哀愁しんでれらのレビュー・感想・評価
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本当に『狂気』なのは誰か
予告の映像や『狂気のヒロイン』とのコピーに引っ掛かりがあり、試写のいい評判が聞かれたうえ、たまたま私が朝ドラや映画などで土屋太鳳が出ていた事は知っているが、何故かほとんど観た事が無かったから渇望感があり鑑賞。(世間一般とは逆かも)
父親役の石橋凌がブリヂストンの自転車屋とはシャレが効いてるなとショウモナイことを思いながら、前半は後のシンデレラストーリーを際立たせるため不幸の連鎖がいささか軽薄にテンポ良く描かれる。
この映画のキモは後半。狂気のヒロインとあるが主役の小春は当初はどちらかといえば振り回される役(最終的には小春も狂気のヒロインに昇華するが)で、本当に『狂気』なのは誰か、どうしてそうなってしまったのかというところが見処。
ふとした処に張り巡らされた伏線がやがて問題につながっていく構成や、主要キャストの力量を最大限に感じさせる演出に惹きつけられ最後まで目が離せない。久々に“映画”を観たという感覚を味わった。
何故子どもがこんな性別に、、、?
田中圭演じる父親は幼少期に同じような経験を持っているが、それとが上手く繋がっているとは感じなかった。
スタートのシンデレラストーリーは、とにかく田中圭がかっこよかった。
その後の変貌もすごく狂気的だったが話が淡々としていた。
"衝撃的"に描かれていない、という衝撃。
予告を見て、シリアスでズドーンと重くて辛い映画なんだろうな、と思っていた。
しかし実際に観て終わってみると、どちらかと言うと幸福感のようなものの方が多く心に残っている。…でも…アレ?と違和感も感じる。小さい子どもの姿を見るとゾワっとする。そんな映画でした。
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「それ変だよ」って言われたことがあります。きっと、大なり小なり誰しもが言ったり言われたりしてるんじゃないかと思います。
この家族の3人も、偏っている所があり、個性が強いなと思う部分がある。それを踏まえた上で、どこにでもいる人。
誰かが悪人とか、サイコパス…という訳ではなく。
絵の具の色はどれも綺麗なのに、筆を洗う水はいつの間にか濁っていく。そこに境目はない。また色を足しても、すうっと、音も立てずに濁っていく。
そんな風に、順接的に、ごく自然に、自分たちが幸せになれることを目指した結果、衝撃の事件を起こす。まるでおとぎ話かのように、美しく。
この衝撃に思考が追いつくまで、直ぐは言葉が出ませんでした。
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最後の展開に、また魅せ方に共感できない!と思う方もいると思います。誰かが悪人で、サイコパスで…と思った方も。
もちろん、どう捉えるのも自由なんですが、
どうか、次観る機会があれば、この家族3人に愛を持って、信じて、寄り添って見ていただきたいなと感じました。きっとまた違った景色が見えるのではないか、と思います。
これは余談ですが…
どれだけフラットな視点で観ようと思っても、バイアスがかかる、なんとも秀逸なシーンが出てきます。2回目以降観る方は、そのシーンの凄みに注目するのも面白いと思います。
誰も否定できない
誰にでもある、愛されたい愛したい、家族になりたい。
それだけなのに、どうして。
私は主人公の小春を否定はできない。
絶対にしてはいけないこと。小春にもわかってたはず。
どこで間違えた?どうすれば良かった?
