猫は逃げたのレビュー・感想・評価
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人が人といる時の気まずさ
城定秀夫と今泉力哉のコラボ企画の今泉篇。城定篇がすごく面白かったので、期待して観た。
離婚の時に子供の親権を争うのはよくある話だが、飼い猫の親権という着眼点がまず面白い。そのワンアイデアでストーリーを作っていったような感じ。
城定篇は冒頭からアクションシーンだったが、今泉篇は、人と人との関係、会話のやりとりに、とことんこだわっていく。そこで浮かび上がってくるのは、人が人といる時の気まずさ。
画面づくりでも、人と人とをきっちり写し込んで、じっくり見せる。ただ、編集のリズムで見せるタイプではないので、冗長に感じてしまうところも。
クライマックスは、登場人物4人が一同に会する長回し。女性陣がやり合っている中で、じっと黙っている、あるいは突然立ち上がってお茶を淹れようとする男性陣の姿がいじましい。
全体として男性目線だった城定篇と比べると、今泉篇は女性目線と言えるが、女性陣のセリフ回しが自然ではあるものの、ところどころ聞き取りづらかったのは残念。
カンタとミミの演技は見事。「アガペーからエロースへ」の繰り返しが、一番笑えた。
今泉監督ファンです2
「愛なのに」も観ました。
今泉監督ファンです。
日常の普通の生活の中のありきたりなシーンなのに、刺さるセリフが好きです。
今作は、ホンワカした日常の雰囲気と、R15前提の映画なので、少し大人なシーンが良かったです。
猫好きなのでニヤニヤしてしまいました。
煮え切らない4人の感情が面白おかしくて良かったです。こっちもニヤニヤしてしまいました。
今泉監督が、刺さるかと言われれば、今回は刺さらなかったけど、映画として面白かった。
「愛なのに」の方は、あるシーンが刺さりましたが。
2人の監督がお互いに脚本を書いて、R15作品という縛りで映画を撮ると言う試みがとても良いと思います。
好きな監督が関わる映画を連続で観られるは幸せなことです。
やはり恋はうたかた
今泉力哉(監督) × 城定秀夫(脚本)‼︎
離婚直前の夫婦。
飼い猫をどちらが引き取るかで揉める夫婦。
それぞれの恋人。
恋人とのセックス。
やはり恋はうたかた。
辛口だけど腑に落ちる展開。
「恋が永遠に続けばいいのに」といつも思う。
それにしても手島実優さんの女子力はいったい‼︎
思わず職場のシーンで「近い」と叫んでしまった。
心の声がもれた。
猫好き必見の1作。
かなり面白くて終盤は1人でくすくす笑っていました。
かんたくん可愛すぎなんですけどΣ( ˙꒳˙ )!?
猫はかすがいだにゃあ。
もう1回みたい。
ベッドシーンはあんまりいらんかったな。
意味あるん?
ベッドシーンあるせいでえろ親父寄ってくるじゃん。ハゲ頭の短足で、椅子からはみ出て光ってる。頭動かすなやって思いながら見てた。
亜子のおっぱいは控えめで良かった。
「愛なのに」か良かったから こちらも期待大だったけど 裏切られるこ...
「愛なのに」か良かったから
こちらも期待大だったけど
裏切られることはなかった。
とにかくおもしろい!
作品の空気感もとてもよく
製作者のこの二人が組む作品が今後も出れば
ずっと追いかけていきたい。
#20 結局好きなんじゃん
離婚届に判を押すところから始まるのに、いつまで経っても別れられない夫婦のお話。
今時不倫相手が離婚して自分と結婚してくれるなんて信じる女がこの世にいるのか?
