浅草キッドのレビュー・感想・評価
全133件中、61~80件目を表示
とんでもないものを観てしまった
笑われるんじゃねぇぞ、笑わせるんだ
客になんぞ媚びることなく崇高に、芸人として生きることを誇りとした深見師匠。
原作も未読でマルチに活躍される今のたけしさんしか知らなかったので、こんなお師匠がいらっしゃったなんて初めて知りました。
影響力のあった、今は亡き方を演じるって本当に重圧なのだろうと思うけど、まだまだ現役で活躍する方を自分が演じるって重圧どころじゃないと思う。
それなのに大泉さんと柳楽さん、もうご本人ですかという演技。天晴れとしか言いようがない。特に現在のたけしさん役を柳楽さんがやっていらっしゃるというのは後から知り、ハァァ!と思わず言ってしまいました。どうりでご本人の名前がクレジットされないわけです。お陰で2時間があっという間に過ぎるくらい没入してしまいました。
配役、脚本、主題歌など全てがプラスに働いたのは劇団ひとりさんの監督としての素質とたけしさん愛あってのことかもしれない。でなければこんなに心動かされてないです。
でも不思議と鑑賞後はずるずる引きずらないさっぱりとした感覚なのはなんでしょう、今も芸に生きるたけしさんを描いてるのに湿っぽくなってどうする、というようなひとりさんの芸人魂を勝手に感じてしまいました。
浅草キッドと主題歌聴きながら原作読んでみようかな。
映画館で公開せよそれが筋だろ?
映画館で予告をやっているくせに映画館では観ることができないなんてそれでも映画だというのか?フィルムで撮影しなくなってサイズもほぼ同じになった今日における映画の定義とは24pであるかどうかだけなの?
評判どおりすごく良く出来ているし浅草の東洋館(フランス座)には少し思い出があり門脇麦と柳楽優弥の別れの場面にはやられたけれどストリップなのに裸を出せないジレンマは決定的にマイナスであまりに優等生過ぎて視聴中に2度も宅配のピンポンに中断されたこともあり映画館の暗闇にこだわっている自分としてはやるせない。同じテーマで「浅草キッド」を主題歌に戴いた「火花」の方が総合点では負けても何カ所かにぐっとくる映画的感動があって10倍好きである。
マーチン・スコセッシが「アイリッシュマン」を撮った時もなんでNETFLIXなの裏切者と警戒したが今度はいよいよとどめを刺しに来ている。映画館をつぶしてはいけないでしょお得意のドラマと映画で棲み分けすれば良いではないか、暗闇に一定時間拘束されるでかいスクリーンが絶対に必要なのである。
エンドロールもお洒落
2022年1作目。
(自分の勝手なこだわりで、映画館で鑑賞した作品をレビューの対象に、と思っているけど、今回はNetflix作品)
『浅草キッド』。
キネマ旬報にも特集記事が出ていたし、ちょっと観てみましょ、と観始めたら止まらなかった。
劇団ひとりさんが7年前から撮ろうとしていた、撮るなら自分だ、と思っていただけあって完成度が高くて、観ごたえがあった。大泉洋さんの色気が半端ない。俳優・女優さん達がみんな光ってた。
エンドロールのアニメーション、桑田佳祐のタイトルソングまで贅沢な作品。
お正月に観てよかった。
劇場の良さ
映画でも映画館で観るのとテレビで観るのの違いぐらいあるのかしら?
演芸を舞台で観ることは今までなかったけれど
ミュージシャンのライブもたしかに生歌は良いですし
この映画をネトフリでテレビで観ながら
舞台芸人の師匠の事を考える
矛盾しているようだ。
元旦の今日
特番で生放送のお笑い番組を
なんとなく見る気になれなくなった
関西人の私は漫才ブームが来た時に
関東で漫才がわかるのか?と思ってたけど
寅さんだとか笑点だとか
そんな笑いが関東なのかなと思ってたけど
笑いをこえて
感動した映画でした。
柳楽優弥と大泉洋
最高ですね
大泉洋と劇団ひとり
相性いいのかな
大泉洋さんの映画はいいのが多いけど
これも晴天の霹靂も感動しました
たけしに師匠がいたのだ。柳楽もすごく良かづたし、大泉も。 師匠に指...
