劇場公開日 2020年10月9日

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望みのレビュー・感想・評価

全225件中、161~180件目を表示

3.5それぞれの望み

2020年10月12日
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原作のストーリーを忠実に映像化した映画。
失踪した息子にどんな望みを持つのか。家族役の俳優陣はその微妙な心境を絶妙な演技で表現しています。

それぞれがどんな想いを抱いているのか、どういう考えでいるのか、複雑に揺れ動く心模様の描写はやはり原作には敵いませんが、映像でもその苦悩は痛いほど伝わりました。

正直、こういう状況になったら加害者でもなく被害者でもない可能性に望みをかけます。
大事なのは親として妹として、当事者である息子としてどういう考えでそれを望むのか、だと思います。

そして何よりもまず、子供らを被害者に、加害者にもせずに平和に暮らせる家族、社会にしたい。
でももしも、被害者や加害者になった時、かろうじて出来ることは相変わらず性懲りもなく愛すこと以外にない。

最後に、「宇宙でいちばんあかるい屋根」に続き最高の演技を見せてくれた清原果耶は今後も要注目。

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ヨーク

4.0親の子供への深い愛

2020年10月12日
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息子の生死より無実を信じる父と、息子の無実より生きていてくれることを望む母の、差と葛藤の描写が素晴らしい。
望むものは違っても、親の「息子への愛」の深さは同じでした。

また、息子を犯人と決めつけてSNSでの中傷や、事務所への電凸荒らし、家に「人殺し」の落書きを行うなど、いかに「世間」「全く関係ない正義を騙る一般人」が醜悪で残酷かも余さず描いていたのがよかった。
マスコミの無慈悲さと無責任さもね。
ああいった連中に対する、原作者と監督の憎悪に近い怒りを感じました。

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コージィ日本犬

4.0自分なら、加害者の方を望む❗️

2020年10月12日
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泣ける

悲しい

難しい

たぶん被害者であることを望む方が、多いのだろうけど。
自分なら、加害者の方を望みます。
たとえ世間的に間違っていても。

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イロエンピツ

3.5泣かされます。

2020年10月12日
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何処にでもある普通の家族に突然降った不幸な事件、辛い現実。夫婦間の思い考えの違い、兄への妹の思いとこれからの不安、息子の同級生達の行動、報道という大義名分で容赦無い追求のマスコミの奴ら、冷対応しか出来ない女刑事、村八分並みの近隣住民からの嫌がらせ、冷たい対応
それぞれが現実的に描かれています。

俳優の演技が素晴らしい、最初に涙腺が緩んだのが、主人公である奥さんのお母様がマスコミに囲まれた中、娘のために手作りのおかずを届けてきて励ますシーンで親の有り難さが刺さりました。

娘役の俳優も最高、凄くリアルで感情がヒシヒシ伝わりました。

親子、夫婦のそれぞれ立場や考え、お互いの思いなど深く描かれた作品です。

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ヤマト1964

3.5石田ゆり子さんのPV

2020年10月12日
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思ったよりもカオスにならなかった・・・・
もっと皆の思いが前面に出てくるのだろうと思っていただけに肩透かしくった感じ
小説ではどんなだったのでしょうか?
映画としては全体的に石田さんのアップが多くて楽しめました
それと、なんか低予算的でした(日本映画的)
落書きがかなり制限されていたし、車種も・・・・・
刑事役の二人の生気のなさが何故か印象的でした

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シネパラ

4.0望み、、、覚悟をもつこと……

2020年10月12日
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単純に、母親はとにかく生きていて欲しいと望んでいる。そう思っていたけれど、違ってたのかな・・・最後の石田ゆり子さんのセリフが、印象的でした。覚悟を持てば、どんなことにも耐えられる。その言葉通り、母は覚悟を決める。それが不本意だとしても子どもの命には変えられないから。あと、警察官の加藤雅也さんの少年犯罪に対する最後のセリフがとても辛すぎて、その言葉で涙が溢れてきました。
この映画を観に行く車の中で、主題歌が流れてきて……嫌な予感が。聴かなければよかった〜

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☆まぁ☆

4.0#81 母親とその他家族の違い

2020年10月12日
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どんな形でも良いから生きていて欲しいと望む母親と、加害者家族として生きていくくらいなら兄が被害者のほうが良いと思う妹。