嫌だからこの発言がジェンダー差別なんだって(笑)。
泥棒猫と猫泥棒、言葉の順序を変えただけでこんなに笑える言葉はない。
泥棒猫は犯罪じゃなくモラルの問題だけど、猫泥棒は立派な犯罪だもの。
傑作ってわけじゃないけど、チラチラ笑える小ネタが詰まった作品です。
終始ニヤニヤしながら観ていられる
4人の男女の関係性を描いた作品。
どの登場人物も人間くさい所があり、それぞれのおかしな行動にニヤニヤしながら鑑賞することができた。
そんな4人が一同に介したシーンではニヤニヤが止まらない。
全員が居心地が悪いはずのシチュエーションだが観てるこちら側は無責任に楽しむことができる。
悪いことは徹底的に叩くべし。という「人間だもの」という許しがなくなってしまった最近の世の中に響いた。ヒトってそんなもんだよなぁと気持ちが楽になれる作品だった。
そりゃ逃げるわ。
R15の映画を今泉、城定お互い撮りあうという企画物で、城定脚本で今泉演出の作品。
話は「愛なのに」の方が面白かった。
エロは控えめ。
あんまり話をドラマチックに演出するタイプの監督じゃないから、、結果が別れるか、ヨリが戻るかの二択しか無いのがわかっちゃうと少し退屈する。
しかし脚本というか演出というか、会話は素晴らしくリアリティ、臨場感あり特に女子2人は良い味出してた。
で、どうなったんですか?猫の親権。
恋愛関係であるだけなら、くっついた離れたがドライでもいいけど、離婚の話が出て、譲れない事実もあって、なのに結果そうなる?、とまあ、それが僕の言い分。自分には無理。だけど、この結末はこれはこれで成立しちゃってるのがすごい。監督の力技。というよりは、かわし技。ひょろひょろっとして、𠮟りつけようとする気分もうまくいなされてしまうような。鰻のような。だってこれ、ギラついて生きてる40代や嘘ばっかりついてる50代の夫婦だったら、けっこうドロつくよ?なのに、なんだろうこの、ふんわりとした幸せを感じてしまうのは。アガペーでもエロースでも、言葉にするのはほんと嘘っぽいね。こむら返りしてツボを押さえて処置してもらって、ついつい泣いちゃう、そこにこそ愛はあるよ。嫌いじゃない。嫌いじゃないけどちょっとめんどくさい。
人と人の繋がりってなんだろう
監督も脚本も力のある方なので、ストーリーとしては予想している結末へ展開して行く安心感はあるけれど、その中に笑いあり「あー、それそれ!」と言った頷ける部分あり(足がつった時の対処の仕方とか、そこで涙ぐむとか)、飽きることなく観られました。
パートナーと鑑賞後の意見が割れたのは、作品の意図は何処にあったのだろう?であり、私はタイトルが(猫「は」)で(猫「が」)では無かったことから、猫的な、厄介なものとはつかず離れず(例えば4人で言い合う際の男性陣の言いぐさなど)な位置関係かな?と思ったのですが、パートナーは作品の中で何度も繰り返される「アガペーとエロース」が、あの夫婦の在り方を象徴していたのでは?と感じたそうです。
どちらが正しいとかではなく、どんな作品も捉え方は様々なのだなぁと改めて感じました。
ドロドロせず、会話劇としても楽しめる作品だと思います。
カンタとミミ
座っている俳優
長回し
それだけで、今泉力哉監督ですねーってなる
人間に振り回されている
カンタ(猫)
河原でミミに会えた時に泣きそうになった笑
あの四人の並びシーン
あの四人の並び順
監督悩まなかったかなぁと思った
あの並びで良い?
奥さんの隣、不倫相手で良かった?笑
とある夫婦に振り回された2人がくっついてしまうのねー
なんか
みんな
不幸にならなくて良かった
映画のナレーションは瀬戸康史君だったか笑
これからパンフ見よう😊
不思議な後味
大きな波は無く強いて言えば最後に今泉監督らしいワンカットのシーンが波でしょうか。男女4人の素直で愚かな日々を2匹の猫さんが見守ってくれる。いわゆるダブル不倫だけど暖かくホッコリとする不思議な後味。悲くて泣いていても側から見れば滑稽で笑えたりする。そんな日々の連続の中に愛おしい瞬間が必ずある。猫は鎹ですね。なかなかの名演技で主演賞は猫さんかも。。。
猫は逃げるがキャラバンは進む
「猫は逃げた」離婚届に判を押すシーンから始まり、猫の親権を巡って物語が動き出し、夫婦と不倫相手の4人の優しさと身勝手が物語を転がしていく。猫は逃げても愛は帰って来るのか。クライマックスの最高な長回しシーンに泣きながら笑う。
個人的には広重のダメさが発揮している、亜子に詰められるシーンや足が攣った亜子の足を広重がマッサージするシーンが好きでした。ちょっと既視感があったりするので。
今泉監督!動物ものってこうじゃないです!
2022年劇場鑑賞71本目。
恋愛映画の天才今泉力哉監督最新作。
はっきり言って監督のファンなので評価甘めなのはお断りしておきます。
この監督のすごいところは毎回違った題材で描く所で、今回は動物もの。
いや、動物映画の動物って人と人の架け橋になったり、人間の思惑とは別に動くことで愛おしさに気づいたりする描写がされるんですけど、いや猫の使い方そうじゃねえんすよ今泉監督!
まあここらへんは多分わざとだと思うので一応ツッコんでおきますが、ダブル不倫という本来なら唾棄すべき恋愛をこれほど微笑ましくかつ共感できるよう描けるのはさすがですし、終盤の会話劇はもう爆笑でした。いや〜最近ちょっと往年の面白さ薄くなってきたかな、と思っていたらこれなので、ますますファンになりました。
アガペーはエロースに
非常に楽しい会話劇のコメディでした。
猫はかわいいし、猫は勝手に逃げるし、猫のおかげでみんなまるくおさまるし。
猫しか勝たんです。
ちなみにタイトルは、思いついたこと書いただけです。気にしないでください。
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