劇場公開日 2022年3月18日

「うーん…。今週のアニメ枠とは思うけど、かなり人を選びそう。」永遠の831 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0うーん…。今週のアニメ枠とは思うけど、かなり人を選びそう。

2022年3月18日
PCから投稿

今年76本目(合計349本目/今月(2022年3月度)18本目)。

どうにもこうにもレビューのしにくい映画で、かなり独特な思想や考え方が出てくるので、いわゆる「宗教映画の枠なのか??」と思っていったん退室してお手洗いでスマホで確認したくらいです(よって、レビュー対象外の3分外くらいがあります)。どうも違うようです。

この映画への違和感はいくつかあると思うのですが
 ・ 映画そのものの、キャラクタの行動の描写それ自体に違和感が出る(公式サイトから確認ができます)
 ・ 映画のストーリーとしても、普通そういう行動を取らないでしょというのがありすぎて違和感が出る

 …に大半つきてしまうような気がします。
うーむ、ネタバレにならないようにいうと「新聞配達」「時間が止まる」あたりかなぁ…という気がします。というか、それ以上あれやらこれやら書くと全部ネタバレになる案件だからです。しかも、中には法律上怪しい描写もあり、「どこの国の法律のアニメなの?」というのがわからない点すらあったりします。

 これはちょっときついです…。

 評価に関しては、3.5をつけた2021年の「樹海村」「DAUナターシャ」と同じレベルとは認め得なかったので4.0としていますが、3.5に近い4.5と考えていただければと思います。

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 (減点1.2(すべてまとめて)) 他の方も書かれていましたが、映画のストーリーとして趣旨が理解できないという方もいれば、独特の描写が「わかりにくい」という方もいらっしゃったようで、確かにそれはそう思います。前者はどうしてもネタバレになりますが、後者は公式ページから見られるので、「自分の肌」と合うかどうかの確認に使えると思います。

 また、どう解しても法律系資格(私は行政書士試験)を持っていると気になるなぁという点はいくつもあります(特に気になった点4つ。ほか多すぎて全部書いてたら文字数オーバー)。

  ★ (日本の)三権分立の長がいなくなった場合の扱い(ネタバレ回避なので、ダイレクトに書いていません) → 憲法70条、74条(これらを調べると何かわかります)のことですが、まぁアニメだから…とおおめに見たのですが、実は日本国憲法はこういう「特殊な状況」を想定して作られていません(憲法内にそれに対処できるものは規定されていない)。

  ★ 「新聞代が10年も未払いで払ってくれない」 → これは単なる債務不履行であるので、新聞社(実際には、届けている配達センター)が個別に「払わないなら配達打ち切ります」で3か月程度で(3回も払わないだけで十分合理的な解除理由になりうる)打ち切れば問題はないし、今はそういう問題が起きないようにネット購読(ネット引き落とし)にしていることも多いです。
にもかかわらず、特定の購読者が10年払っていないことを知っていながら10年配達するのは、それもそれでどうなのか…とは思います(さっさと契約解除したほうがいいだけ)。

  ★ 仮に盗まれたものでも、それを自分で取り返すことは問題が生じます。「自力救済の禁止」と呼ばれるものです。自転車が盗まれて、たまたま歩いていたら自分の自転車乗ってる人いる…となったら、力づくで奪い返すのではなく(占有訴権の問題になります。泥棒にも占有権はあります)、警察を呼ぶべきです。このように自力救済は原則認められません。社会が混乱します。

  ★ 一般に郵便などで送れないものを、配達してくる → そもそも所持自体が禁止されていますが、それらの「もの」を配達するもアウトです。
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yukispica