劇場公開日 2022年5月20日

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「伊能忠敬が主人公のドラマは難しい」大河への道 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0伊能忠敬が主人公のドラマは難しい

2022年5月27日
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鑑賞方法:映画館

伊能忠敬が偉人であり、歴史に名を残した人物であることは確か。でも大河ドラマだけじゃなく物語の主人公になったのを見たことがない。たしかに測量し地図を作る姿は地味でドラマになりづらい気がする。ところが伊能忠敬本人が地図の完成を待たずに亡くなっていたとなると話は別だ。
伊能忠敬の大河ドラマを作るための提案書を作る現代パートと、伊能忠敬の死去を隠して弟子たちが地図を完成させようとする江戸パートに分かれる本作。中盤、展開が地味で退屈するところもあったのもたしかで、しかももう少し笑えるのかと思っていた。でも、地図を完成させようとする、チームものとしての楽しみがあった。だからこその完成後の地図のくだりがとても感動的。
なんだ、伊能忠敬の地図作りでも映画になるじゃんって思っていたら、そりゃそうだよな。伊能忠敬は出てこなかったんだから、伊能忠敬の話じゃないわな。やはり伊能忠敬のドラマは難しいってことだ。

kenshuchu