ホリック xxxHOLiC

劇場公開日:

解説

創作集団「CLAMP」の大ヒットコミック「xxxHOLiC」を、「Diner ダイナー」「ヘルタースケルター」の蜷川実花監督が実写映画化。人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が見えてしまう男子高校生・四月一日君尋(ワタヌキ・キミヒロ)。その能力のせいで孤独な人生を歩んできた彼は、能力を消し去って普通の生活を送りたいと願っていた。そんなある日、一匹の蝶に導かれて不思議な“ミセ”にたどり着いた彼は、妖しく美しい女主人・壱原侑子(イチハラ・ユウコ)に出会う。侑子は四月一日のどんな願いでもかなえてくれると言い、その対価として彼の“一番大切なもの”を差し出すよう話す。侑子のもとで暮らしながらミセを手伝うことになった四月一日は、様々な悩みを抱えた人たちと出会ううちに、思わぬ大事件に巻き込まれていく。孤独な高校生・四月一日を神木隆之介、ミセの女主人・侑子を柴咲コウが演じる。「センセイ君主」の吉田恵里香が脚本、「ミッドナイトスワン」の渋谷慶一郎が音楽を担当。

2022年製作/110分/G/日本
配給:松竹、アスミック・エース
劇場公開日:2022年4月29日

スタッフ・キャスト

監督
原作
CLAMP
脚本
吉田恵里香
製作
高橋敏弘
佐野真之
小西啓介
玉井雄大
金谷英剛
松本智
井田寛
藤倉博
鵜野久美子
西野亮廣
エグゼクティブプロデューサー
吉田繁暁
プロデューサー
池田史嗣
宇田充
共同プロデューサー
秋吉朝子
撮影
相馬大輔
照明
佐藤浩太
録音
石寺健一
美術監督
Enzo
美術
後藤レイコ
装飾
前田陽
スタイリングディレタター
長瀬哲朗
ビューティーディレクター
冨沢ノボル
視覚効果
石井教雄
アヤカシサウンドデザイン
evala
声明
藤原栄善
音響効果
井上奈津子
編集
小池義幸
音楽
渋谷慶一郎
主題歌
SEKAI NO OWARI
アクションコーディネーター
富田稔
スクリプター
永倉美香
音楽プロデューサー
高石真美
ラインプロデューサー
鈴木嘉弘
制作担当
松村隆司
前村祐子
助監督
川村直紀
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(C)2022映画「ホリック」製作委員会 (C)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社

映画レビュー

3.5本作は「映画」というより「舞台」を見るような感覚で臨む方が混乱せずに済む、蜷川実花監督の新たな挑戦作。

2022年4月29日
PCから投稿

まず、正直に言うと、私が最初に持っていた期待とはだいぶ違う作品になっていて割と戸惑いました。
それは本作における蜷川実花監督の作風のバランスに因る面が大きかったように思えます。
蜷川実花監督作品は、彼女にしか出せないような独特な色彩美や世界観があり、それは本作でも踏襲されていました。
ただ、蜷川実花映画は大きく「映画」と「舞台」という2つの分野における作品のバランスがあり、これまでは「映画」の面が強い映像を構築していたと思います。
ところが本作では、「舞台」のような映像が多くなっていて、「映画」というより「舞台」を見るような感覚で臨む方が混乱せずに済むでしょう。
創作集団・CLAMPの伝説的コミックを10年前に実写化すべく蜷川実花監督が動いていた本作。
ただ、脚本が難航し企画はストップしていたのですが、「舞台演出家」である父・蜷川幸雄の死に直面し、再び本作の実写化に挑戦した経緯があり「舞台」への想いの詰まった作品となったようです。
物語はシンプルで、人の心の闇に寄り憑く❝アヤカシ❞が視える孤独な高校生・四月一日君尋(ワタヌキ・キミヒロ)が、その能力から逃れようとする際に一羽の蝶に導かれ、不思議な【ミセ】にたどり着きます。
そして、そこの女主人・侑子(ユウコ)から、「等価交換」として、願いを叶えるために❝一番大切なもの❞を差し出すように要求されます。
一方、その奇々怪々な世界では、❝アヤカシ❞を操る女郎蜘蛛が四月一日(ワタヌキ)の特殊な眼を欲しがるといった対立も生まれます。
メインの神木隆之介 × 柴咲コウに加え、同級生の松村北斗、玉城ティナ、敵対する吉岡里帆、磯村勇人の6人がほぼ出ずっぱりで、他のモブ的なキャストすら少なかったりと「映画」としては特殊な映像表現となっています。
そのため、この6人のファンは楽しめるかと思いますが、本格的な「映画」として鑑賞すると、やや肩透かしを食らう面があるので見る前に気持ちの整理をしておきたいところです。
本作では、作品が作られた経緯もあり「舞台」に寄った作風となりましたが、次は再び本格的な「映画」が見られることを期待したいと思います。