タダシが人殺しするような人間じゃないと信じられない家族関係が、曖昧な関係を好む日本の家族像に見えて来る。

これが韓国映画なら『マザー』みたいに最後まで自分の息子を信じるんだろう。

最後には息子に心が救われるのが良い。

最初からタダシを信じていた女の子は彼女なのかハッキリさせて欲しい。

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chicarica

4.0悩んで決められる訳じゃない

2020年10月12日
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どっちがいいかなんて、悩んで決められる訳が無い…
私は、母親なので本当に考えさせられました。
人魚の眠る家も見ました…
どちらの映画も、生きる意味を考えさせられました。
そんな事望んで良い訳が無い、頭ではわかっているんです。
でも、母親って強くて弱い
私は、やっぱり生きていて欲しいと、望むのでしょうか…?
最後に母親が記者に言った言葉、この言葉に私自身も救われた様に感じます。

家族の愛を感じる、映画でした。

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かえるパン

3.5家族構成が自分と同じなので、どうしても妹目線になってしまった。 妹...

2020年10月12日
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家族構成が自分と同じなので、どうしても妹目線になってしまった。
妹の立場からすると被害者であってくれた方がずっといい。
親子だったらそんなふうに育てた責任があるから、ある程度自業自得とも言えるけど、兄妹のために自分の人生を台無しにされるなんて納得いかない。

最初と最後の空撮でちょっと画面酔いした。

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👘

4.0世の中の残酷な望み

2020年10月12日
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 堤幸彦監督はリアリティのある演技を引き出すことに長けている。昨年1月の「十二人の死にたい子どもたち」では、自分たちが世界の中心にいないことをよく分かっている子どもたちが自分たちの状況を冷静に分析しているのが窺えるシーンを映していた。実際の子どもたちが純粋でも無邪気でもないという現実をストレートに表現したことに好感が持てた。
 本作品では突然発生した予期せぬ事態に最初は戸惑い、そして徐々に慣れてくる家族を描く。家族それぞれに違う受け止め方をしているし、容赦ないムラ社会の理不尽なバッシングに対する反応も家族それぞれで異なっている。家族といっても必ずしも一枚岩でないのだ。その上家族それぞれに自分が何を望んでいるのか、本人たちにもはっきりしないところがある。
 役者陣はほぼ好演だったと思う。特に堤真一はいつもの飄々とした演技を封印して、日本中に蔓延するムラ社会の不条理と静かに対峙する父親を熱演した。清原果耶は公開中の「宇宙でいちばんあかるい屋根」に引き続き中学生役で、状況をうまく乗り切る世渡り上手な女の子が、自分では乗り切れなくなった状況に陥ったときにどうなるのか、よく考えた演技をしたと思う。石田ゆり子は不細工に見えるほどの暗い表情が上手かった。息子を自分よりもずっと信じてくれている女の子たちを前に気持ちが崩れていく。加藤雅也の刑事も秀逸。
 本作品は日本社会の精神的な歪みを抜きにしては成立しない映画である。マスコミが一般人を追い詰めるのは、読者や視聴者がそういう報道を望んでいるからに他ならない。家族それぞれの望みと、世の中の残酷な望みが互いに影響し合い、複雑な関係性を形成する。事件の発端となる出来事も、社会の望みに応えようとする子供たちと、それから背を向けて反発する子供たちが生み出した不幸だ。望みは屡々落胆と憎悪に発展する。本作品はそういった構図を等速の時間の中で立体的に表現してみせた。

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耶馬英彦

4.5望み それぞれの気持ちが分かる

2020年10月12日
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兄妹の立場の「心配だけど正直迷惑かけないで」という気持ち、父親の立場の加害者なら最悪被害者の方がいいという思い、母親の立場の加害者でもいいから生きててほしいという思い。
本当にそれぞれの思いが分かるしでも私は母親なので生身の体温のある息子を抱きしめたい、それに尽きます。