たけしに師匠がいたのだ。柳楽もすごく良かづたし、大泉も。
師匠に指がなかった話。
どんな不幸な状況も笑い飛ばす、江戸っ子的笑い。粋だ。
笑いでつながる師弟愛
フランス座を辞めた時点で、師匠とは縁が切れて、そこからどうやって関係を修復するんだろうと思って見てたけど、そんな次元じゃなかった。
もともと関係は壊れていなかった。
その師弟愛は本物。
たけしも、師匠との関係が壊れていない自信があったから、あの最後の日、師匠に会いに行ったのだと思う。
その自信は、たけしの初テレビの日、自分の漫才を貫いたところから来ていると思う。この芸なら、師匠は分かってくれる、その自信があった。
あのシーンで、タップダンスをしながら過去の映像がフラッシュバックするのは凄かった。ああいう演出はとても好き。
主題歌桑田さんだったら絶対良い映画説。
ビートたけしさんが駆け出しの頃過ごした浅草フランス座で出会った師匠との絆の話。
前半は夢追い青年タケシの成功物語が始まるように見せてるけど、割と最初から切ない。タップダンスを練習するタケシと既に完璧にかっこいい千晴のダンスが同時に見せられるように、タケシはフランス座に来た時まだまだこれから上がっていくひよっこだけど、フランス座の人達はその時が絶頂あるいは絶頂を超えてしまった人達。
そしてタケシが売れるにつれ視点は師匠に移り、苦しい生活を見せられる。この「平家物語」から続く日本人が大好きな栄枯衰退みたいな話ってよくあるっちゃあるんだけど、これが実話なのが凄い(いや平家物語も歴史だから実話っちゃ実話か)。師匠の最期も劇的で、まさに"面白い死に方"だった。
人の栄枯盛衰だけじゃなくて、舞台からテレビへと移る時代に取り残されていく演舞場の要素も盛り込まれていて、その話をテレビより配信と言われるこの時代Netflixオリジナルで配信してるってのがまた皮肉。そしてツービートがテレビで使えるネタにしろと言われるシーンがあるけれど、テレビで出来ないことをやるのが今はNetflixっていう。
もちろん舞台には舞台の良さがあると思うけど、テレビには出てなかったので師匠こと深見千三郎さんの映像がほとんどないのが残念。後世にその人を伝えられるのがやっぱりテレビとか配信の良いとこ。
あとは冒頭タケシの顔がドアップで写って本当のビートたけしか思うほどリアルな特殊メイクだったけど、やっぱり動いてると結構不自然だったな(笑)『ウィンストン・チャーチル』にはまだ及ばないか。個人的にまだ生きてる人だからここまで寄せなくて良いのではと思うんだけど。私的にめちゃくちゃ似せる必要があるのって既に亡くなってる人のイメージ。
完璧な布陣に劇団ひとりの”たけし”愛
原作の濃厚さはもちろんの事、キャスティングがすばらしい。
キャスティングされた役者たちが最高すぎる。
柳楽優弥の北野たけしっぷりは、最初やりすぎかなと思うも、慣れるにつれ乗り移ったようにも見える。
監督・脚本を務めた劇団ひとりの北野たけし愛もすごく感じた。
師匠である”深見”と弟子の”たけし”の師弟愛に涙が流れる。
名作の風貌
物語の展開も演出もこれ見よがしではなく、とても上品に洗練されていながら感動的でもあり、見事でした。
柳楽優弥はビートたけしの存在感を身に纏って神がかり的な演技。しくざ指導の松村邦洋もご満悦なのでは。
さりげなく現在のお笑いへの批評にもなっていましたね。
単純に面白かった
劇団ひとりは、芸人としてのキャラも好きだから彼の映画もほぼ観ている。浅草キッド、タイトル通り、単純に面白かったです。大泉もいい味だしてたし、柳楽は、さすがの演技力で安心して見ていられる。見て損はないです。あえていうならこの作品の監督は、言わずとしれた超映画フリークの「ひとり」、歴代の邦画、洋画の美味しいとこをとってます。見ていてこの感じどっかで見たぞ感がある。まぁそれは、それでいいですがね。
