「中途半端な実写化の典型例」かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5中途半端な実写化の典型例

2021年8月22日
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原作はスピンオフも含めて単行本全部購入しています。原作は未完ですが、ある程度の区切りはついているので今回の映画でファイナルとうたってもまあなんとかなるのかなと思って観賞したのですが・・・。
このシリーズの最大の特徴といえば、イケメンの中でも最も声がガッサガサの平野紫耀と、美少女の中でも最も声がガッサガサの橋本環奈のカップリングで、そこだけはちょっと面白いのですが、白銀という名の通り綺麗な銀髪の主人公が前作に続いてパツキンなのは品位に欠けるところから始まり、原作ではマスコット的立ち位置の藤原書記が生徒会女子の誰よりも背が高い違和感、クーデレ女子の伊井野ミコの単なる藤原書記の子分感等々ドラマではない分ある程度は仕方ないとはいえ、それなら中途半端に原作のエピソードを使わずオリジナルエピソードで勝負して欲しかった気がしましたが、いざオリジナルで勝負したラストエピソードのひどさを考えるともっとひどいことになっていたのかなとも思いました。

前作がかなり不評のようですが、中途半端に原作要素盛り込んで破綻するくらいなら前作のように白銀とかぐやの攻防に特化した方が尺の決まった中での映像化としては正解だったと思います。
なんで無理に完結させようとしたのか、もう一本あればもうちょっと原作の良さを出せたのではないかと思いました。

ガゾーサ