劇場公開日 2023年1月20日

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「英語が出来る人とそれ以外」エンドロールのつづき りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0英語が出来る人とそれ以外

2023年3月19日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

インドの田舎町で暮らす9歳の少年サマイは、学校に通いながら父のチャイ売りを手伝っていた。バラモンの家系で、厳格な父は映画を低俗なものと考えているが、信仰するカーリー女神の映画だけは特別だと言い、家族で映画を見に行った。初めて経験する映画の世界に心を奪われたサマイは再び映画館に忍び込んだが、チケット代を払えず追い出された。それを見た映写技師ファザルは、料理上手なサマイの母が作る弁当と引き換えに映写室から映画を見せてくれた。サマイは映写窓から見る様々な映画に引き込まれ、自分も映画を作りたいと思うようになった、というインドの映画監督の実体験に基づく話。

カーストの頂点、バラモンの家系なのにチァイ売りに落ちぶれた家族が不憫だと感じたが、下からのし上がっていく人もいれば、上から落ちていく人もいる。家柄なんて現代では役に立たないものだとつくづく思わされる。インドで英語の出来る事を重要と考えられているのもよくわかった。
お母さんの作る料理はどれも美味しそうだった。
サマイ役のバビン・ラバリが魅力的だったし、お母さん役の女優は美しかった。

りあの