劇場公開日 2023年2月17日

「何事もシンプルが一番」アントマン&ワスプ クアントマニア regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0何事もシンプルが一番

2023年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

難しい

身体の大きさを変えられる&アリを操れる、というシンプルなスキルを貫き通すアントマンは(今後は分からないけど)、スキル限界が天井知らずになってきてるアイアンマンやスパイダーマンら他マーベルキャラよりも好きだ。ただ今回は劇場公開から半年以上空いてようやくVOD鑑賞。観る気が起きなかった理由は、新フェーズの第1作目という事で色々な舞台ルール説明が入りこみ過ぎてそうだと思ったから。
案の定、量子世界が絡んだストーリーは世間の不評通り複雑だったし、「アントマン」シリーズ最大の魅力だと思っていた、ルイスを筆頭とするスコット・ラングの仲間達とのオフビートギャグが、サノスの指パッチンのごとく排除されてて画竜点睛欠きもいいとこ。何よりも量子世界のルックが『スターウォーズ』のタトゥイーンとかジオノーシスっぽいのが気になった。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』もそうだったけど、ディズニーに取り込まれて以降、何もかもスターウォーズチックになってないか?
MCUは、五つ星評価でいうと星5はいかなくても2.5は固いみたいな、観て失敗したとまでは思わせないギリギリの及第点を保つ作品づくりを心がけている感がある。確かにウェルメイドだし、本作も全く楽しめなかったわけではない。ただドラマシリーズも観ておかないと分からない部分が出てきてる点で、MCUへの興味がどんどん失せてしまっている。
要はフェーズやら征服者カーンやらも絡めなくていいので、アントマンやその仲間達がもっとキャッキャイキイキできるシンプルなストーリーを見たいんですよ、こちとら。

regency