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細野真宏

3.5蜷川実花の新境地 吉岡里帆の奮闘ぶりにも敬意

2022年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

蜷川実花監督は、前作「人間失格 太宰治と3人の女たち」で入念な取材と理論武装で新たな太宰治像を観る者に提示してみせたが、今作は長年にわたり映画化したいと熱望してきた企画だという。原作ファンが当初はあれこれ言っていたが、神木隆之介と柴咲コウのビジュアルが発表された途端に外部の声を静まり返らせてみせた。それほどに作り込みが素晴らしく、本編では松村北斗や磯村勇斗の頑張りもファンを喜ばせること必至といえる。また、ビジュアル発表時には本人と気づかなかったほど「女郎蜘蛛」役に魂を注入してみせた吉岡里帆の奮闘ぶり、そして根性には敬意を払いたい。

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共感した! 27件)
大塚史貴

5.0作家は大いなるスピリチュアルな人物

2024年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

幸せ

面白かった。魑魅魍魎的なモチーフを使って「真理」を描いている。
最初は何を言っているのかわからなかったが、スピリチュアルな言葉が随所にちりばめられていたことで作家の意図がよく分かった。これは漫画の実写版だろうか。
ユウコさんとは「真我」 そしてジョロウグモは「自我」が強大化した「エゴ」だ。
自分勝手な欲望や決めつけているものが「あやかし」で、主人公にはそれが形として見えてしまう。
これが嫌で逃げ続けていたある日、主人公は自殺をしようとするが、そこに現れた奇妙な蝶によって導かれ、ユウコと出会う。
この物語は自分自身との葛藤や対峙を、異形世界の現象というものをモチーフに描いている。
主人公に対しユウコは「対価を見つけろ。本当に大切なものを、真の願いを」というが、これこそが私たちの真我が常に私たちに対し語っている言葉であり、真理だ。
それに対しエゴは、さももっともな言葉と「従来信じられてきた概念」を使って人をその世界にとどまらせようとする。
ジョロウグモは「考えても無駄、運命は変わらない」常にそういうが、それは常日頃私たちが私に対して言う言い訳の言葉と同じだということに気づかなければならない。
主人公は「こんな目に合うなら、みんなと出会わなければよかったんだ」というが、この世界での思い出、経験こそ人生におけるかけがえのない財産なのだ。
やがて主人公は4/1から抜けられなくなってしまった状況から、とうとう「助けて」と叫ぶ。
これが彼の本心だ。これを言葉にしたことで言霊が動き、新しいその先へと駒を進めたのだ。
ジョロウグモは、人々が勝手に持っている概念を遣って主人公を惑わす「運命すでに決まっている」
「嫌だ、嫌だ」 主人公の葛藤 自分自身との対峙 ユウコが授けたブレスレットは、「新しい視点」という武器だ。思い込んでいる、そんな概念を信じてしまっている自分自身との対峙。「別の角度から見なさい」
出来事すべてはただの現象 そう、人がこれに勝手な意味を与え、勝手に解釈し、勝手に苦しんでいるのがこの人間世界だ。
自殺を決意するとき、それほど追い詰められたとき、おそらく誰もが幻の蝶のようなものを見るはずだ。それは真我からの最後の導きだ。
最後に蝶になったユウコは主人公に伝える。要約すれば「出来事は変えられない。人は誰も環境を変えたがるが、環境を変えることもできない。でも、起きたことに関する捉え方を変えることはできる。つまり自分の考え方、思考を変えることはできるのだ」
ユウコは、ようやくそのことを理解した主人公の前から消える。
そして彼はユウコに変わり、悩める人を救う役割を決断する。
真理は語り継がれていくのだ。
対価とは、そう考えるそれそのものに対する見方のことだろう。別の視点が対価となるのだ。
観点を変えることで新しい気づきを得られる。嫌な部分がそうでなくなり、恐れが教師になる。
そして自分自身を否定することなく、そのままの自分自身でいることだけが「真我」が望んでいることなのだ。どんなことでも、そう思った自分自身を否定しなくてもいいのだ。それが嫌なら「何が望みなの?」 これが真我が叫び続けている。
だから本心で「望む」ことが大切だ。その時初めて本心というものがエネルギーを伴い、言霊が動き出すことで、望んだ未来を手にすることができる。
エネルギーの伴わない望みは、叶うことはない。
起きた出来事に一喜一憂し、勝ってな意味付けと解釈によって、勝手にもがき苦しんでいる。「人こそがこの世で最も摩訶不思議な生き物」だ。
とても明確でわかりやすく面白かった。

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R41

1.5……。

2024年2月28日
スマートフォンから投稿

寝られる

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カタカタ
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