渇水のレビュー・感想・評価
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社会問題と家庭の問題
社会が抱える問題、貧困による水道、電気、ガスの供給停止、自分勝手に未払いの市民はどうでもいいがやむにやまれず支払いできず、その犠牲となっている子供。
お姉ちゃんのけなげさが観てて堪らない。子供は国の宝だと言うがこのような子供たちが全国にいるのかと思うと苦しくなる。
人も植物も水がなければ生きていけないけど、心に瑞々しさがないのが最悪の状態だと描いています。
心が渇水状態って何一ついいこと無いもんね。
姉妹が健気
映画館にて鑑賞しました。
特に無理のある展開でもなく自分としては見やすかったです。ただ若干平坦さは感じました。
だからか、クライマックス部分である岩切が小出姉妹と一緒に水を撒くということが自分にはよく分かりませんでした。「水を撒く」ということが行動を変容する第一歩というか、現実に対しての意見表明であることは分かるのですが、その行動が気持ちに呼応しての行動なのでしょうか。でも、時折こういうちょっと現実から離れた行動をしてみたい、と思う気持ちになることはありますよね。
小出姉妹からすると、こんなことをしてくれる大人がいる、という事実は心の中に残り続けるだろうな(というか残ってほしい)と思いました。金魚鉢と絵が岩切に渡されたことは、なぜか自分がちょっと救われた気分になりました。
小出姉妹の二人の演技がとても良かったです。
子役姉妹の演技が秀逸
ストーリーとしては、起承転結もそれほどなく、クライマックスも?という印象の作品でしたが、とにかく子役の姉妹が感情移入させてくれます。
幼いのに自分の置かれた境遇を自力で生き抜こうとする姉、無邪気に両親の帰りを待ちつづける妹、この映画は主演の生田斗真より(生田斗真が悪い訳ではない)この2人の少女に完全にもっていかれました。
感動しました
停水されるという場面は、よく観ますが、停水する立場からの描写は斬新でした。
太陽と空気はタダのくだりから、今の高速道路、2000年前ポンペイで発見されている水道管など、料金の設定についていろいろ考えさせられました。
また児童相談所、大久保の駆け込み寺など関わりを持つことあり、その観点からも理を知ることができました。映画作成ありがとうございました。
大人に振り回される子供たち
東京立川市の市役所勤めだった河林満さんの体験記。市職員しながら作家活動を。そして芥川賞候補だった。渇水は30年余り眠って今この時に映画化に。河林さんは15年前に57歳でお亡くなりになられた、とある新聞に掲載されてました。エンドロールに河林さんのお名前が。そして協力の欄には同じ名字の女性のお名前がありました。身に迫る現実の今を見せられた感でした。
あっさりしすぎ
ごめんなさい、つまらなかったです…。
深刻な水不足の田舎町で水道局員として働く主人公が、悩みながらも少し前に踏み出す様が描かれます。
ネグレクトや貧困など社会問題が中心にはありますが、正直何も解決していないし綺麗事に見えてしまう。
全体的に中途半端で何も心に響きませんでした。
子役の演技が微妙で面白くない作品がまた増えてしまいました…残念。
水の呼吸‼️❓最後は鬼に乗り移られナンセンスと化す‼️❓
最後の展開は原作には無いそうですが、なんで公園まで開栓して水遊びするのか意味不明です。
門脇麦がアプリで売りをするのも危険この上ない、真似しないでね、きちんと店舗で働きましょう。
子供の扱いも万引き家族とは雲泥の差、素材は良いのに、最低かも。
主人公の造形も演出が薄い、単なるこまつてちゃんの痛い奴でしかありません、内面を真摯に描く原作が台無しです。
磯村くんの演技だけ、それと長女役、それくらいでしょうか評価できるのは。
怪物とは価値が十倍くらい違いました、トホホ。
暇ならどうぞ、品質的には映画代の価値は無いかと、テレビ放送で十分です。
流れを変えた姉妹
中盤まで淡々と進んでいきますが、やはり、あの姉妹が良かったです。水しぶきの場面の映像が素晴らしかったです。
5公5民とも呼ばれる時代なので、いろいろと考えさせられますね。あのような姉妹は、現実に結構いそうです。こういった映画は、国や政府に観てほしいですね。
とても意義のある映画だと思います。
水だって、本来タダでいいんじゃないですかね?