柳楽優弥の演技がよい、泣き笑いエンタメ作品
柳楽優弥の演技が素晴らしい。ちょっとモノマネやり過ぎ感はあるものの、短い2時間で観客が入っていくにはこれくらいの演出が必要か。
ストーリーは笑わせ泣かせでよくできているのだが、少し綺麗過ぎで、個人的には70年代の暑苦しいドロドロ感が欲しかったけど、いま食するには胃もたれもなく、すっきり泣き笑えるエンターテイメントで、ちょうどNETFLIXで公開された時期もあいまって、年末年始の豪華特番ドラマをみたような印象でした。
今の”ビートたけし”としての芸人としての教えや生き方が見える
“お笑いBIG3”の1人ビートたけしのフランス座での下積み時代から、漫才ブームで駆け上がるまでの北野武と師匠である深見千三郎との日々を描いた作品。
常に芸人ならボケて笑わせる師匠の教えを今でもやり抜くたけしさんの姿勢に、この映画から今の”ビートたけし”としての芸人としての教えや生き方が見えたような気がした。
そして最後の最後まで師匠も何を言われても、師匠が笑いでおとすところに芸人としての1本筋が通っており観ていて気持ちよく感動した。
いま無茶苦茶やっているたけしさんにも、下積み時代があり、初舞台があり、こんなにも最初はおどおどしていたかと思うと初々しさとその新鮮さが微笑ましいなと思った。
またお笑い芸人の人生を描いた映画だが、序盤は芸を磨くためタップダンスに勤しむシーンはミュージカルを観ているようでよかった。
本作にはお笑い芸人なら為になる名言がたくさん出てくる。また芸の道だけでなく、自分と真摯に向き合うことを教えてくれると思った。
個人的に歌の「浅草キッド」が好きなので2回も流れてよかった。特に2回目の歌に合わせてフランス座を歩きながら回想する長回しのシーンは良いなぁとしみじみ思った。東洋館の昔の歴史の一部を通して笑いの1つの歴史をみれるのも良かった。
芸人の養成所が増え、師弟関係での芸の教えが少なくなる今、こんな2人のような師弟関係の芸人は今後生まれてくる機会が少ないのかな…と思うと少し悲しさを感じた。
“鯨を食って、芸を磨く”浅草の捕鯨船に足を運びたくなった。
ビートたけしの大ファンである監督・劇団ひとりのビートたけしへの尊敬と愛が観られる作品だなと思った。
お笑い好きなものとして観てとても良かったと思えた。
M-1やそのアナザーストーリーの時にネトフリがうったCMも芸人に向けたメッセージになっていてとてもよかった。
たけし気持ち悪い。。
初め本物??とおもって、すぐいや違う、とわかった時に特殊メイクが凄すぎてなんか気持ち悪かった。全面写さないほうがよかったかなーと。柳楽くんはたけしに見えたし、渥美清もそう見えた。土屋も良かった。全体的にキャストがいい。奥さんが鈴木保奈美はちょっと年齢的に無理あるかなーと思った。芸人としてのプライド、後輩への見栄。難しくて辛い。
古き良き昭和という時代
個人評価:4.1
人々が学生運動など政治に関心を持つ時代から、文芸やTV、笑いに興味が移り変わる変化の時代。そんな狭間を生きた師匠と弟子の物語。師匠は取り残され、弟子は次に進む。そんな切なく笑いに包まれた物語。
劇団ひとりの作品は初めて見たが、脚本も素晴らしく、味わい深い作品を作れる監督だと正直驚いた。
大泉洋、柳楽優弥の演技も素晴らしく、古き良き昭和という時代も感じられた。
泣く。こんなに切なくて面白い映画は久しぶり
原作を読んでいて本人以外の役者さんが出来ないって、勝手に思い込んでました。
たけしさんは、昭和のヒーロー。僕らに笑いを教えてくれて元気をくれた神様です。
アニメ全盛の時代に皆んなに絶対見てほしい、これぞまさに映画。
何回見ても泣ける。
全133件中、61~80件目を表示