THE MOLE(ザ・モール)

劇場公開日:

THE MOLE(ザ・モール)

解説

「誰がハマーショルドを殺したか」のマッツ・ブリュガー監督が、デンマークの一市民が北朝鮮の国際的な闇取引(武器密輸)のネットワークに潜り込み、その実態を暴き出すさまを描いたドキュメンタリー。デンマークの元料理人ウルリクは、北朝鮮の闇を暴きたいという思いから、スペインに本拠地をもつ北朝鮮との文化交流団体KFAにスパイとして潜入する。コペンハーゲン出身で麻薬密売人の相棒とともに、独裁国家・北朝鮮に潜入した2人は、長年にわたる団体への貢献によりKFA会長の信頼を得、武器や麻薬を製造、供給する北朝鮮の国際犯罪組織の中枢へと潜り込んでいく。商談を重ね、契約を結んだウルリクは武器輸出ビジネスの実態を目撃。やがて自身もアフリカ某所での兵器と麻薬の密造工場建設計画に深く関わることとなる。ウルリクがひそかに撮影していた映像素材に、ブリュガー監督がナレーションやインタビューシーンなどを加え、完成させた。2020年秋に英国BBCと北欧のテレビ局で放送され、21年2月に「潜入10年 北朝鮮・武器ビジネスの闇」のタイトルでNHK-BSでも放送されて反響を呼んだ内容に未公開シーンなど追加している。

2020年製作/135分/G/ノルウェー・デンマーク・イギリス・スウェーデン合作
原題:The Mole: Undercover in North Korea
配給:ツイン
劇場公開日:2021年10月15日

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(C)2020 Piraya Film I AS & Wingman Media ApS

映画レビュー

4.0事実は小説よりも何とやら

2021年10月27日
PCから投稿

以前から噂には聞いていたが、これぞ聞きしに勝る怪作だった。まずもって北欧出身の主人公が見せる”人のよさ”に引き込まれ、彼を裏で操る本作の映画監督(多くの場面で声だけが聞こえる)の存在にも、下手なスパイ映画を見ているようにニヤニヤさせられる。これは緊迫感みなぎるリアル・スパイ・ドキュメンタリーというよりは、「これ本気でやってるの?」とでも突っ込みたくなるようなユルユルな状況設定とイマイチ信用できない登場人物が入り乱れ、いつしか武器取引をめぐる驚きの交渉現場へ足を踏み入れていくシロモノなのだ。蓋を開けるとなんと多くの人と国とが絡まりあって利害関係を生み出していることか。どうやらこの映画の監督と相手側の要人とは、過去作「レッド・チャペル」でも一悶着あった間柄だとか。そんな両者の関係性がどこかル・カレの小説におけるスマイリーとカーラのようで、目に見えないところで仕掛け合う様に思わず笑ってしまった。

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牛津厚信

4.0兵器輸出、麻薬精製など北朝鮮の闇ビジネスを暴く出色のドキュメンタリー

2021年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

デンマーク人なのに、何故か北朝鮮を支援する団体に加入した男に密着したドキュメンタリー。北朝鮮案件のドキュメンタリーは毎年数本出てきますが、どれも例外なく面白い。そんな中でも、本作はヨーロッパ人が主人公で、経済制裁に苦しむ北朝鮮が、どうやって闇ビジネスを営んでいるのか暴き出すというかなり衝撃的な内容が描かれています。最近(2021年秋)、北朝鮮が立て続けにミサイルを打ち上げていますが、この映画を見てハッと気づいたのは、あれはクライアント向けのデモンストレーションなんですね。ウチのミサイル、さらに高性能&モバイル打ち上げもできるようになりましたよ!ってね。

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駒井尚文|映画.com編集長

4.0すごかった

2023年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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吉泉知彦

4.0全てが規格外…

2023年1月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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KEI
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