母性のレビュー・感想・評価
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これが毒親か。
湊かなえ作品のため鑑賞。
あらすじなど情報を何も得ずに映画館へ行ったが体感時間10分ほどで出てくる登場人物一人ひとりに恐怖を感じることができた。
特にルミ子とルミ子の母二人だけの空間は狂気を感じざるを得なかった。
進んでいくにつれ、人間社会はこういう部分が有るなと変に納得をしてしまい歯がゆい気持ちになった。この気持ちは「白ゆき姫殺人事件」を映画館で観たときの気持ちに似ている。
田所は始めから裏がありそうで、田所に何が起こるのかを想像しながら観た。
戸田恵梨香の演技は本当に凄く、毒親をこんなにも上手に演じることができるとは。顔にも疲れを感じることができて女優の凄さを実感した。
大地真央が「愛」というたびにあるCMがちらつき、某企業様には罪の重さを感じてほしい。コメディタッチのCMとはかけ離れた演技を今回観ることができてこちらも同様女優の凄さを実感した。
ずっと歳は上だが憧れの人の一人になった。こんな風に歳を重ねたいものである。
※帰りに国立科学博物館で行われている特別展 毒 の広告を見て このタイミングもあり見入ってしまった。周りから不審人物に見られたかもしれない。
♪愛が〜い〜ち〜ば〜ん
視点180°は変わらなかった。
ただ「2テイク撮りました」的なストーリー。
「告白」や「少女」のような衝撃はなく…
期待が過ぎたのかもしれない。(また予告にやられたわ)
原作読んでみるか。
マリバロン高畑大活躍(笑)
良作
久々に見た見事な嫁いじめ。
とんでもない人達。
何が正しいのか良くわかんなくなったけど
さいごは、何となくハッピーエンド。
昔のバターンの主人公が、徹底的に献身して、周りが気付いてシャンシャン、違和感をすごく感じたけど、年取ったせいか、人生そんなもんかな、とんでもない人達も耐える主人公も均せばトントンなのかも。
といいながら面白かった。
気持ち悪くて、笑ってしまう。
登場人物のセリフがどこか奇妙で、皆本心を隠しているのではないかという恐怖を覚える。戸田恵梨香の視線が、言葉選びが、心底怖い。願わくば、次の未来には愛の溢れた人生を。
母の母の娘は母
サスペンスなのかと思いきや、少し哲学的な人間ドラマでした。
母親が、子供を溺愛するが故に暴走するパターンは王道なれど、究極のマザコンの姿はあまり無かったかも。しかも、あからさまな洗脳ではない洗脳。3代の女性のどこにも悪意が無く人のために尽くして善良であるが故に、余計に残酷さが感じられる。
すべて母親の勧めにあわせて生きてきたルミ子。結婚相手も母親の意見になびいて決めるほど。やがて娘の清佳が産まれ、一家三人で幸せな家庭を築く。時折訪問してくる祖母に喜ばれるように清佳を躾けるルミ子だが、祖母の意向を汲み取らない清佳が許せないルミ子。そのあたりから、二人の関係が怪しくなってくる。母親が絶対のルミ子と、そんな母に振り向いて欲しい娘の清佳というややこしい闘いが始まる。
ルミ子の配役は戸田恵梨香、娘の清佳は永野芽郁、祖母が大地真央。なかなか妙味のあるキャスティングだ。特にルミ子、清佳はかなりの難役。おそらく、役者が変われば大きく違った解釈になるくらいの、深さのある脚本と思う。
母娘の一方通行の好意は、切なさより不気味さを感じさせる。キリスト教の「他人を愛せよ」の教えが並走し、ルミ子がそれをひたすら貫く事で、関係がより歪む。それが皮肉なく描かれることで、物語の異質さが浮かび上がる。そんな違和感を感じながらの鑑賞となるのだが、物語が進むのにつれ、居心地の悪さも感じるほどのストーリー運び。人には、母性は温かく、優しくあってほしいという願望があり、その隙間を的確に突いているのだ。心地よいものではないが、印象的であることは確かだ。
個人的な好みとしては、ラストは少し余計だったかな。ルミ子が部屋の電気を消して、ドアを閉じるところで終わったら、余韻が残ってよかったのではないかと思う。その後の清佳のシーンは、救いと含みはあれど、少し平板な終わり方に思えた。
内容の好き嫌いは分かれそうだが、映画としては良い作品だと思う。
湊かなえさんの小説は、難解なことが多いのですが、この映画はとても分...
湊かなえさんの小説は、難解なことが多いのですが、この映画はとても分かりやすかったです。しかし、最後の戸田恵梨香さん演じるルミ子の懺悔の「間違っていた」は、何を間違っていたと言ったのか、今も判断が分かれます。
戸田恵梨香さんの表情や態度に現れる感情の変化がとても豊かで見入ってしまいました。
また、高畑淳子さんの義母はとても迫力があり面白かった、怪演です。
母性
娘として愛されたい人のふたり
それぞれの解釈で人生を進める
女性は子どもを産む事が可能です
母性はどこから生まれるのか
よく「痛い思いをして生んだ子だから」みたいな言葉が
昔から語られる
私は男性なので娘から母になるその気持ちはわからない
物語はまるでおとぎ話のような「小さなおうち」
高畑淳子さんの演技は見事です
お菓子が唇につけっぱなしのところは少しクスっとなった
最後は
母から愛されたかった娘が母になることがわかるところで終わる
でも彼女は動揺のせずに
決意が感じられた
きっと未来は明るいはず
母と娘
戸田恵梨香の母親。永野芽郁の高校生。実際彼女らの年齢差は断然ちかいはずなのに20年以上の年齢差に感じさせるあの、2人の演技力。そして大地真央のあのどんな役でも確実にこなす今回の母と祖母役。思わずクスッと笑ってしまった。子役の女子。あの天然❓の大人かおまけの表情。行ってよかった。当たりです。
高畑さんの演技が凄!
