劇場公開日 2021年1月22日

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「面白い。」KCIA 南山の部長たち 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白い。

2021年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

とても面白かった。
なんとなく、最後に流れる本物の映像で言っていた
疑心暗鬼になって、と言うのが真実な気がするが(本人は
否定していたけど)
そこに映画ならではの忠誠心と真の愛国心(本当にこれで
良いのか?)との間で葛藤する男の姿を付け足して
とても見応えある映画でした。

イ・ビョンホンの男が決意する時の静かに流す涙は一級品。
よっ!待ってました!と言いたくなる男泣きでした。

小難しいかと身構えたけどとても観やすかったのも良かった。
閣下がもっと憎たらしい顔だったらもっと乗れたなと思い
ました。「弁護人」のクァクドンウォンが超絶嫌な奴だったので、役が交代でも良かったのかなと個人的には思います。

民衆のために暗殺をすると言う決断に至るのだけど、
結局民主化ならず軍事政権となり80年代の光州事件に
繋がって行くのかと思うとなんとも言えないなと思いました。

信じて良いのか悪いのかつかみどころのない閣下。
閣下のイエスマン。
告発する者。
男に利用される女。
決断に揺れる主人公。
みんなキャラが立っててとても面白かったです。

奥嶋ひろまさ