私には答えられない。
タダ見ですが
映画を原案にした小説を読んで鑑賞をした。まだ小説の方がましだったかな。土屋太鳳の演技力と、ストーリー(シンデレラ)の悲壮感不足、整合性?なんかが疑問点かな。もっと娘のヒカリの異常的な映像が欲しかった点もあった。まあ、6ミタの鑑賞クーポンだから贅沢は言わないけど・・・。
母親とはこうあるべきという固定観念の怖さ
予告を観ると、幸せに固執した主人公の悲劇を前面に押し出してますが、私が観た感想は幸せではなく、正義への固執の怖さだと思いました。主人公の正義とは母親とはこうあるべきだという、固定観念でしょうね。
ラストにとんでもない事をやらかすんですが、そこはサラッと抑えられてて、そこにたどり着くまでの過程が丁寧に描かれてます。さすがにラストのアレは無いだろ!とは思うんですが、その一歩手前までの狂気がリアルだと思うんですよね。この作品はラストのオチを期待する作品ではないのです。
良かったと思います
普通に、作品として、楽しかったですし、土屋太鳳さん、田中圭さんの演技も良かったです。
今年の邦画の中では、良かった方だと思います。
ただ…
ヒカリちゃんに対する嫌悪感は、残って、何とも後味が良くなかったです
やっちゃえ、大量殺人
幽霊よりも人間の方が怖いよ系の作品でした。
主演家族3人の演技力はさすがと言わざるをえなかったです。特に表情作りが素晴らしいです。良い意味でとっても不快になりました。
ただ前半に敷いたインスリンがそのまま最後に繋がってしまったのでもったいなかったです。凶悪事件が平和ボケみたいな感じで終わってしまったので。
題材が難しい内容なので、これを演じ切った演者に賞賛を贈りたいです。
鑑賞日 2/5
鑑賞時間 12:15〜14:20
座席 G-10
怒涛の不幸から大反転。の後の垂直落下。からの???
イヤイヤ。さすがにやり過ぎではないかと。
「怒涛の不幸」パートはテンポ良くて適度にPOPで面白く。「反転のシンデレラストーリー」は、その後に向かっての伏線だと思いながら眺めてるのでイーブン気分。からの「ダークに向かって真っ逆さま」パートが、正直言って、アレです。
土屋太鳳がいきなり正気を失ってるしw
唐突感アリアリでした。無理矢理感デカ過ぎです。ちょっと、そこ、行き過ぎw
夫婦が完全に正気を失って行く様を、一つ二つエピソードを追加して、時間を掛けて描写してたら、違う印象になってたのではないでしょうか。
などと思いました。
しかしですよ。山田杏奈には10年後、どんな役回りが回って来てるか心配になるくらい、女子高生役がハマってましたw
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万人にはお勧め出来ないけど、結構好き。midnight madness部門としては高評価だすw
小春は妻として、母親として、何が出来るかを必死に考えます。隠し持っていた彼女の残虐性の発動は、「良い母親になる事が幸せな事」と言う、潜在的な強迫観念の顕在化に他ならず。
大悟が列車に轢かれるところを見ようとした小春。あの時、列車が"たまたま"下りだったから、上りの線路に倒れ込んだ大悟の命は助かっただけ。仄暗く燻る何かが自分の内側にある事を、小春は気付いていない。
インスリンを注射された女の子がヒカリヘの手紙を小春に渡します。ヒカリへの優しさが滲み出る手紙を見ても、小春には後悔の念は起きませんでした。ヒカリを学校に通わせたい。だから、ヒカリが拒絶するクラスメイトなど不要なの。一人も要らないのよ。
的な。
「残虐性の発動」に至る下りが薄い、と言うか、素早すぎるところが、個人的には「惜しい!」って思いました。
いずれにしても土屋太鳳、やっぱり上手いわw
良い女優さんになりましたw
来週は芳根京子です。彼女も楽しみです!
意味わからん、狂ってる!
