品。

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ぱんちょ

1.5穏やかな映画だが、つまらない

2022年4月27日
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知的

寝られる

伯父が甥に振り回される映画です。哲学的要素もありますが、結局何が言いたいのか、伝わってきません。
良い点は白黒がこの映画に合っていたことです。
悪い映画ではないのですが、全体的に退屈で、金返せと思う位でした。

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ゆきとう

4.0ファンキー歯ブラシ

2022年4月27日
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 父親の心の病のために甥っ子ジェシーをしばらく預かることになったジョニー。頭は良さそうだけど、生意気で甘えん坊なジェシー(ウッディ・ノーマン)。歌い出す歯ブラシが欲しくてたまらないのに、必要ないという言葉を聞き、どこかに隠れてしまう。まるでかまってちゃん!ずけずけと質問してくる割には、「お話聞かせて」とベッドに潜り込んでくる・・・伯父さん何故独身なの?うっせぇわ!

 お前も恋するようになればわかるよ。伯父さんは他人の哀しみや寂しさをよくわかる人間なんだ・・・さすがに9歳のジェシーに恋の話をしても無駄。「オズの魔法使い」を聞かせてやるほうがいい。と、どうしても伯父さんが寅さんに、ジェシーが満男に思えてくる。さすがに寅さんの名言まではいかないにしても、相手の心を理解しようとするジョニーの言葉が優しい。

 ほんのわずかな期間だったけど、ジェシーはこの大切な時間を生涯覚えているのだろうか。新しい記憶をするためには古い記憶を削除するってのもキツい言葉だったけど、高校生となり恋をするようになったらまた伯父さんを訪ねればいい。

 大きな変化もないままの平坦な印象を受けるかもしれないストーリー。しかし、移民の子どもを中心に未来にいついて語らせるジャーナリスト。子どもたちの素直で希望の持てる語りには、コロナ禍で未来が見えにくくなっている世の中に明るさを与えてくれる。このインタビューをどこかにまとめてアップしてくれないかなぁ~と思えるほどでした。

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kossy

3.0都会のジェシー

2022年4月27日
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楽しい

幸せ

萌える

状況は違えどヴェンダースの『都会のアリス』が目に浮かぶ、子役を中心に思えば『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』での無邪気なムーニーが鮮烈に思い起こされ、何故か『ジョーカー』と比較されるホアキン・フェニックスの巷での印象が腑に落ちない、マイク・ミルズの前作『20センチュリー・ウーマン』でも大人を含めた親と子供の関係性が優しい角度で描かれており、流れる音楽のセンスが前作同様に素晴らしい。

ジョニーの妹でもありジェシーの母親でもあるヴィヴは息子と旦那に翻弄される苦労が絶えない生活を、兄妹の溝を埋める格好で恨みを晴らすべくジェシーを押し付けている訳ではないにしても、ジョニーとジェシーの関係性からジョニーとヴィヴの仲も良好に。

自分の両親が子供になり育てる立場でそんな発言と逆転的発想に驚かされ、今まで考えたことや思い付きもしない親が老後に赤ちゃん化する介護ならまだしも。

ヴィヴがジェシーと家で戯れている時に"Minutemen"のTシャツを着ている場面、ナイスなマイク・ミルズの細かいセンスに気分もアガる。

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万年 東一