劇場公開日 2023年1月20日

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「映画への愛に溢れた作品」エンドロールのつづき まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画への愛に溢れた作品

2023年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

監督のほとんど実話という本作は、「ニューシネマパラダイス」を彷彿とさせる映画に魅せられた少年の物語。
かなり過酷で娯楽がない暮らしの中に、主人公サマイに差した光である映画。どれだけかけがえのないものなのかが、直向きなサマイの姿勢から伝わり、胸を打ちます。
インドの田舎町という閉鎖的な環境下にあり、家族や友人との関係も、日本でしか暮らしたことがない私から見るとかなり特殊。文化的にも理解し難いところもありましたが、映画に触れることで煌めく目の輝き、逆にクライマックスでの虚しさが主演バビン・ラバリくんの素晴らしい演技により体現されていて、じわーーっと心が熱くなっていきました。

ちょっとアート的な要素が思ったより強く、じーーっくり描くわりに意味を感じるのが難しい場面も多いため、観る人は選ぶかも。
とはいえ、監督の映画愛に溢れた温かく熱い作品でしたし、少年たちがとても可愛かったです。

まだまだぼのぼの