劇場公開日 2022年2月25日

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「ポエムな認知症映画はツライよ」選ばなかったみち ababiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ポエムな認知症映画はツライよ

2022年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

全編ポエムで、連れは冒頭から爆睡。自分も堪えるのに必死…。

ポッター監督の弟が認知症で、その体験をもとに、ていう事だけど、
それならもう少し現実に近い設定にすれば良かったのでは?
それは辛かったのかな。しかしわざわざ移民問題を絡める必要があったのか?
(この泥棒メキシコ人ー!出ていけ〜!とかあんな極端な人、あえて登場させる必要性は???)
本来のテーマから逸れてしまうんでは…

ハビエル・ビビデバビデブ演じるお父さんの回想2段階が、思わせぶりな長いポエムの割に
「あー犬の名前は、実は死んだ息子の名前だったんだねー」程度の情報量しか得られず。

海辺で「小説書いてるんだけど、どっちの結末が良い?」てニヤニヤしながら
若い娘に声かけるのは、意図が不明で気持ち悪すぎる。何が言いたいの??
ポエム!!!

そんな意味ありげ説明不足シーンが続く割に、もと奥さん(エルちゃんのお母さん)が登場して
「あなたは私の元夫で、今は一緒に住んでなくて、…云々!!!」と、まるで橋田壽賀子が脚本書いたのか
っていうくらい、すべてを台詞で説明し尽くして、観客に推測の余地を全く残さず立ち去るという暴挙。
せっかく回想シーンのパズルで、辿り着こうとしてたのにね!
(でもそのパズルは完成しない)

そんなわけで? まだ自身の介護問題を客観視出来ていない段階で、
心の赴くままにポエムを書き殴ったら、こういうの出来ましたーな印象でした。

とりあえず景色は綺麗だった!

ababi