ある夜、主人公の小春(土屋太鳳)に不幸が重なる。おじいちゃんが風呂で倒れ、お父さんはビール飲んでたけど、車運転して病院まで運んでた時に飛び出した自転車を避けようとして事故を起こし車は大破し、飲酒運転で捕まり、みんなでおじいちゃんに付き添い慌てて家を出たから蚊取り線香の火により自宅が焼け、小春の仕事場でも不運が重なってて、自暴自棄になってる時に、酔っ払って踏切内の線路上で倒れてた医師の大悟を助ける。
金持ちで優しい大悟と子供のヒカリを含めデートし、プロポーズされ、結婚し、不幸のどん底から幸せになったと思ってたが・・・という話。
途中までは面白かったが、大悟の子どもヒカリが不気味な行動をしだし、最後は・・・なんじゃこりゃ!でした。
TSUTAYAグランプリ???らしいが・・・
訳のわからんラストを見せられてどう感じれば良いのかわからなかった。
ヒカリ役のCOCOがミニ江口のりこみたいで、気持ち悪くて腹黒い小学生をうまく演じてた。
高低差が激しくて最高!
公開初日おめでとうございます。
公式さんからの場面画像や動画の投下がありつつ(ダンスシーン以降は避けてました🤣)、それらをぶっ飛んで超えるすごい作品でした。
みんなが少しづつ黒くて、でも決して真っ黒じゃない、なのに、どうしてこうなった?というのが2時間足らずで、流れるように展開されました。
役者さんたちの演技力、脚本の良さ、小道具の隅々までキャラクターの人となりがわかるものでした。
最初は、本当にシンデレラストーリーのような展開で、あのダンスシーンで『めでたし、めでたし』で結ばれていた物語のその後の怒涛の流れ!
大悟やヒカリちゃんの見えていなかった部分、それに翻弄される小春は必死に反面教師の自分の母や、児童相談所やニュースで目にする酷い母親のようにならない!『理想の母親』になる!ともがけばもがくほど、姑の『母親になるというのと母親であるということは違う』という言葉がのしかかってきているようで、見ていて苦しかったです。
本当に、これまでの土屋太鳳とは全く違う『小春』という女性が、ここ最近の田中圭のイメージとは違う『大悟』やヒカリと出会って、家族や周りを巻き込みながら最後にたどり着いた場所を、もっともっと見届けたいので、また近々必ず観ます!
Shabby Princess!!!!???
まあまあまあ。(笑)
子育てしていると。なんかわかるようなどうなのか。(笑)(笑)
もう一人一軒で、ベーシックシンカム世代にはどーでもいいのかもしれませんが。(笑)(笑)
家族という過去の最小単位のなかのゴートスケープ役のあがきというかどうなのか。(笑)
ある意味、みんな必死なのかどうなのか。(笑)(笑)
まあ生物というか動物は大変なんだなーーとか。(笑)
生存確率はかつてはかなり低かったぞーーーーとか。(笑)
鮭の産卵とか。(笑)
なんかそんな、サバイバル的な。(笑)
宇宙開拓世代には関係ないかもしれませんが。(笑)(笑)
昭和世代向けなのか。
平成のおっさん、おばさん向けなのか。(笑)(笑)
令和世代は観ない方が良いかと。(笑)(笑)
太鳳ちゃんの今後含む全キャリアで恐らく一番の問題作
面白かった!と言うのがはばかられるレベルの衝撃的なラストです。園子温作品でも体験したことありません。
まず本作のチャレンジ精神に拍手を贈ります。作り手がコンプラを気にし過ぎたり保身に走ったら作品はどんどんつまらなくなると思うからです。
また倫理的な問題を指摘する人もいるかもしれませんがどんな作品を鑑賞しても理性的に楽しめることが最も健全だと思います。
そして鑑賞後に自分の先入観や偏見、価値観が刺激され友人や知人と作品について話したくなるのが自分にとって観た価値があったと言える作品です。
この世の全てを敵に回しても大切な人を守る。
歌詞でよく聴くフレーズです。本作でも父親役の田中圭が口にします。それを実践することがどれけ異常なことか本作では観せてくれます。
愛や正義は立ち位置によって姿を変えると言われます。モンスターペアレントも本人と第三者では捉え方に大きな隔たりがあります。
コロナ禍の日本でも為政者と医療従事者、自治体と飲食店など立場が変われば全く意見が異なると思いますが、自分の世界だけが全てではないと気づかせてくれた大切な作品です。
金をとって見せている、詐欺的映画
原作が駄作過ぎるのか?
