劇場公開日 2021年11月19日

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「アジア各国で活躍する俳優、歌手、モデルが集結」COME & GO カム・アンド・ゴー あささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アジア各国で活躍する俳優、歌手、モデルが集結

2021年8月24日
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笑える

知的

難しい

2020年の東京国際映画祭で鑑賞。
大阪キタ(梅田界隈)を舞台に9カ国の人々が紡ぐ、多言語が飛び交う群像劇。撮影されたのは2019年春、平成から令和に変わるなか、かつてインバウンド需要によって盛り上がりを見せ、多くの外国人でひしめいていた。
本作はそんな2019年の大阪を舞台に、外国人と日本人の触れ合い、“共生”をテーマに物語が描かれている。外国人の労働問題、女性の貧困、水商売や風俗、アダルトビデオ業界などといった「日本のエロ産業」なども盛り込みながら、センシティブな内容をコミカルに軽やかに描き出している。

本作を手がけたのがリム・カーワイ監督。「新世界の夜明け(2012)」「Fly to Minami恋するミナミ(2013)」に続く大阪三部作の最終作とのこと。マレーシア出身で日本にも長く住むリムカーワイ監督ならではの鋭い視点で描いている。次々と展開される物語と登場人物もあってか160分という長さを全く感じさせない。
かつてのように外国人が行き来できなくなった今だからこそ、本作が心に響くのかもしれない。

あさ