劇場公開日 2022年2月25日

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「音楽パート楽しい」ライフ・ウィズ・ミュージック デブリさんの映画レビュー(感想・評価)

音楽パート楽しい

2022年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

思ったより劇パートがしっかり作ってあった。そこにふんだんに入ってくる音楽パート。シーアの楽曲は「シャンデリア」が一番有名なんじゃないかと思うけど、実は「シャンデリア」のほうがちょっと異質なのかも。この映画に出てくる楽曲たちもそうだし、私が知る限り、他のシングル曲も屈託なく明るいのが多い。劇パートで障害を抱えている人も虐待されている人も、音楽パートではそんなポジティブな曲に合わせて華やかに楽しげにみんな踊っていて、なんだかうれしい気持ちになる。人は誰も頭の中までは蹂躙されないんだと思えていい。

あれだけカラフルな映像が繰り返し入ってきて、それでも飽きたり疲れたり私はしなかったので、色彩感覚とか画面設計のセンスとかがいいんだろうなと思った。

劇パート、韓国人のクリーニング屋の男だけ、なぜこんなにと思うほどクズで、しかも別に主人公ファミリーの生きざまを描くのに必要なわけでもなく脈絡なくクズだったので、ちょっと首をかしげる。

ELAIZA(池田エライザさんの音楽やるときの名義)がしゃべって歌ってくれる上映イベントで観て、彼女のことをまた一段好きになり、お芝居しているところをまた観たくなった。今度はちょっと触れても指が切れそうな役でぜひ。

デブリ