裸足で鳴らしてみせろ

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裸足で鳴らしてみせろ

解説

寡黙な青年ふたりの愛と欲望の行方を、偽りの旅と肉体のぶつかり合いを通して描いた青春映画。「オーファンズ・ブルース」がPFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワード2018でグランプリを受賞した新鋭・工藤梨穂監督が、PFFスカラシップ作品として制作した商業映画デビュー作。

父の不用品回収会社で働く直己と、市民プールでアルバイトしながら目の不自由な養母の美鳥と暮らす槙。ふたりは美鳥の願いをかなえるため、直己が回収して手に入れたレコーダーで“世界の音”を記録することに。サハラ砂漠、イグアスの滝、カナダの草原など各地の名所の音を記録していく中で、互いにひかれながらも触れ合うことができない直己と槙。言葉にできない彼らの思いは、じゃれ合いから暴力的な格闘へとエスカレートしていく。

「オーファンズ・ブルース」の佐々木詩音が直己、「蝸牛」の諏訪珠理が槙を演じる。

2021年製作/128分/G/日本
配給:PFF、マジックアワー
劇場公開日:2022年8月6日

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(C)2020 PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PFF

映画レビュー

5.0音の映画

2022年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

いい映画には必ずいい音があるのだけど、音が褒められることはほとんどない。とてももったいないことだと思う。この映画を観れば、映画にとって音がいかに大切かわかる。音が想像力を刺激し、僕たちを映画の世界に連れて行ってくれる。この物語は、音の持つ「想像力を刺激する」力に着目している。
目の見えなくなった母のため、男は古い録音テープを持って世界中を旅して入院している母に送る。台湾やイグアスの滝、サハラ砂漠、アンテロープキャニオンなど。しかし、本当は彼は街を出ていない。砂漠の音は陸上グラウンドの砂場で、イグアスの滝の音は近くの滝でといった風に、工夫して世界の音を作り上げていくのだ。観客はそのことをわかっているが、テープから聞こえてくる音に耳を澄ますと、たしかにそこには砂漠が広がり、巨大な滝があるかのように思える。テープの音のシーンになったら目をつぶってみるといい。世界中を冒険している気分になれる。
映画なのに、目をつぶった方がいいシーンがある。これはすごいことだ。

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杉本穂高

2.5男二人のじゃれあいの繰り返し。

2023年7月19日
PCから投稿
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tochi06

3.5恋心

2023年4月7日
iPhoneアプリから投稿

 2人の青年の、友達になってからの段々と特別な思いに変わっていく様子が切ない。優しく触れたいが、気づかれてはいけないと思うのか、照れ隠しのように激しくじゃれ合う。まるでケンカのように。お互いに想っているのに決して踏み込まない。BLも多い近頃、逆に新鮮。
 直巳の父親、ちょっと良くないですよね。息子大事はわかるけど、もう大人なんだから、もう少し自由にしてあげて。それに直巳の貯金からカードで勝手にお金を引き出すなんて、ありえない。子離れしなくちゃ。そんなことがなかったら、直巳があんな犯罪しなくて済んだのに。
 別々の道に分かれていった2人のラストが印象的。

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アンディぴっと

5.0素晴らしい映画でした ずっと残っています

2023年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

素晴らしい映画でした
ずっと残っています

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