映画脚本が最悪なのか?
作品企画から映画愛好家を騙す企画だったのか?
この映画は見終わって作品を振り返って、騙されてチケットを買いロードショー初日に観てしまった己の情けなさ愚かさを痛感している。
物語にひねりもなにもなく、これで終わり?
お金取って観せる価値あるの?
兎に角、疑問符だらけの消化不良しかない、史上最悪と思う作品。
観たあとに、これほど怒りを覚えた映画はありません。
これから観ようとして、参考にしようとしている人は、絶対に観ないほうが良い。
採点は、ほんとうはマイナス点
白馬に乗った王子様<馬刺しを食べるお医者様
小学2年生の娘を持つ開業医と結婚した女性が、その家庭の「母親」になる話。
市役所で児童福祉の仕事(児相?)をする26歳の女性が、怒涛の不幸に見舞われた日にシングルファザーと出合い巻き起こって行く。
不幸の連続をみせる軽妙な展開から、娘の誕生日のプレゼントの後のミュージカルかアニメの様な凝った演出にと、キャッチーな序盤戦。
ニャンニャンて久々に聞いたわw
そして教室で泣く娘の様子からそれは始まって行き、怖いというより不気味だったり、鬱屈としていたり、連ドラとかでありそうな沼にハマっていく展開は序盤とのギャップもあって、良い意味でとても気分が悪くなる。
家に戻ってからの件は主人公の計算か?そして帰路の車中以降は夫婦でそれまでの経緯を全て共有したのか?と思わせての…えっ!?まさかのそんなオチ!!?こ、これってコメディだったの!!!?
黒さは好きだし、こんな終わり方も嫌いじゃないけれど、この空気感でやられたら、どんな気分で受け止めれば良いのだろうかというモヤモヤばかりが残った。
それにしても最近山田杏奈大車輪ですね。
【様々な”モンスター”を描いた作品。3度オファーを断った土屋太鳳さんの気持ちが分かるような気がした作品でもある。】
ー 子供の幸せは、親の育て方で決まる・・・ -
■様々なモンスター
1.幼い頃に苛められ、転校を繰り返し、たった一度だけ母に引っ叩かれたせいで、耳鳴りに悩む開業医、大悟(田中圭)。
ー 大悟の異様な部屋の意匠。幼い頃からの成長過程を自ら描いた画が、壁に掛けられている風景だけで、この人はオカシイ事が分かる。-
2.大悟が溺愛する、前妻との間に生れた赤い靴を履いている女の子ヒカリ(COCO)。個人的に、一番怖かった・・。
ー 前妻と、浮気相手は事故死したとされているが、”実はこの子が殺しちゃったのではないの?” -
3.大悟に遭った当初は幸福の絶頂にいたが、徐々に上記二人から、精神的に追い詰められて、狂気の沙汰に走ってしまった小春(土屋太鳳)。
- 土屋さんは、頑張ったと思う。あの役はやりたくないよね。見事な、女優魂でしょう。-
◆その他
・小春の父を演じた、石橋凌さん、太ったなあ。「ARB」を牽引したロックンローラーが、駄目じゃない、と思ったら・・。
・大悟の母を演じた、銀粉蝶さん。お元気そうで何よりです。けれど、ハンバーガーは健康上、どうだろう。この人も、息子に”捨てられて”壊れちゃったのかな・・。
<大悟と、小春が予防接種したシーンは、”そんな事できるわけないじゃない!”と思ったが、あれは所謂映画的演出であり、(それにしてもだが・・)本当にマネされたら困るからなあ、と良いように解釈した作品。
この映画のキーワードは”捨てられた人”かな と思った作品でもある。>
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