劇場公開日 2022年2月4日

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「思った以上に大作志向」夕方のおともだち タカシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0思った以上に大作志向

2022年5月21日
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SMを扱った作品はR100やフィンランドのブレスレスが思いつくが、ブレスレスとはテーマの繋がりを感じたが、あちらの方
が男の希死観念が強く、動機も強い。それに比べてこちらは親の介護や独り者としての苦労や孤独もあるが、親だってかまってほしいから要介護の演技をSMのようにしているということだろうが切実さは感じられない。

キャメラマンが同じだと思うけれどノイズも良いけれどこちらも素晴らしい。菜葉菜さんのさっぱりしたキャラクターやルックも魅力的。やせ形の人は苦手意識があったけれど、こんな魅力があるんだと発見。

ムラジュン演じる吉田がSMプレイから覚めてしまうというのが全体を貫くけれど、ミホと同伴するってSM好きって言えるのでしょうか。残念ながら経験したことないけれど、SMクラブ通いの人で嬢と同伴するのは、普通のキャバクラと変わらずとてもヘルシーな男性の欲望に見えてしまう。はっきりと野暮に見えてしまう。さらに別のキャリアを歩もうとしているユキ子に迫るなんて大野暮で紳士的に思えない。そういえばキャバクラで興信所かなんかを雇ってやめた嬢を追ってくる人が居るというのを聞いた。それはとても野暮というか、遊びのマナーとして許されないようにも思う。
ユキ子はその後、実際にその町からでなければならなくなる。更にミホはソープに行くらしい。そうなるとムラジュンが死にたいとか言っているのが貴族の戯れ言ぐらい優雅に聞こえる。

タカシ