終わって最初の感想が、高畑さんの演技が凄!でした!(笑)強烈!(役的にね。)
ストーリーとしての感想は、親から子の愛情の注ぎ方の難しさ 親として普通に愛情タップリ注いでいるのに 子の気持ちはそれぞれなんだと わかっているけど それを察するには難しい。
親も子の為と 頑張ってるが 人それぞれやり方がある だからこそ 捉え方の違いがでるのか…。
子育ての難しさを 改めて実感!
ただ、男(夫)は、何してる?って思ったわ。
そこが苛ついた!
難しい映画だった。
「イヤミス」ではなかった…⭐︎
今はどうか知らないけど、「告白」か出版された頃からしばらくは湊かなえは「イヤミス」の女王と呼ばれていた。
何冊か読ませていただいたが、後味の悪さが自分には向かなくってこのところ読んでいなかった。
役者に惹かれての鑑賞だったが、想像したほどの嫌悪感はなく充分楽しめる映画だった。
冒頭の自殺シーンから、戸田恵梨香と永野芽衣の親子にまつわる物語が紡がれるが個人的には
戸田恵梨香の母役の大地真央と高畑淳子の演技が魅せられた。
高畑淳子の狂気を孕んだ姑ぶりも もちろんだが、大地真央のひたすら戸田恵梨香を肯定し続ける様子も
ある意味不気味でさえあった。
「母性」とは初めからあるものか作られるものかという永遠の問いの答えは得られないが、それは
男性にはない母になってこそ得られるものなのだろう…
それがどんな形であれ、その母の子として生まれた者は向き合い続けるしかないのか。
それとも、逃れていくのか。
そんなことを考えた作品だった。
高畑劇場
原作未読なために、複雑な関係性が⁇で終わりました。
結局あの子は誰?です笑
色々な親子がいるのだなと感じる映画でした。私と母との関係に近い物はなかったなと自分と比べて見てました。
他の方も書かれてるように、当に高畑劇場でした。永野芽郁ちゃんも戸田恵梨香ちゃんも上手いんですけどインパクトでは高畑淳子さんが断トツです。舞い上がれを観ているので、あの優しいばんばが?ってなる全く異なる人物の怪演さは流石です。
原作を読んでからいけばまた違う感情で見れるのかなと思います。
高畑淳子さんまた無双してる
女優陣の演技を堪能する映画。高畑淳子さんが優勝かなー。途中もはや何言ってるか分からないシーンがあって笑いそうになったけど、とにかく絞め殺したくなるような憎たらしい中高年を演じさせたら天下一品。『女たち』もこんな役だったな。
戸田恵梨香さんはやっぱり扉ごしのシーンが印象的。慟哭するシーンの戸田さんは本当に辛そうで涙が塩辛そう。トークハットかぶって墓地にたたずむシーンの横顔は美しかった。カトリック教徒の設定なのかね。中村ゆりさんは小癪な感じでよかったし、大地真央さんの清々しさは役にハマってた。
永野芽衣さんはものすごくポジティブなオーラを放っていて、明るすぎて、ちょっともったいない。ダメ父親やデリカシー皆無クラスメート男子や居酒屋くしジョッキ野郎や高畑淳子を相手にものを言うところ、ただ気持ちがよくて、病的な感じが漂ってこないので、彼女を主人公として、映画を見やすく見られてしまうのが、なんだか惜しい気がした。せっかく湊かなえだったので、もう少し澱んでもらわないと。
微妙
湊かなえの著書は色々読んでますが、この原作は未読。でも湊作品だな~と。
結局、誰が正しくて誰が間違っているとかそういうことじゃなくて、それぞれが正しいつもりがすれ違ってしまったってことでしょうか。
個人的には永野芽郁演じる娘にイライラした。正義感が空回りしてて…難しい言葉を使ってトゲだらけ。アンタも大概だよって感じ。
高畑さんはさすが。戸田さんは悪くないんだけど、皆さんが評価しているような演技力の凄さを私はこの作品ではあまり感じられませんでした。
母性とは
自分が男だからだろうか、偏見かとは思うが母性というのは子供でも20代前後でも母親でも女性ならば持ち合わせているものだと思っていた。生物としてDNAに組み込まれていて程度は違えど場面場面で発動されるものと信じていた。なのに育てられ方や環境や各々の個性(個体差)によって感じ方や行動が異なるものだと思い知らされた。子供が生まれた時に父性と言う言葉を知ったがピンとこなかった事を恥じる事はないのかも知れない。
母性とは何なのか?
母性とは何なのか?
「娘を愛せない母」と「母に愛されたい娘」2人の半生を過去を振り返るかたちでそれぞれの視点から描いている作品。
同じ場面でも、母の視点と娘の視点では全く異なるように映る。思い込みや記憶の曖昧さ、それが愛情に関することだと不気味さを感じるなと思いました。
あと主旨とは離れてどうでもいいことなんですが、ルミ子の母が自殺した後、ルミ子が清佳を引っ張り出すシーンで「届くの??」と物理的な位置関係が気になってしまった 笑
ストーリーは、私が男ということもあり、母娘の物語という点であまり共感できませんでした。ミステリー要素も特にあるわけではなかったので、あまり自分には合わなかったかなというのが正直な感想です。
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