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クゥラン

4.0一人一人の望みがある。

2020年10月12日
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泣ける

悲しい

兄の失踪から物語は始まり、翌日には兄の友達が死体で発見される。
事件現場で目撃され逃げた2人の内の1人は兄なのか?
はたまた、友達と一緒に事件に巻き込まれた被害者なのか?
この内容から映画は動き出します。
父は、息子は人に危害を加える事など出来ない優しい人間だと望み。
母は、人に危害を加えていても生きていて欲しいと望む。
このお互いの望みの衝突、それが家に警察が来て息子さんが事件に巻き込まれていることを告げられてから始まります。
そして、妹の望み、ジャーナリストの望み、近隣住人望み、職場関係の望み、親族の望みが、父と母を締め付けていきます。

親が子供を思う気持ちが、とても良く描かれている作品でした。
3回も泣いてしまうほどのめり込まされました。
事件が終わってからの話もちゃんと描かれていて、映画を見ていて信じている親目線の為に見せる映画になってました。
オススメの映画です!

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ヒーロ

4.0とても考えさせられるいい映画でした。が、、。

2020年10月11日
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この映画の家族構成が、そっくりなので、他人事とは思えない内容でした。

いかん、映画観てる場合ではない!

脚本に違和感が所々ありました。
お葬式のあたりとか、マスコミの描き方とか。

良かったところ、
石田ゆり子さんのラストシーンの瞳があまりにも綺麗でした。
清原果耶さん、大人も顔負けな存在感でした。

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ハリソン

4.0どっちかと言われると

2020年10月11日
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「殺人犯なのか被害者なのか、それとも」の、それともが気になって気になって。まさかこれだけ緊張感煽って無関係でした単なる家出とかでしたってオチは勘弁してよって観てました。現実なら無関係がベストなんだろうけどね。
殺人犯なら家族も殺人犯、被害者なら家族も被害者。そう考えると本人は可哀想だが被害者のほうがましなのか、あの竜雷太たちの変わり身みてたらそう感じるしかない。ところでマスコミが自宅に押し寄せてましたが容疑者が未成年でもかまわないの?

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あらじん

3.5そのとき何を望むか、現実を知って何を思うか

2020年10月11日
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家族が事件の渦中にいることは確実。
被害者なのか、加害者なのかは分からない。

無事でいることをまず祈るけど、それはつまり、加害者側だということ。それは加害者家族としての人生が待っていること。
でも、信じることは被害者側ということで、きっと無事ではない。

そんな絶望的な望みの二択を突き付けられた家族の数日間は、見ているだけで苦しかった。
もし私が彼らの立場になったら、きっと雅と同じように、加害者家族になりたくないと思ってしまうと思う。
でもそれは望みではなくて。
どっちも望みではないから、現実を知ったとき、それがどちらであっても、それぞれの苦しみがある。

心情の描き方が丁寧且つリアルで、見応えがありました。

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まだまだぼのぼの

4.0すかすかのバルト9

2020年10月11日
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バルト9で見るもおそろしくすかすか。まぁ、キャスト、内容含めて、そんなに話題性のあるものではないと思うので、バルト9で日に何回も上映するのは供給過多だったのかも。
ただ、これが満杯にならないのは、悲しい。

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TM

3.5「願い」ではなく、「望み」

2020年10月11日
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悲しい

知的

望みというと、普通、ポジティブなものだが、今回はどちらに転んでも、ネガティブな結果が待っている、その状況でどちらを願うのか、という、一風変わった構造である。

また、神頼みな「願い」ではなく、「望み」をタイトルとしており、それぞれの登場人物が望みをもとに行動する。

登場人物がみな、その複雑な感情をうまく表現しており、感情移入させられた。

一方で、周囲からの嫌がらせなど、単調かつ、お決まりな感じがしてしまい、テンポに欠けていた。

テーマ、構造は興味深かった。

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ひでぼー

4.0マスコミ、思い込みの人たち

2020年10月11日
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泣ける

悲しい

本当にひどい。

犯罪を犯した人の家族はとても大変だ。キリキリした。心が。

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昔から映画好き

4.5本年度観た邦画ではベスト級の作品!