いやいや、水道は設備に金かかってるんだからタダはだめでしょ?と思いつつも、なんか生活に水が足りないことと、愛が足りないことは、同じ水平線上にあるように思えてきた。つまり、どちらも潤いだ。水道を止める側、止められる側、どちらも感情が枯れていた。
少女たちの態度をみて、かつて宮崎駿が司馬遼太郎との対談で聞いた「不幸な人間ほど礼儀正しい」という言葉を思い出す。彼女たち、とくに長女の折り目正しさがその身の不幸から来ているものだとするなら、やり切れなさが募る。
だけど、後半の岩切の行動がちょっとついていけないかな。しかも、解決にはなっていないのってのもどうなのかな。読み切れん。
有料パンフありきの作品は困ります💦
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この日は「怪物」との2本立てでした。
鑑賞する順番を間違えてしまったとしか
言いようがありません。
「怪物」のあとの「渇水」では正直雲泥の差です。
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ただ、こちらの子役2人も抜群にうまいです。
お姉ちゃん(山崎七海)の健気さと
妹(柚穂)の天真爛漫さ
若い母親(門脇麦)も必死なんだろうけど
救われません。本当に…。
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他の方のレビューをみると、有料パンフ在りき。
作品を観ただけでは全背景や
制作意図も掴むには難しいとのことでした。
有料パンフを買う習慣がないので、パンフ在りきの
作品を作られると降参です🤣
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死んだような目をした岩切(生田斗真)が
なぜ急に姉妹を助けようとしたのかが
気持ちの変化が全くわかりません。
それもなんの解決にもならない中途半端なもの。
一瞬気がふれたのかと思うその行動の意味も
わからないです。
「怪物」は色々考察が楽しい作品でした。
ただ、こちらは考察のし甲斐がないなぁ。といった印象。
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この日、お客さんが年齢層が高めでした。
何故ここで笑う?というシーンがいくつかあったんですけど
ご覧になられた皆さま、笑うポイントありました?
自転車二人乗り、万引、不法侵入姉妹
イケメン過ぎるような気もしましたが生田斗真が妻子と別居中の悩める地方公務員。水道代を4ヶ月支払わない世帯を訪問して水道を止めるというストレスが溜まる仕事。
幼い姉妹は定職を持たないシングルマザーに育てられているものの電気、ガス、水道も止められてしまうという困難な状況の中で母親は新しい男へ走って帰ってこない。
最終的にはしたたかに逞しく生きていくだろう姉妹と自分を取り戻す生田斗真の表情の変化に救いがありました。
子供達を救済することで、自分を救済するお話
東京、本日曇り。
と思ったら、途中から雨になりぴえん。
単館作品だよなと思つつも、ご近所全てシネコン上映。
これまたぴえん。
思った以上に子供達が痛々しくて、もう少し早く救済してくれと思い観てたが
考えてみれば、これは「怪物」と違い、
子供がメインではなく、生田斗真くんがメインの物語。
子供達を救済するというていで、
過去と今の自分を救済するのだから、救いが遅くなっても仕方ないのか。
その割には子供達がメインに進んでいくものだから、なんか全体ぼやけてしまった感じが…もごもご。
門脇麦ちゃんの湿っぽさ、磯村くんの等身大なお芝居。
いつも好きです。
水道局員の家族関係についての描写は不要だったような気がする。もうす...
水道局員の家族関係についての描写は不要だったような気がする。もうすこし水道を止める仕事についての掘り下げがあっても良かったかも。それにいくら、雨が降っても水道料金の延滞が免除されるわけではないのだ。水道料金は設備を維持管理するための費用だということがどうしてわからないかなあ。水道料金を払いたくない人は、雨水を貯めてそれを使わざるを得ない(そのためのタンクや配管や衛生管理費を自腹でやるというのがいかに大変か)。昨今、水道事業を民営化するじゃせんじゃの話が出てきているが、人間の生命に関わる事業は民営化には向かないんじゃないかなあと思う。
生命線である水道を止めるという仕事
昔の音楽仲間に水道局勤めの人が居たんですが、とても感じの良い人で、家庭も円満そうでした。どんな業務内容か聞いておけばよかったですが、延滞料の督促と停水執行(水の元栓を締めちゃう)を専門に行う部署があるのだとしたら、そこで働くのはストレスが溜まりそうです。
生田斗真さんは、生い立ちの負い目で妻と子供への向き合い方が分からない男を好演していました。磯村勇斗さんも女の子たちもとても良かったです。
社会派ドラマかヒューマンドラマか、どちらかにもっと寄れば、より素晴らしい作品になったんじゃないかなと思います。
でも金魚の行き先をちゃんと考えてくれてありがとう。
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