ジョーンの秘密

劇場公開日:

ジョーンの秘密

解説

スパイ容疑で逮捕された80代の老女の数奇な実話をもとにしたジェニー・ルーニーのベストセラー小説を「恋におちたシェイクスピア」のオスカー女優、ジュディ・デンチ主演で映画化。夫に先立たれ、仕事も引退し、イギリス郊外で穏やかな一人暮らしを送っていたジョーン・スタンリーが突然訪ねてきたMI5に逮捕されてしまう。彼女にかけられたのは、半世紀以上も前にロシアのKGBに核開発の機密情報を漏えいしていたというスパイ容疑だった。ジョーンは無罪を主張するが、外務事務次官のW・ミッチェル卿の死後に見つかった資料などから、彼女の驚がくの過去が次々と明らかとなる。ジョーン役をデンチ、若かりし頃のジョーン役を「キングスマン」のソフィー・クックソン、ロシア人の恋人レオ役をテレビシリーズ「女王ヴィクトリア」のトム・ヒューズがそれぞれ演じる。監督はデンチの舞台作品の演出を数多く手がけたトレバー・ナン。

2018年製作/101分/PG12/イギリス
原題:Red Joan
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2020年8月7日

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(C)TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018

映画レビュー

3.0「事実」を参考にした「フィクション」

2023年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これは私の率直な印象、感想なのですが、主人公のジョーン・スタンリーに対しては、ポリコレ連中に抱くのと同様の腹立たしさを覚えました。独善的で、欲望を正義という偽りで塗りたくって誤魔化して、開き直るという、人間のクズかよという思いで観終わりました。
その点、ジョーンを演じた老境のジュディ・デンチには年寄りに有りがちな頑迷さも加わり、青年期を演じたソフィー・クックソンには偽善が加わり、両者とも素晴らしい演技でした。いや、なかなかに良かった。
しかし、両主役の素晴らしさと裏腹にストーリーが淡々と流れていくわりに、「余計な」心情描写もふんだんにあって、多少、混乱を来すと同時に、特に山場もなくスッと終わってしまったのが残念です。また、本当に彼女はそういう偽善的な動機でスパイ行為に関わったのか、が、弱い流れ、流れに巻き込まれて行為を正当化していく話の進め方だったのももう一つかなあと。

余談ですが、当時の男尊女卑がありのままに表現されています。

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zem_movie_review

3.0異色のスパイ物

2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

異色のスパイ物。リアルなスパイってこういうことなんだね。
事実がベースということで、捕まえるほうもそうだし、捕まるのもあるんだなというところがびっくりでした。

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khapphom

3.0難しかったな

2022年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

想像力の乏しい自分にとってはわかりづらかった。
でも一つ、他国でも同じ力を所有しないとバランスが保てないとの考え方は少し勉強になった。結果的にそうなってるのかも。
評価:3.1

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bigsuke

3.5大女優作鑑賞その1

2022年5月1日
PCから投稿

何を見たらいいか迷うときは、ひとまず出演俳優で決める。
GW初日はイギリスの大女優たちでいくことに。
1作目はジュディ・デンチ。

最初は彼女が冷戦時代にわたってずっとスパイをしていたのかと思ったけど、そうではなかった。
そして、ジョーンが言うように、ある時代の空気感というのは、そこに生きた人にしかわからないのだろう。

なぜナチスがあれほど力を得たのか。
今となってはいろいろな研究も出ていて、その経緯はなんとなくわかるし、狂気の沙汰だと感じるけれど、もし自分があの時代に生きていたら、どこまで冷静に考えられていたのかは大いに疑問だ。
(そもそも、何が起きているのかすら把握するのが大変だっただろうし)
同じように、何十年も経ってからジョーンに「なんであんなことをしたんだ」と詰め寄るのは、少しナンセンスなのかもしれない。

しかも、彼女には理由があった。
機密情報を敵国に渡したことについてはもちろん反逆罪だけど、その理由は、彼女があの時代にあって考え抜いた答えだったのだと思う。

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UNEmi
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