2020年10月11日
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先日観た清原果耶さんが桃井かおりさんと共演していた作品で彼女がメッチャ良かったので本作を観賞。

彼女も良かったけど、堤真一さんや石田ゆり子さん等のベテラン俳優さん全ての演技に圧倒!
本作にはベストキャスティング賞を差し上げたい(笑)

石川家の息子が殺人事件に巻き込まれるストーリー。
息子は加害者なのか被害者なのか?
行方不明の息子を案じる展開。
ちょっとそれが伸ばし過ぎなんだけどグイグイ展開に引き込まれてしまった感じ。

母親役の石田ゆり子さん。
息子が被害者ではなく加害者であって欲しいという思いがヒシヒシと伝わって来る。

相変わらずマスコミはクズなんだけど、雑誌記者役の松田翔太さんが良いキャラでポイント高め。

ストーリーが進むにつれ、堤真一さんや石田ゆり子さんが周囲の雑音に疲弊して行く感じも印象的。

本年度の日本アカデミー賞。
行けるかもしれません(笑)

出だしと最後が注文住宅のCMっポイのは否めませんでした( ´∀`)

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イゲ

4.0同じ家なのに違う家

2020年10月11日
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泣ける

怖い

知的

本当はミッドナイトスワンを見る予定だったのだが、なんと驚き満席。ということで、急遽変更。
堤真一主演ということもあり、中々の期待で鑑賞。

結論から言いますと、めっちゃ面白かったです。
ネタバレというか、内容にガッツリ触れながら感想を書きたい...。しかし、ネタバレせずにレビューを貫いてますのでやめときます。ネタバレバージョンも書きたいな

一級建築士の石川一登(堤真一)は、妻の貴代美(石田ゆり子)、息子の規士(岡田健史)、娘の雅(清原果耶)と共に高級邸宅で平和に暮らしていた。

とにかく、テンポがいい。
重くのしかかるが、ドロドロし過ぎずいいバランス。目が離せない展開で全くもって飽きませんでした

言うまでもない気がするが、演者が素晴らしい。

最近は、毎日キャバクラに行く警察のトップや娘から嫌われすぎている製薬会社の社長など、変わった役ばかりしていた堤真一だが、今回は珍しく一般人。だけど、流石ベテラン俳優。彼の涙を見ると自然と自分も涙を流してしまいます。

51歳にはとても見えない若さと安心感を備えている石田ゆり子も相変わらずいいし、映画への起用が止まらない期待の新生清原果耶もこれだけ色んな映画に出るわけが分かる。そして、新人岡田健史も登場シーンが少ないながらにして観客の心を掴む演技で圧巻。とても新人には見えません

事件前と事件後で大きく変わる照明とバックで流れる音楽、辛く寂しい様子を表す映像とが非常にいい。家ではなく映画館で見るべき良質な作品だった。

重厚感があり、事件の真相や家族の心情をタラタラと写している訳ではなく、ゆっくりじっくりとたった1週間ほどの物語を細く丁寧に描いている。

ただ、周りの人物には少し気になる点が。
会社の部下やお母さんなどが出てきているが、そんだけ?もっとかける言葉ないの?と思った。自分の周りに石田家のように事件に関わっているかもしれない人がいたら、自分もああなっちゃうのかな。
記者に関しては意味不明でしたけどね

あと、伏線回収がもっとあって欲しかったな。
最後に概要を全て口頭で説明するだけじゃ、物足りない。自分で考察する部分があったらより良かった

被害者か加害者かも分からないのに、真実を暴こうとする身勝手なマスコミとSNS。お金のため、ストレス発散のため、傷付く人のことも考えずに憶測を並べる。挙句の果てには、まるで私たちは正義ですよと言わんばかりの上から目線の発言。悲しいことだが、これが我々が生きている現実なのだ。
困った時に相談する相手はこの世に存在するのだろうか。どうすれば、殺人に巻き込まれたり自殺に追い込まれたりしない世の中が出来上がるのだろうか。

もし、自分の息子がこのような事件に関わっていると聞いたら。もし、周りにそんな人がいたら。どんなことを望むだろうか。鑑賞してから3時間が経った今でも、ずっと考えている。
強くたくましい大人になるのは難しいな...

とってもいい映画でした。
しかし、公開3日目の12時ってのに観客は私合わせて6人。昨日も小説の神様は2人、ベムに至っては私1人でしたよ。浅田家!とテネットに吸われすぎ!

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サプライズ